2022年03月01日

出品商品の50%以上を入札したら?その後のチューニングポイントをパターン別に紹介

アイテムマッチで集客を成功させるためには、出品商品の50%以上の入札がポイントとなります。

入札商品を追加したら、次はさらに集客できるよう、配信結果を分析して入札価格のチューニングを適宜行っていきましょう。

そこで今回は、入札商品追加後の分析とチューニング方法について詳しく解説していきます。

出品商品の50%以上入札のストア実績は、こちらの記事で紹介しています。
もう迷わない!入札は出品商品の50%以上が◎|広告運用成功ストアの実績公開

■この記事のポイント

  • 広告予算に対する広告利用金額が80%以上のストア=広告できちんと集客ができているストア
  • 広告予算がうまく消化されていない=商品の表示が少ない、クリックが少ない
  • 広告予算がうまく消化されていない場合は入札価格のチューニングが必要
  • 商品ごとに広告の配信結果や効果を分類し、入札価格を見直す

Yさん、出品商品の半分以上を入札してみました!

では、実際に入札した商品がどんな効果をあげていて、どんな調整が必要か見ていきましょう!

1.広告の集客効果 広告利用金額を確認しよう

さっそく、自分のストアの広告利用金額が広告予算の80%以上利用されているかどうか、アイテムマッチの運用実績を確認していきましょう。

広告運用に成功しているストアの基準は「広告予算に対する広告利用金額80%以上」としています。

アイテムマッチが80%以上利用されていれば、概ね売上目標に必要な人数のお客様に商品が見られており、集客ができているといえるからです。

アイテムマッチ実績レポートの見方

アイテムマッチ実績レポートでは、まず「集客ができているか」を見ましょう。

アイテムマッチの月次レポートの売上金額利用金額(広告費用)で以下を確認してください。

  • 広告経由の売上金額は目標達成したかどうか
  • 利用金額(広告費用)は広告予算の80%以上利用されているどうか

下記の例でアイテムマッチ実績レポートの見方と対策への流れを説明します。

■月次レポート(例)

集客できているかどうかは「利用金額(広告費用)」「クリック数(訪問客数)」の項目でわかります。

商品単価:5,000円、粗利率:30%、入札価格:25円

表示回数CTRクリック数利用金額売上金額CVRROAS
目標250,0001.2%3,00075,000300,0002%400%
実績150,0001.0%1,50037,500150,0002%400%
目標との差100,000-0.2%-1,500-37,500-150,0000

例えば、上記の例だと売上金額は目標に達しておらず、広告費用も50%の利用にとどまっており、クリック数(訪問客数)も半分です。

結果として集客ができていません。

集客できていない場合は、『入札商品を増やす』『商品別に入札価格をチューニング』の順に見直していきましょう。

集客できている場合は、入札価格をチューニングする「必要なクリック数(訪問客数)に達して、集客に成功している場合」をチェックしましょう。

2.入札商品を増やす

広告予算の80%が利用されていない(集客できていない)場合は 、入札商品数を確認しましょう。

ストアの取り扱い商品の50%以上に入札できていますか?

広告予算として5万円以上使えるようであれば、出品しているすべての商品を指定価格で一括入札できる「全品指定価格入札」が便利です。

全品指定価格入札については以下の記事をご参照ください。
アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説

次は入札した商品を商品別に分析し、チューニングを行っていきます!

3.広告の配信結果を確認して、入札価格のチューニングを行おう

入札した商品が想定したように見られていて、購入されているか、アイテムマッチの商品別実績レポートで商品ごとの結果を確認しましょう。

商品別に、以下の項目がどうだったかを見ていきます。

  • 表示回数:商品が見られているかどうかの指標
  • クリック数:商品をクリックしてストアに訪問した客数
  • CVR(購買率):クリック(訪問)したお客様が購入まで至った割合

■商品別実績レポート例


品名
表示回数クリック数CTRCPC利用金額売上金額CVRROAS
商品A66710015%25円2,500円15,000円3%600%
商品B2,0001507.5%25円3,750円15,000 円2%400%
商品C2,00050025%25円12,500円25,000円1%200%
商品D5,0001,00020%25円25,000円150,000円3%600%

商品ごとに4つのパターンに分類

商品別の実績から、商品ごとに以下の4つのパターンに分類します。

  • A:表示回数が少ない商品
  • B:クリック数が少ない商品
  • C:CVR(購買率)が低い商品(表示回数◎ クリック◎ CVR✖)
  • D:CVR(購買率)が高い商品 (表示回数◎ クリック◎ CVR◎)

商品がそもそも見られていない(表示回数が少ない)、商品は見られているけれど、クリックされていないなど商品ごとにいろんなパターンがあります。

それぞれのパターンごとに、チューニングの方法を紹介します。

A. 表示回数が少ない商品

表示回数が少ないということは、まだ商品を見てもらえていないということです。

まずは商品を見てもらうために、入札価格を上げてみて表示順位が上がることで表示回数が増えるか見てみましょう。

チューニングポイント
表示回数の少ない商品を確認し、入札価格を少し上げて様子を見る

■入札価格を上げるステップ

  • 最低入札価格+10円(アイテムマッチの最初の設定でおすすめ)
  • それでも表示されていなければ、10円でも20円でも少しずつ上げてみる
  • さらに上位を目指すために、8位以内の提案入札価格を試してみる
アイテムマッチ最低入札価格=25円

商品の表示回数を増やす方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
検索で商品の表示回数を増やすためには?|アイテムマッチ運用テクニック

B.クリック数(訪問客数)が少ない商品

この分類に該当する商品は、ある程度見られているにもかかわらず、クリック数(訪問客数)が少ないので、商品画像、キャッチコピーなどを見直してみましょう。

アイテムマッチでライバルの商品と一緒に並んだ時に、見た目で負けている場合も考えられます。競合店の商品の商品画像も確認してみてください。

商品画像の見直しについては以下の記事をご参照ください。
クリックされるには第一印象が大事!売れる商品画像に共通するポイント

クリック数だけでなく、商品の表示回数も少ない場合は、 入札価格を上げてみて表示順位が上がることでクリック数が増えるか見てみましょう。

チューニングポイント
クリックされていない商品を確認し、入札価格を少し上げて様子を見る

クリック数の多い商品=お客様の集められている商品です。

商品が見られているのにクリックされていない場合と商品が見られていないのでクリックも少ない場合では対策が異なります。

クリック数を増やす策について詳しくは以下の記事をご参照ください。
アイテムマッチのお悩み「クリック数がなかなか増えない」を解決しよう!

C.CVR(購買率)が低い商品(表示回数◎ クリック◎ CVR✖)

この分類に該当する商品は、商品は見られているけれど買ってもらえていない状態です。

CVR(購買率)が低い原因について考えて、改善していきましょう。

「競合店の商品の方が安かった・お得だった」「商品の情報が少ないので購入するのに不安があった」などの原因が考えられます。

競合と差をつけるために価格を1円でも安くしたり、購入の後押しになるようなクーポン発行を検討してみましょう。

商品画像や商品ページ内の情報で改善できる部分がないかも確認してみてください。

CVR(購買率)アップの対策について詳しくは以下の記事をご参照ください。
購買率はなぜ重要? 優良顧客を狙い撃ちで購買率改善!

改善の余地がない、見つからない場合は、売れ筋に注力すべく入札価格は最低入札価格にしておきましょう。

アイテムマッチ最低入札価格=25円

チューニングポイント
クリック数のわりに購入されていないので、一旦最低入札価格にして様子を見る

時期的なものも関係しているかもしれないので、需要のピークが過ぎている商品は下げておいた方がいいかもしれません。

D.CVR(購買率)が高い商品 (表示回数◎ クリック◎ CVR◎)

この分類に該当する商品は、商品が見られて実際に買ってもらえているので、入札価格を上げて表示順位が上がることでさらに買ってもらえる可能性のあります。

チューニングポイント
入札価格を上げてみる

この商品は単体でお客様を集めることができ、売上につながっている商品なので、さらにたくさんのお客様に見てもらえるように入札価格を上げて様子を見ましょう。

これまでは広告で集客ができていなかった場合のチューニングについて説明しました。

次は集客に成功している場合はどうすればいいか説明します。

4.必要なクリック数(訪問客数)に達して、集客に成功している場合

広告の利用金額が広告予算の80%以上に達し、必要なクリック数(訪問客数)目標に達している場合は、集客には成功しているということです。

次の段階では広告の効率を上げていけるように、ROAS(Return On Advertising Spend)を意識してチューニングしていきましょう。

ROASとは「実施した広告に対して得られた売上の割合」すなわち「広告の回収率」を表します。数値が高いほど、広告の効果が高かったといえます。

ROASについて詳しくはこちらの記事をご参照ください。
広告効果の目安「ROAS」を徹底解説

クリック数も目標達成し、ROASも良ければ、アイテムマッチ運用がしっかりと売上に結びつき利益が出ている状態です。

さらに広告予算を上げることで、売上アップが見込める段階なので、しっかり稼いでいきましょう!

広告運用が成功している場合の運用について詳しくは以下の記事をご参照ください。
広告運用が波に乗ってるサイン!クリック数もROASも好調な場合の運用方法

まとめ

今回は広告運用成功ストアの実績から、出品商品の50%以上を入札した後にどのように運用していくか、分析とチューニングについて詳しく説明しました。

売上上位商品を中心にストアの約半分の商品が入札できている前提なので、チューニングの方法を理解できると、さらに商品を見てもらうことができ、たくさんのお客様を集めることができるはずです。

ぜひ、アイテムマッチの効果的な運用、集客アップのために定期的なチューニングを行ってみてください。

【関連記事】
広告予算を決めよう!目標に合わせた広告予算の設定方法
アイテムマッチの広告効果を確認しよう!配信結果の見方を解説
入札価格のチューニングで訪問者数を増やそう!アイテムマッチ運用テクニック

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