2025年03月03日

入札価格のチューニングで訪問者数を増やそう!アイテムマッチ運用テクニック

アイテムマッチをご利用のストアさまは、入札価格の調整をされたことはありますか?

アイテムマッチの表示回数は入札価格によって変わります。

表示回数を増やしたい場合は1クリックあたりの入札価格を上げることが必要ですが、売りたい商品全てに最高金額を付けることはできませんよね。

そこで入札価格の調整(チューニング)が必要になってきます。

今回は、アイテムマッチ運用のポイントでもある「入札価格のチューニング」について詳しく解説していきます。

どのように入札価格を調節していけばいいのか、ヤフー太郎店長と一緒に考えていきましょう!

この記事のポイント
  • アイテムマッチ経由の売上アップのためには「表示回数」を上げることが重要
  • 入札価格の調整(チューニング)をすることで「表示回数」アップが期待できる
  • 人気商品の表示回数を上げることが注文数アップの近道
  • セール時には「全品指定価格入札」と「個別入札」を併用することで効果的に表示回数を増やすことができる

Yさん!入札価格のチューニングを行ったストアがアイテムマッチ経由の売上が2倍になったという成功事例を見たんですが、入札価格のチューニングって何ですか?

いいところに気づきましたね!入札価格のチューニングはアイテムマッチを運用する上で欠かせない手段です。

売上を上げるためには、きちんと商品が表示され、クリックされる必要があります。

クリックされたかどうかもしっかり確認して、チューニングする方法を解説しますね。

入札価格のチューニングとは

入札価格のチューニングとは、アイテムマッチの入札価格を表示回数を見ながら調整をすることです。

表示回数を増やしたい場合は入札価格を上げていきますが、広告予算は限られていますので、少しずつ入札価格を調整しながら上げていきます。

入札価格のチューニング=表示回数の調整

表示回数は訪問者数に直結する

入札価格をチューニングすることで表示回数の調整が可能になります。

アイテムマッチの構造を見てもわかるとおり、表示回数はストアへの訪問者数に直結します。

目標訪問者数に応じてどのくらいの表示回数が必要かを試算し、そのためには入札価格をどの程度にするべきかをチューニングしていくと良いでしょう。

■アイテムマッチの構造

目標に合わせた広告予算の設定について詳しくは以下の記事をご参照ください。
広告予算を決めよう!目標に合わせた広告予算の設定方法

クリック数(訪問者数)が確保できているのかどうかは、予算の消化具合から確認できます。

集客できているのか、予算の消化を事前に把握しよう

入札価格をチューニングする前に、アイテムマッチの実績を確認して、集客ができているのか、できていなければどこに問題があるのか把握しておきましょう。

アイテムマッチのホーム画面で、月次予算と利用金額、当日の予算と当日の利用金額、消化状況(パーセント表示とデータバー)が表示されます。

予算の消化状況が良くない場合は、アイテムマッチ経由での売上が上げられていないということです。

以下の項目を確認して、入札価格をどうチューニングするかの参考にしてみてください。

  • 表示回数
    商品が表示されているかどうか(表示順位を上げるために入札価格を上げる)
  • クリック数(訪問者数)
    商品が表示されていないから、クリックが少ないのか(表示順位を上げるために入札価格を上げる)
    商品が表示されているのに、クリックが少ないのか(入札価格を下げる、もしくは購買率アップ施策を検討する)

各項目の数値を確認する際は以下をご参照ください。

アイテムマッチレポートを見る方法はこちら

アイテムマッチの管理画面から「実績・明細」のタブを選択します。

「レポート表示」を選択すると管理画面上で確認でき、「CSVでダウンロード」を選ぶとCSV形式でデータをダウンロードできます。

アイテムマッチレポートが表示されたら、特に重要な以下の項目を確認しましょう

  • 表示回数
  • クリック数(訪問者数)
  • 購買率(CVR)
  • 売上金額

アイテムマッチの配信結果について詳しくは以下の記事をご参照ください。
アイテムマッチの広告効果を確認しよう!配信結果の見方を解説

入札価格のチューニングでできること

入札価格のチューニングでできることは商品の表示回数の調整です。

入札価格を上げると入札順位も上がるため、商品が表示される機会が増えます。その分、訪問者数も増えることが期待できます。

入札価格が違うストアの事例

同じ条件のストアを入札価格の違いで比べた場合、入札価格が低いストアの方が、同じ広告予算でたくさんのお客さまに訪問してもらえる可能性はあります。

しかし、実際に商品が十分に表示されるとは限りません。

入札価格が高い=表示回数は増えるが、計算上の訪問者数は少なくなる
入札価格が低い=表示回数は少ないが、計算上の訪問者数は多くなる

入札価格が違うストア事例を見ていきましょう。
以下同じ条件で入札価格の違ったストアAとBを表にして比較してみました。

■ストアの条件

  • 広告予算:10,000円
  • 客単価:5,000円
  • 購買率:2%
ストアAストアB
入札価格
(1クリックあたりの単価)
50円

広告予算全額で200人に訪問してもらえる可能性
25円

広告予算全額で400人に訪問してもらえる可能性
訪問者数実績150人

表示回数がBに比べ多かったので訪問者数も増えた
50人

表示回数が少なかったので訪問者数も少なかった
アイテムマッチ経由
注文数
3件

訪問者数×購買率=注文数
150人×2%=3件
1件

訪問者数×購買率=注文数
50人×1%=1件
アイテムマッチ経由
売上実績
15,000円

件数×客単価=売上
3件×5,000円=15,000円
5,000円 

件数×客単価=売上
1件×5,000円=5,000円
広告費7,500円

入札価格×訪問者数=広告費
50×150人=7,500円
1,250円

入札価格×訪問者数=広告費
25円×50人=1,250円

ストアBの入札価格が25円で、ストアAに比べて低く、表示回数が少なかったため、訪問者数に違いが出ています。

訪問者数が少ないと売上を伸ばせる可能性が低くなるので、せっかくアイテムマッチを使っていても売れるはずの商品が売れない状況になってしまいます。

表示回数を左右する入札価格の設定が重要なことがわかりますね。
入札価格のチューニングを常に行うことで機会損失は防げますよ。

予算を一部商品に集中投下する事例

入札価格のチューニングは入札価格を上げるだけではありません。

自分たちのストアの中の売れ筋商品に特化して、さらに売り伸ばすためにそれぞれの入札価格を上げたり、下げたりしてチューニングする方法もあります。

売れ筋商品で集客し、売上をつくる事例を見ていきましょう。

入札価格のチューニングのステップは以下のとおりです。

  1. 売れ筋商品1商品もしくは数商品のみ入札価格を上げる
    ポテンシャルのある商品なので、表示が上位になればさらにクリックされ、売上につながる可能性が高い
  2. その他商品を最低入札価格にする、もしくは入札をいったん取りやめる 
    広告予算内に収めるために、売上がとれるものに予算を投下し、売上をとれないものの入札価格は下げてみる

セール時に表示回数を増やしたい事例

大型販促イベントやセール日には、集客を強化したいですよね。

表示回数がなかな増えない、セール時にはもっと表示回数を増やしたいという場合には「入札商品を増やす」ことと「売りたい商品には勝てる入札価格を設定する」ことを心がけましょう。

そのためにはアイテムマッチの「全品指定価格入札」と「個別入札」を組み合わせた入札方法を試してみてください。

2つの入札方法を組み合わせることで、全品指定価格入札で全商品の露出機会を確保しつつ、個別入札で売れ筋商品をさらに露出させて売上アップをはかることができます。

■入札価格のポイント

  • 全品指定価格入札
    最低入札価格25円+10円で入札価格を設定
  • 個別入札
    売れ筋商品は他店に負けない表示順位を目指して入札価格を設定(例:平均入札価格(CPC)+10円など)

入札方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説

入札価格に迷ったら、アイテムマッチ人気カテゴリランキング

売れ筋商品の入札価格については、アイテムマッチ人気カテゴリランキングを参考にしてみてください。

アイテムマッチ人気カテゴリランキングでは、Yahoo!ショッピングのカテゴリごとに、表示回数の多い順で、アイテムマッチの指標となる数値レポートがダウンロードできます。

レポートにはカテゴリ別に、平均CPC推奨入札価格が記載されているので、入札価格を設定する際の参考にしてみてください。

【毎週水曜更新】アイテムマッチ人気カテゴリランキング(Yahoo!ショッピングストア限定)
※アクセスにはストアアカウントを取得のうえ、ストアクリエイターProへログインが必要です。

入札価格の決定、変更の方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
入札価格ってなに?1クリックあたりの入札価格決定ポイント

売れ筋商品に予算を投下することで、数万点取り扱っているストアの入札価格に勝てるかもしれませんよ!

まとめ

今回はアイテムマッチ入札価格のチューニングについて説明しました。

アイテムマッチ経由の売上を達成するためには、まず商品の表示回数を増やすことが必要です。

限られた広告予算で目標訪問者数を達成するためにも、入札価格のチューニングを常に行い、表示回数を調整していきましょう。

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