2022年11月01日

年間実績からみるYahoo!ショッピングのキッチン・日用品・文具カテゴリトレンド~広告をどう使う?~

幅広い年齢層のお客様に常に支持される、キッチン・日用品・文具カテゴリ。

季節に左右されないカテゴリのような気もしますが、これらの商品を扱うストアの皆さんは1年間のうちどの時期に広告を投下しているのか、気になりますよね。

どの月にお客様が集まって、どんな行動するかがわかれば、今よりもっと計画的に集客や購買率の施策が立てられ、効率よく売上アップもできそうですよね。

そこで今回は、アイテムマッチの年間実績からキッチン・日用品・文具カテゴリにはどのようなトレンドがあるかを検証し、おすすめの販促施策についても解説しています。

この記事を読んで、いつ頃、どのような販促施策をとるべきか、年間の売上計画、販促費を検討する際の参考にしてみてください。

■この記事のポイント

  • キッチン・日用品・文具カテゴリの販促強化のタイミングは3月と新生活、異動のタイミング(春・秋)がおすすめ
  • 広告は需要期よりも早めの配信が効果的
  • 年中売れるカテゴリなので、広告配信を絶やさず、適宜チューニングを行うのがベスト

キッチン・日用品・文具カテゴリの市場規模

経済産業省から発表されている、「令和3年度電子商取引に関する市場調査報告書」によるとキッチン・日用品・文具カテゴリが含まれる「生活雑貨、家具、インテリア」のEC市場規模は2兆円を超えています。

EC化率も28.25%と2020年より6.71%増えており、インターネットでこのカテゴリの商品を購入するお客様が増えていることがわかります。

画像引用:令和3年度電子商取引に関する市場調査報告書

巣篭り需要でキッチン関連の市場が伸びていることも寄与していそうです。
今後も伸びが期待できるカテゴリですね!

アイテムマッチの年間実績からみる、キッチン・日用品・文具カテゴリ広告のトレンド

では、Yahoo!ショッピングではどのような動きがあったのか、アイテムマッチの直近1年間の実績から見ていきましょう。

キッチン・日用品・文具カテゴリのアイテムマッチによる集客がどの時期に、どのくらい伸びたのかを把握していきます。

■アイテムマッチクリック数(訪問客数)とクリック率の推移

■アイテムマッチ利用金額の推移

キッチン・日用品・文具カテゴリの年間広告トレンドは以下の3つです。

  1. クリック数、クリック率は年中安定していて、大きな変化はない(3月以外)
  2. クリック数、アイテムマッチ利用金額とも3月にクリック数の山が来る
  3. クリック数、クリック率が高く出ている月(3月)は効率よく集客できている広告効果の高い月

セールと新生活準備のタイミングである3月が広告に注力すべき月といえます。

季節的なクリック数(訪問客数)の変動はないので、どの月も安定して広告配信を続けていくと良いでしょう。

キッチン・日用品・文具カテゴリにおすすめ施策

台所用品

キッチン・日用品・文具カテゴリにおける市場と広告のトレンドを踏まえて、おすすめの販促施策を紹介していきます。

1年間の実績から、以下の時期が販促施策を強化するタイミングといえます。

  • 3月から4月・・・新生活準備・入学卒業シーズン・大型セール
  • 10月から12月・・・転勤・秋冬物準備・年末セール

転勤や人事異動の着任日を4月1日や10月1日から設定している会社も多いようです。そのため季節の変わり目や新生活準備が必要なタイミングにも注意しましょう。

秋冬、春夏、特に3月のセール期間が重要です。

広告は早めの時期から配信し、露出を高めておくと、実際の需要期に入ったタイミングで商品を見つけてもらいやすくなります。

キッチン・日用品・文具カテゴリにおすすめ!集客対策としての「アイテムマッチ」の活用法を紹介します。

おすすめアイテムマッチ活用法

キッチン・日用品・文具カテゴリは季節による需要の変動が少ない、安定したカテゴリでもあります。

お客様の集まるタイミングで、アイテムマッチを活用し、商品の露出を高めていきましょう。

その後は広告効果を確認し、チューニングをしっかり行って、安定した広告運用を行うことをおすすめします。

入札商品を増やす(全品指定価格入札×個別入札を併用する)

たくさんのお客様を集めるためには、ひとつでも多くの商品の表示回数を増やし、クリックしてもらうことが重要です。

そのためには入札商品を増やす必要があります。

そこでアイテムマッチの効果的な入札方法として「全品指定価格入札」×「個別入札」の併用をおすすめします。

全品指定価格入札をすることで全商品の露出機会を確保できます。

特に売りたい商品、売れ筋の商品は、個別入札でさらに露出させて売上アップをはかっていきます。

全品指定価格入札の入札価格に迷う場合は、最低入札価格+10円を目安にしてください。

アイテムマッチの効果的な入札方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説

キッチン・日用品・文具カテゴリ販促強化月には月次予算を上げる

キッチン・日用品・文具カテゴリの需要が比較的高まる、3月から4月、10月から12月に広告配信を強化してみましょう。

その中でも3月は最も販促を強化すべき月です。他店に負けないように、アイテムマッチの月次予算の上限を通常より上げることを検討しましょう。

ここで設定した月次予算の上限金額をもとに広告配信の量が決まり、均等配信システムにより期間内で予算を使いきるように広告表示頻度を調整します。

■月次予算上限を上げるタイミング

  • 季節需要の高まるシーズン(3月から4月、10月から12月)
  • Yahoo!ショッピングの独自キャンペーン(超PayPay祭他)
  • 広告予算が順調に消化しているとき

月次予算の設定について詳しくは以下の記事をご参照ください。
はじめてでも安心|とっても簡単!アイテムマッチの「月次予算」「日次予算」設定

効果検証し、チューニングを行う

キッチン・日用品・文具カテゴリは年中必要なものですから、常にお客様に商品を見てもらうこと(商品の表示回数を増やすこと)が重要です。

広告効果をどんどん上げていくためにも、アイテムマッチの実績レポートを確認して、入札価格のチューニングを適宜行っていきましょう。

まずは商品別の実績レポートの結果から、商品ごとに以下の4つのパターンに分類します。

  • A:表示回数が少ない商品
  • B:クリック数が少ない商品
  • C:CVR(購買率)が低い商品(表示回数◎ クリック◎ CVR✖)
  • D:CVR(購買率)が高い商品 (表示回数◎ クリック◎ CVR◎)

それぞれのパターンごとに入札価格のチューニングをしたり、広告予算を増やしたり、商品画像を見直したりして集客をさらに伸ばす調整を行っていきます。

例えば、Aのように「表示回数が少ない商品」の場合は、まずは商品を見てもらうために、入札価格を上げてみて表示順位が上がることで表示回数が増えるか見てみましょう。

チューニングポイント
表示回数の少ない商品を確認し、入札価格を少し上げて様子を見る

■入札価格を上げるステップ

  • 最低入札価格+10円(アイテムマッチの最初の設定でおすすめ)
  • それでも表示されていなければ、10円でも20円でも少しずつ上げてみる
  • さらに上位を目指すために、8位以内の提案入札価格を試してみる

年中需要のあるカテゴリだからこそ、広告による集客施策を絶やさないことが重要です!
そのためにも広告効果を高めるチューニングは毎月行いましょう。

パターン別のチューニングポイントついて詳しくは以下の記事をご参照ください。
出品商品の50%以上を入札したら?その後のチューニングポイントをパターン別に紹介

広告を強化したら、購買率アップ施策も併用

広告を強化して、商品がたくさんのお客様に見てもらえるようになれば、あと一歩で売上につながります。

購入のあと一歩を後押しする、購買率アップの施策はクーポンの発行です。

他店の商品と並んだ際にクーポンの表示があれば、クリックや購買率アップにつながるので、広告との併用がおすすめです。

クーポン発行ツール「STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)」は獲得したいお客様層に絞ってクーポンを発行できるので、クーポンの無駄打ちがありません。

STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)の利用には全商品1%以上のPRオプション料率の設定、もしくはプロモーションパッケージにご加入いただくことが必要です。
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)のご利用案内はこちら
オプション設定がまだの方はこちら
PRオプションについてはこちら
プロモーションパッケージについてはこちら

優良顧客層(Yahoo!プレミアム会員、ソフトバンクスマホユーザー、Yahoo!JAPANカード会員)に限定したクーポンが発行できる点も魅力です。

また、STORE’s R∞にはセール商品に対象を絞ってクーポン発行ができる「商品タグ機能」もあります。

以下の図のように、セール対象商品に「sale001]といった商品タグをつけておくと、その商品に限定してクーポンを発行することができます。

商品タグのついているものを集めた一覧ページも作れるようになるので、セール商品ばかりを集めた販売ページも作成できます。

販促強化のタイミングであるセール時期にはおすすめの方法です。

商品タグ機能について詳しくは以下の記事をご参照ください。
STORE’s R∞に「商品タグ」指定機能が追加!在庫処分も商品除外も売上アップも叶えるクーポン術

カテゴリ別のクーポン値引き率について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
クーポンの値引き率っていくらが正解?伸びてるストアの実績からカテゴリ別の値引き率を公開

まとめ

今回は、アイテムマッチの年間実績からキッチン・日用品・文具カテゴリの広告トレンドとおすすめの販促施策について説明しました。

Yahoo!ショッピングのキッチン・日用品・文具カテゴリは3月が一番伸びる時期ですが、それ以外の月もクリック数やクリック率は安定しています。そのため日常的に広告を配信しておくことも大切です。

広告を強化するタイミングや活用方法を理解しておくことで、より効果的にお客様を集め、売上につなげることができるので、今回の記事を参考にしてぜひアイテムマッチをご活用ください。

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