集客を最大化|アイテムマッチ人気カテゴリランキングをチェックして広告運用を最適化しよう!
Yahoo!ショッピングにおいて、効果的な広告運用は集客、売上を大きく左右する重要な要素となっています。
集客を最大化できるアイテムマッチを運用していく上で、「どういうカテゴリが人気なんだろう?」「入札価格はいくらに設定すればいいんだろうか?」「CTRはどの程度を目指せばいいのか?」と気になったことはないでしょうか。
実はYahoo!ショッピングの出店者様向けに、アイテムマッチで表示されたカテゴリのランキングが公開されており、毎週水曜日に平均CPC、平均ROAS、推奨入札価格、平均CTRが更新されています。
これを活用することが、アイテムマッチでストアの集客最大化への近道です。
今回はこの「アイテムマッチ人気カテゴリランキング」とその活用、アイテムマッチ運用の最適化対策について解説していきます。
アイテムマッチの運用スキルをアップさせていきましょう!
目次
アイテムマッチ人気カテゴリランキングを見てみよう
ストアの集客を最大化のために、アイテムマッチを最適化。
アイテムマッチを最適化するために、毎週水曜に更新されるアイテムマッチ人気カテゴリランキングを見ていきましょう。

▶【毎週水曜更新】アイテムマッチ人気カテゴリランキング(Yahoo!ショッピングストア限定)
※アクセスにはストアアカウントを取得のうえ、ストアクリエイターProへログインが必要です。
上記のページでは、Yahoo!ショッピングのカテゴリごとに、表示回数の多い順で、アイテムマッチの指標となる数値レポートがダウンロードできます。
人気カテゴリランキングデータを確認する
まずは、入札商品が属するカテゴリの人気カテゴリランキングデータを確認します。
以下のカテゴリ別のレポートは前述したアイテムマッチ人気カテゴリランキングページよりPDFでダウンロードできます。
ランキングはアイテムマッチでの表示回数の多いカテゴリ順に上から並んでいます。
このカテゴリはYahoo!ショッピングが定めた「プロダクトカテゴリ」のことを指します。プロダクトカテゴリが登録されていない商品はカテゴリリストに表示されないので注意しましょう。
このカテゴリ名は大>中>小>細と4段階に分類されたもので公開されています。ここでは表示回数の多い上位カテゴリにはどんなものがあるか把握します。
例えば、レディースファッション>ボトムス>スカート>ロング、マキシ丈スカートといった具合に細かい分類までわかるので、どの分類の表示が多いのかまで確認しましょう。
これまでは人気上位100カテゴリをそれぞれ公開してましたが、現在はカテゴリ全部の実績を見ることができます!
各指標の数値を確認する
これまでは平均CTRのみ公開されていましたが、平均CPC、平均ROAS、推奨入札価格の項目が追加されました。
各項目が何を意味するのか説明していきます。
平均CPC(Cost Per Click)
CPCとは(Cost Per Click)の頭文字をとった略語で、クリック1回あたりにかかった費用で「クリック単価」「入札価格」を意味する単語です。
人気カテゴリランキングデータではカテゴリ分類ごとの平均CPCが公開されています。
CPCは以下のように求められます。
CPC=広告費÷クリックされた回数
人気のカテゴリは競合が多いので、平均CPCは高くなりがちです。平均CPCが低ければ、同じ費用でより多くのお客様の流入が見込めます。
カテゴリごとの平均CPCがわかれば、入札価格を設定する際の目安にもなるので、競合よりも商品の露出を高めたい場合は、平均CPCや推奨入札価格を確認して設定しておくと良いでしょう。
平均ROAS(Return On Ad Spend)
ROASとは(Return On Advertising Spend)の頭文字をとった言葉で、実施した広告に対して得られた売上の割合すなわち「広告の回収率」を表します。
人気カテゴリランキングデータではカテゴリ分類ごとの平均ROASが公開されています。
ROASは以下のように求められます。
ROAS=広告経由の売上÷広告費用×100(%)
ROASの値が高ければ高いほど広告の費用対効果が高かったと判断できます。
ROASについて詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶広告効果の目安「ROAS」を徹底解説
推奨入札価格
推奨入札価格は平均入札価格と平均CPCを元に算出した、上位表示に必要な入札価格の目安です。
入札価格に迷う場合は平均CPCと推奨入札価格を参考にしてみましょう。
※掲載順位は入札商品と検索キーワードの関連性などと入札価格を加味して決定しており、表示を約束するものではありませんのでご注意ください。
平均CTR(Click Through Rate)
CTRとは(Click Through Rate)の頭文字をとった略語で、日本語では「クリック率」を意味する単語です。
人気カテゴリランキングデータではカテゴリ分類ごとの平均CTRが公開されています。
CTRは以下のように求められます。
CTR=クリック数÷インプレッション数(表示回数)
※インプレッション数は広告が表示された回数です。
CTRが高いほどそのカテゴリはクリックされている、すなわちお客様に注目されている人気のカテゴリであるといえます。
もちろんこのCTRは季節やイベントによっても大きく変動するため、毎週日程を決めて欠かさずチェックすることが望ましいでしょう。
表示回数の順位が高く、平均CTRも高いカテゴリは広告効果の高いカテゴリといえます。
まだアイテムマッチの広告出稿をされたことがない方は、以下の記事をご参照ください。
▶初めてでも簡単!アイテムマッチ広告出稿「まずは出してみよう」
アイテムマッチ実績レポートの分析と比較
アイテムマッチで集客を最大化するために重要なのは、いかに商品の表示回数を増やし、クリックさせるかです。
そのために、まずは自分のストアのアイテムマッチの実績を確認、分析します。そこで実績を把握し、人気カテゴリランキングデータと比べ、改善点を見出していきます。
アイテムマッチ実績レポートを出す
アイテムマッチを既にご利用されている方は、ストアマッチの管理画面から実績レポートが確認できます。
アイテムマッチ実績レポートは以下のようにいろんな角度から見ることができます。
- ホーム画面の実績レポート:広告配信の全体像を把握
- 日別レポート:施策をうったときの効果を確認
- 月別レポート:広告全体の傾向を把握
- カテゴリ別レポート:注力カテゴリの傾向を把握
- 商品別レポート:商品ごとの傾向を把握
自ストアの強みと改善点の把握
アイテムマッチ実績レポートを確認して、広告における自ストアの強みと改善点を把握しましょう。
確認するポイントは以下のとおりです。
- クリック数(訪問客数)の目標は達成できているかどうか
- 広告予算は順調に消化できているかどうか
- 集客できている(クリックされている)カテゴリ、商品は何か
- 広告効果の高い(ROASの高い)カテゴリ、商品は何か
集客目標に対して順調であれば、さらに多くのお客様を集めるべく対策をとり、集客目標が達成できていなければ、原因を把握し、改善する必要があります!
訪問客数について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶費用対効果よりも優先すべきは訪問客数を増やすこと!ー4カ月目からのアイテムマッチ実践編ー
人気カテゴリランキングデータとの比較
入札商品の属するカテゴリとカテゴリランキングデータを比較していきます。
カテゴリ別レポートは人気カテゴリランキングデータと同様に、入札商品の動きがカテゴリ単位で見られるので、注力すべきカテゴリの発見にも役立ちます。
比較、改善の流れは以下のとおりです。
- 入札商品の属するカテゴリがランキング上位に属するのか、どうか
- 平均CTR、平均CPC、平均ROASを比較
- 商品別レポートで詳細を確認、改善
入札商品が表示回数の多いカテゴリとそうでないカテゴリに属する場合があるので、どのように判断すべきかについて説明します。
ランキング上位のカテゴリに属していた場合
入札商品の属するカテゴリが、人気カテゴリランキングデータで上位に位置するということは、クリック数も期待でき、今まさに売り時の商品だということです。
実績のCTRが平均CTRと比べて同じか高い商品
表示回数も多く、CTRも高いカテゴリは、集客に成功している商品です。
さらに集客するために入札価格を上げて、様子を見てみましょう。さらなる集客が期待できます。
実績のCTRが平均CTRと比べて低い商品
表示回数は多いカテゴリなのにCTRが低い、クリック数が少ない商品は、他社の商品と比べてどこが違うのかを確認して、修正しましょう。
- 商品名・キャッチコピーを改善する
- 商品画像を改善する
- 入札価格を見直す
動きが良く、ROASが高いカテゴリを見つける
表示回数が多いカテゴリということはお客様に検索されている証拠です。
その上でROASが高ければ、ストアにとって注力すべきカテゴリかもしれません。
表示回数が上位でROASの高いカテゴリを見つけて、このカテゴリに新商品を追加できないか考えてみましょう。
ランキング下位のカテゴリに属していた場合
表示回数の少ないカテゴリであれば、以下の点に注意しましょう。
カテゴリを変更できないか検討する
人気カテゴリランキングデータをもとに、入札商品のカテゴリ構成を変更する(カテゴリを最適化する)と表示回数が増える場合もあるので、カテゴリの変更を検討してみましょう。
人気カテゴリランキングデータを見て、今より上位にランキングしているカテゴリの中にあてはまるカテゴリがないか探してみてください。
実績のROASが目標ROASより高い商品
これは、「競合他社より購入率が高い可能性のある商品」といえます。
表示回数は多いカテゴリではないけれど、そこでROASが高くなっているということは広告の効果がしっかりと出ており、継続してアイテムマッチを実施してよい部分です。
ここでは入札金額を上げて様子を見てみましょう。そのままROASが高い状態であれば、ひとり勝ちになれます。
実際のROASが目標ROASより低い商品
ここでは、以下の状況が起きています。
- カテゴリ自体に人気がない
- 広告が成果を出していない
対策としては以下の3点が挙げられます。
- 個別入札価格を設定しているのであれば、入札金額を下げる(他の商品に予算を充てる)
- カテゴリを人気のあるものに変更する(カテゴリの最適化)
- 商品画像、商品名を改善する(クリック数を上げる)
アイテムマッチ実績レポートの見方について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶あなたのお店に何が必要?アイテムマッチ実績レポートの見方を徹底解説
カテゴリ別レポートでカテゴリごとの傾向を掴んだら、商品別レポートで商品ごとに何をすべきが洗い出しを行いましょう。
アイテムマッチ運用の最適化対策ー5選ー
次に商品別レポートを分析して、どの商品が集客・売上に貢献していて、どの商品に調整が必要かを洗い出し、改善していきます。
まずは集客を最大化するために、表示回数を増やし、クリック率を上げるための具体的な対策を5つ紹介します。
1.入札価格を調整する
そもそも表示回数の少ない商品、既に集客ができている(クリックされている)商品は入札価格を上げることで、表示回数アップが見込め、クリック数(訪問者数)アップが期待できます。
人気カテゴリランキングデータの平均CPC、推奨価格を参考にして入札価格を上げてみましょう。
個別入札方法はこちら(クリックで設定方法を確認できます)

個別に入札価格を変更することもできますが、アップロード用CSVファイルを取得し、商品コードと入札価格を入力した一括入札用ファイルを作成し、アップロードすることで一括入札することもできます。
商品一括入札について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶売れ筋商品を一括入札!アイテムマッチの商品を一括で登録(追加・変更・削除)する方法
2.カテゴリを最適化する
前述したように、入札商品のプロダクトカテゴリを表示回数が上位のカテゴリや広告効果の高そうなカテゴリに変更をすると表示回数が増える場合もあります。
これを「カテゴリの最適化」といいます。
新商品を登録する際のプロダクトカテゴリの設定にも、この人気カテゴリランキングデータは役立ちます。
■プロダクトカテゴリの設定(例)
ゲームコントローラーの場合、以下のようにプロダクトカテゴリが設定されています。
しかし、こういったゲームコントローラーはパソコンでゲームをする際にも使えるため、次のカテゴリに登録することもできます。
スマホ、タブレット、パソコン > パソコン周辺機器 > PC用ゲームコントローラー
ここでどちらのカテゴリを選ぶかは、カテゴリの人気度によって変わってきます。
このように人気カテゴリランキングデータとアイテムマッチの結果を踏まえながら調整し、最適化を試みるとよいでしょう。
3.商品画像、商品名、キャッチコピーを改善する
表示はされているのにクリックされていない、同じカテゴリの平均CTRに比べCTRが低い場合は、商品ページのクリエイティブを改善しましょう。
具体的には「商品画像」「商品名」「キャッチコピー」を見直していきます。
アイテムマッチ専用粋に他社商品と並んだときに、クリックしたくなるような商品画像と商品名を付けておくことが重要です。
最適な商品画像を作りたい場合は、B-Spaceのらくらく制作ツール「GAZN(ガゾーン」をご利用ください。
▶「GAZN(ガゾーン)」について詳しくはこちら

カテゴリにあった商品画像のテンプレートが揃っているので、誰でも簡単に魅力的な商品画像が作成できます。

商品名やキャッチコピーも表示回数やクリック数に影響します。
他の人気店がどんな商品名を付けているかは、B-Spaceの検索順位改善のお助け機能「ランキング応援団」でまとめて確認できます。
▶「ランキング応援団」について詳しくはこちら
「ランキング応援団」のランキング検索機能で、人気店の商品名、キャッチコピー、商品説明、価格、送料など一覧で見ることができます。
人気店の商品情報と比較して、商品名やキャッチコピーを改善してみましょう。
クリック数を上げるための商品画像、商品名の改善については以下の記事にまとまっていますので、ご参照ください。
▶クリックされるには第一印象が大事!!売れる商品画像に共通するポイント
▶今さら聞けない!Yahoo!ショッピングの基本|商品名の付け方
4.入札商品を追加する
表示回数の多い人気カテゴリに該当する商品があれば、商品を売り出すチャンスです。集客にも貢献できるので、入札商品として追加しましょう。
アイテムマッチの個別入札で、広告設定をしていきます。
その際に、平均CPCや推奨入札価格を参考にして設定しておくとさらに表示回数アップが期待できます。
▶個別入札の登録方法|ストアマッチヘルプページ
アイテムマッチの入札方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶商品の広告表示を増やそう!アイテムマッチの入札方法を徹底解説
まとめて入札する方法はこちら(クリックで設定方法を確認できます)
アイテムマッチの追加入札商品が多い場合は、まとめて一括入札することもできます。
アップロード用CSVファイルを取得し、商品コードと入札価格を入力した一括入札用ファイルを作成し、アップロードします。
商品一括入札について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶売れ筋商品を一括入札!アイテムマッチの商品を一括で登録(追加・変更・削除)する方法
広告予算が5万円以上ある場合は、全品を入札する「全品指定価格入札」と「個別入札」を併用するのもおすすめです!
全品指定価格入札と個別入札の併用について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説
5.広告予算を上げる
入札価格の見直しや商品画像の改善、入札商品の追加などを終えたら、さらにたくさんのお客様に商品を見てもらえるように、月次の広告予算上限を上げることを検討してみてください。
人気カテゴリランキングデータに基づいて改善ができれば、クリック数(訪問客数)アップが予想されます。
そもそもの広告配信量を増やすためにも、予算切れでせっかくの集客機会を損失してしまわないためにも、広告予算上限を少し上げて様子を見てみましょう。
月次予算上限を上げる方法はこちら(クリックで設定方法を確認できます)
管理画面のアイテムマッチのタブから「予算」をクリックします。

予算管理の画面から「予算上限の変更」をクリックし、予算上限を変更します。

広告予算がうまく消化している、訪問客数が目標達成している場合も、集客の流れを止めないために月次予算を上げておくことをおすすめします!
まとめ
アイテムマッチ人気カテゴリランキングは、毎週変動するカテゴリの人気度を参照できる公式のデータなので、アイテムマッチの効果を上げるためにも必ずチェックしておきましょう。
また、これを機にCTRやROASといった、クリック課金型広告でしばしば用いられる指標についても押さえておくとご自身のスキルアップにもつながります。
毎週更新されるデータをもとに、アイテムマッチの入札方法や価格、カテゴリ設定をチューニングしていくことで広告効果も高まります。
この記事をきっかけにアイテムマッチをはじめてみたい方も、アイテムマッチで広告出稿はしているけれどまだうまく活用できていない方も、ぜひアイテムマッチ人気カテゴリランキングを活用してみてください。
【関連記事】
▶あなたのお店に何が必要?アイテムマッチ実績レポートの見方を徹底解説
▶費用対効果よりも優先すべきは訪問客数を増やすこと!ー4カ月目からのアイテムマッチ実践編ー
▶予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説