2021年05月11日

今さら聞けない「ネットショップの仕組み」を理解しよう!(前編)ーリアル店舗と比較してみたー

スマートフォンの普及によってネットでの買い物がいつでもできるようになり、リアル店舗だけでなくネットショップの開設をする企業や個人の方が増えています。

しかし、ネットショップを作ってみたけれど、何から手をつけたらいいのか、どう運営すべきか悩む方も少なくありません。

そこで今回は、リアル店舗とネットショップを比較しながらネットショップの仕組みを、Yahoo!ショッピングを例に解説していきます。

■この記事のポイント

  • リアル店舗もネットショップも商売の本質は同じ
  • リアル店舗のチラシ配布=ネットショップの広告掲載
  • ネットショップは販売データの蓄積が自動で行われる
  • ネットショップはリアル店舗に比べて安く開設できる
  • ネットショップは商品ページの充実、集客が重要

ネットショップを担当したばかりのヤフー太郎店長とともに、理解を深めていきましょう。

ネットショップってお客様の姿が見えないので、何をしたらいいのかよくわからないんです。

リアル店舗とネットショップでは、お客様にお店を知ってもらう方法や商品を提供する過程で違いが出てきます。

まずはリアル店舗とネットショップの違いを説明しますね。

リアル店舗とネットショップの違い

リアル店舗に比べて簡単に始められる印象のネットショップですが「広告や販促でお店にお客様を集めて、用意した商品を購入してもらう」という商売の本質は同じです。

ただし、お客様にお店を知ってもらう方法や商品を提供する過程で違いが出てきます。

では具体的に何が違うのか、以下の表にまとめてみました。

1.費用

ネットショップとリアル店舗で最も大きな違いは必要な資金です。

Yahoo!ショッピングであれば、初期費用、毎月の固定費、売上ロイヤルティは無料です。ストアを開設するには、運営に必要なパソコン、通信環境、出荷のための資材などに最低10~20万円程度必要です。

しかし、リアル店舗になると店舗の外装・内装工事費など、開業するには500万円以上必要になってくるため費用の差はかなり大きいといえます。

そのうえ家賃、光熱費などの店舗維持費と常に販売員が店舗にいて対応するための費用もかかります。

2.接客方法

ネットショップでは購入過程でお客様と直接的なコミュニケーションを取ることは基本的にありません。

メールや電話、SNS、メルマガなどを使ってお客様とコミュニケーションを取る方法もありますが、お知らせや商品案内などの一方向通行なものがほとんどです。

接客ができないため、商品ページをみれば購入に必要な情報が得られるように準備する必要があります。

リアル店舗の場合はお客様が直接来店されるので、会話やお店の雰囲気で特別感を演出することができます。

また、お客様は商品を直接見て、触って、具体的な質問にもすぐに店員に聞くことができる点はリアル店舗の強みといえます。

3.集客方法

集客方法としてはリアル店舗もネットショップも広告を行います。

リアル店舗ではチラシやDM等の広告が必要です。チラシでクーポンやセールの告知を行います。

ネットショッピングでも集客のための広告が必要です。

Yahoo!ショッピングでの集客ポイントは検索結果ページです。お客様がよく見る検索結果ページ専用枠に掲載できる広告(アイテムマッチ)が有効です。

Yahoo!ショッピングでは出店者向けに、Yahoo!ショッピング内で掲載される広告が用意されています。

Yahoo!ショッピング広告一覧

一般的なネットショップの集客で用いられる方法は「Google 広告」や「Yahoo!広告」などの検索エンジンに掲載するリスティング広告です。

リスティング広告は街の広告とは違い、GoogleやYahooの検索傾向を元に商品に興味のある人に、自分たちの商品の存在を直接アピールし、集客できます。

ネットショップでは広告以外にも、既存客へはメール配信で集客できます。SNS、ブログなどで商品やストアが紹介されると口コミによる集客も可能です。

また、立地の良い場所に店舗を構えたり、店舗の外観や内装の雰囲気にこだわることで、顧客の獲得が期待できます。

リアル店舗も口コミで集客は可能ですが、ネットショップのように口コミを視覚化することはできません。

4.購入時間と場所

ネットショップは時間や場所に縛られずにお客様が商品を購入できます。

この点はリアル店舗よりかなり優位であり立地条件や時間に左右されない強みがあります。弱みとしては直接購入するより、商品を手にするのに時間がかかる点です。

リアル店舗の場合、あらかじめ決まった営業時間内でしか売上を作れない点や、場所の良し悪し、天候によっても集客に大きく影響し売上予測が不安定になります。

逆に強みとしては地域イベントのよる恩恵や商品を手に入れやすい点ではネットショップより優位といえます。

5.データの蓄積

リアル店舗で販売データを蓄積するためには、POSデータが取得できるレジの仕組みを導入する必要がありますが、ネットショップ(Yahoo!ショッピング)は設備投資なしで、販売データを自動的に集計してくれます。

例えば、1日あたりのストアに訪問した人数、お客様の流入経路、傾向などお客様がどのようにしてストアに訪問し、どんな商品に興味を抱いているのかがわかります。

データから課題が見つけ出せるので、改善方法が明確になりやすい点が強みです。

リアル店舗の場合、来店客数や購入された商品のデータは集計できますが、不確定要素が多く、時間がかかりネットショップに比べると結果的にはデータを有効活用出来ないケースがあります。

ネットショップは全国のお客様が対象24時間受注可能
リアル店舗に比べてストア運営費用は安く抑えられますが、数あるお店の中からお客様に見つけてもらうことが必要なんです。

まとめ

今回はリアル店舗とネットショップの違いを紹介しました。ストア担当者はリアル店舗との違いを踏まえて、ネットショップを運営していく必要があります。

ネットショップ運営のポイントについては以下の記事でご紹介していますので、こちらもご覧ください。
今さら聞けない「ネットショップの仕組み」を理解しよう!(後編)ーネットショップ運営のポイントー

ネットショップの場合、リアル店舗に比べて、開設や運営費用は低く抑えられますが、ライバルは全国にいるため集客にお金を使う必要があります。

ネットショップはお客様にお店を見つけてもらうことが肝心です。そのためには広告をしっかり行ってきましょう。

以下の記事にも関連した成功ノウハウがありますので、ぜひ参考にしてください。

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