あなたのお店に何が必要?アイテムマッチ実績レポートの見方を徹底解説
アイテムマッチで広告配信した後の実績レポートは確認していますか?
「5のつく日の結果はどうだった?」「クーポンとアイテムマッチの併用効果は?」「予算上限を上げたけどクリック数は増えてる?」など施策を打ったタイミングで広告効果を知りたいですよね。
アイテムマッチにはいくつかの種類の実績レポートが公開されているので、いろんな角度から分析・検証が可能なんです。
集客、売上を伸ばし続けるためには、広告配信後は結果を分析し、効果検証して、すぐに次の広告運用に活かすことが重要です。
そこで今回は、どんな目的で、どの実績レポートのどこを見ればいいかという、レポートの見方について解説します。
実績レポートの見方を覚えて、さらに効果の高い広告運用を目指しましょう。
目次
広告の配信結果の振り返りって、どのタイミング行えばいいんですか?
基本的には毎月振り返りは行いましょう!
余裕があれば、毎日の推移も軽くチェックするといいですね。
そのほかにも、施策を行ったときはその都度実績レポートを確認しましょう。
まずはアイテムマッチで確認できる実績レポートの種類について説明していきますね!
アイテムマッチ実績レポートの種類
アイテムマッチでは「ホーム画面」と「実績・明細」タブで実績が確認できます。
【ホーム画面】
アイテムマッチのホーム画面では常に以下の実績が表示されています。
- 直近7日間のクリック数、売上金額の推移
- 直近3日間の実績
- 直近3カ月間の実績
アイテムマッチの実績・明細の画面では各種レポートが、日別もしくは月別で集計され公開されます。画面上での表示およびCSVでもダウンロードすることが可能です。
【実績・明細】
- 日別:指定した期間の日ごとに、全キャンペーンの実績を合算した数値
- 月別:指定した期間の月ごとに、全キャンペーンの実績を合算した数値
- カテゴリ別:指定した期間に入札されていた商品の各カテゴリ毎の実績を合算した数値
- 商品別:日・週・月 各期間に入札されていた各商品ごとの実績を合算した数値
※1年前の同日/同月までさかのぼって指定可能
※日別の場合、一度に指定できるのは200日間
※全品おまかせ入札の場合、カテゴリ別、商品別のレポートは見れません
アイテムマッチでは入札設定が複数あり、入札設定状況によってレポートで確認できる実績が異なります。
いろんな種類の実績レポートが見れるので、どんなときにどのレポートを見れば良いか、見るべきポイントについてレポート別に説明していきます!
アイテムマッチ実績レポート別見るべきポイント
アイテムマッチ実績レポートはいろんな角度から見ることができます。
レポートの種類別に見るべきポイントを確認していきましょう!
- ホーム画面の実績レポート
- 日別レポート
- 月別レポート
- カテゴリ別レポート
- 商品別レポート
ホーム画面の実績レポート
まず、ホーム画面の実績レポートは広告配信の全体像を把握するために確認しましょう。
ここで大きく変化している場合には実績レポートの商品別レポートで詳細を確認しましょう。
広告の目標設定について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶広告予算を決めよう!目標に合わせた広告予算の設定方法
当月分は前日までの集計値が反映するので、好調であれば月末に向けて配信が停止しないように予算上限の変更を検討しましょう。
予算上限の変更について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶はじめてでも安心|とっても簡単!アイテムマッチの「月次予算」「日次予算」設定
日別レポートを見る目的と見る指標、ポイント
日別レポートは施策をうったときの効果を確認するために見ます。
施策の目的によって重点的に見るべき指標が違うので、確認していきましょう。
■日別レポートを見る際のタイミングとポイント
・イベント日(5のつく日、日曜日)
5のつく日や日曜日は集客の見込める日なので、クリック数(訪問客数)が増え、売上が増えているかどうかを重点的にみます。
訪問客数が少なければ、次回はブースト予約機能で日次予算を上げてみることを検討しましょう。
・予算上限、入札価格を変更したとき
例えば、予算上限、入札価格を上げる施策は、配信量を増やし、入札商品の表示順位を上げ、たくさんの人にみてもらうことが目的です。
そのため、表示回数が増え、売上につながっているかを確認します。
どの商品が具体的に影響しているかを見るためには、商品別レポートで確認しましょう。
・クーポンを配信したとき
アイテムマッチとクーポンを併用する施策は、クーポン効果で入札商品のクリック数・クリック率やCVR(購買率)を上げることが目的です。
そのため、クリック数やCTR(クリック率)、CVR(購買率)が上がっているかを確認します。
アイテムマッチのブースト予約機能とSTORE’s R∞の一括定期キャンペーンを併用すると「5のつく日」や「日曜日」は表示数、クリック数の最大化が狙えそうです。
■日別レポート
月別レポートを見る目的と見る指標、ポイント
月別レポートは広告全体の傾向を把握するために見ます。
月単位で数値を見て、比較することで、月次広告予算の見直しや消化策を検討するのに役立ちます。
■月別レポートを見る際の対比例
・前月対比
売上を右肩上がりにするためには、今月の売上金額、クリック数(訪問客数)、利用金額(広告費用)が前月を超えているかを確認します。
広告予算が目標どおりに消化され、目標売上、目標集客数が達成しているかどうかを見るためです。
入札商品や入札価格の見直し、全品指定価格入札を検討しましょう。
好調であれば月次予算上限を増やして、配信を止めないように調整しましょう。
・昨年対比
昨年の同月と比べて、どの項目に違いがあるかを確認します。
特に季節商材を扱っているストアは、昨年度の広告利用実績を分析・検証し、今年に活かしましょう。
例えば、昨年はしっかり広告費が投入できていて季節商材の取りこぼしがなかったのに、今年は計画していなかったなどよくある話です。
■月別レポートを見る際のポイント
・売上金額とクリック数(訪問客数)
月の目標に対して達成しているかどうかを確認します。そのためにはアイテムマッチ経由での目標売上と必要な訪問客数の算出が必要です。
アイテムマッチで補う部分の売上が好調であれば、月次予算の追加を検討します。
・利用金額(広告費用)と表示回数とCTR(クリック率)
想定どおりに広告が表示され、消化されているかどうかを確認します。そもそも広告が表示されていないとクリックがされず、売上に結びつきません。
入札価格が低すぎる、広告予算が少なすぎる場合は表示順位も低くなってしまうため、表示回数が見込めないことが多いです。
入札価格を上げること検討しましょう。
表示回数を増やすためには入札商品を追加することをおすすめします!
・売上金額とCPC(入札価格)
他の月と比べて売上金額とCPC(入札価格)がどう変化しているかを見ます。ずっと同じCPC(入札価格)で売上金額も同じとは限りません。
季節商材の最需要期や集客イベント月(超PayPay祭など)は入札商品も増え、入札価格も変化します。
イベントも考慮して翌月以降の入札価格を調整してみてください。
どのカテゴリ、商品が影響しているか見るためにはカテゴリ別、商品別レポートを確認しましょう。
・CVR(購買率)
他の月と比べて上がっているか下がっているかを確認します。
CVR(購買率)の変化に影響している商品は何かを確認する場合は商品別レポートを確認しましょう。
CVR(購買率)の高い商品は入札価格を上げて、さらに露出を増やしてみましょう。
・クリック数とROAS(ロアス)
クリック数が目標達成していれば、お客様がストアに訪問し、集客には成功しているということです。
ROASは広告効果を見る指標です。高ければ高いほど広告効果が高かったといえます。
分析すると以下のパターンに分かれます。
【クリック数が目標達成】
クリック数が目標達成、ROASも〇
クリック数が目標達成、ROASは✖
【クリック数が目標未達成】
クリック数が目標未達成、ROASは〇
クリック数が目標未達成、ROASも✖
それぞれパターン別の対策は以下の記事をご参照ください!
クリック数が目標達成、ROASも〇の場合
▶広告運用が波に乗ってるサイン!クリック数もROASも好調な場合の運用方法
クリック数が目標達成、ROASは✖の場合
▶アイテムマッチのお悩み「売上が伸びない」を解決しよう!クリック数が取れているのになんで?の答え
クリック数が目標未達成、ROASは〇
▶クリック数が足りない!でもROASは悪くないときのアイテムマッチ運用方法
クリック数が目標未達成、ROASも✖
▶「クリックも、売上も伸びない」を解決しよう!3ステップで改善するアイテムマッチ運用方法
■月別レポート
昨年同月の実績と比べる場合は昨年同月までさかのぼれるので、スタート時の年月を1年前に設定します。
カテゴリ別レポートを見る目的と見る指標、ポイント
カテゴリ別レポートは注力カテゴリの傾向を把握するために見ます。
入札商品の動きがカテゴリ単位で見れるので、注力すべきカテゴリの発見に役立ちます。
■カテゴリ別レポートを見る際のポイント
・注力カテゴリの広告効果を確認する
自ストアの入札商品の中で売れていて、品ぞろえも販売も注力しているカテゴリが想定どおりに売れているかを確認します。
他のカテゴリに比べ、売上金額、表示回数が多いかどうか、CPC(クリック価格)が妥当かどうかを確認します。表示回数が少ない場合は、CPCを上げることを検討しましょう。
・動きが良く、ROASが高いカテゴリを見つける
表示回数が多いカテゴリということはお客様に検索されている証拠です。
その上でROAS(ロアス)が高ければ、ストアにとって注力すべきカテゴリかもしれません。
このカテゴリに新商品を追加してみましょう。
・表示回数が少ないカテゴリがある
表示回数が少ないカテゴリはどこに原因があるのか、商品別レポートで詳細を確認しましょう。
ストアクリエイターPro内では、表示回数が多かったアイテムマッチの人気カテゴリランキングと、CTR(クリック率)を毎週水曜日に公開しています。
自ストアのカテゴリ構成を変更すると表示回数が増える場合もあるので、参考にしてみてください。
▶【毎週水曜更新】 アイテムマッチ人気カテゴリランキング(Yahoo!ショッピングストア限定)
※アクセスにはストアアカウントを取得のうえ、ストアクリエイターProへログインが必要です。
■カテゴリ別レポート
商品別レポートを見る目的と見る指標、ポイント
商品別レポートは商品ごとの傾向を把握するために見ます。
日別や月別、カテゴリ別レポートで全体を把握し、詳細を検証する際に商品別レポートを活用します。
入札しているイチオシ商品の実績を個別に確認するためには、商品別レポートを見ます。
■商品別レポートを見る際のポイント
・表示回数
商品別レポートの表示回数を見れば、お客様によく見られている商品、検索されている商品がわかります。
表示回数が多ければ、クリックされているかどうか、CVR(購買率)は高いかどうかを見ます。よく見られているのにクリック数、CVR(購買率)が悪ければクーポンの併用などを検討しましょう。
・クリック数(訪問客数)・CTR(クリック率)
クリック数が多い商品はどれか?を商品別で確認し、要因を分析します。
クリック数・クリック率の良い商品は入札金額を上げることを検討しましょう。そうすることで、さらに表示回数が増え、クリック数アップが期待できます。
クリック数、クリック率の良かった商品が「なぜクリックされたのか」という要素(クーポンの有無、商品名、商品画像など)をまとめてみて、他の商品にも適用してみましょう。
・CPC(入札価格)
商品別レポートで該当する商品の表示回数、CTR(クリック率)が低かった場合、商品ごとにCPC(入札価格)を見直しましょう。
入札価格を上げることで入札順位が上がり、表示回数が改善されることが期待できます。
・CVR(購買率)
月別レポートで全体を見たときに、CVR(購買率)が低くなってしまっている場合は、商品別レポートで詳細を確認します。
なかなか購買に結びつかない、CVR(購買率)の低い商品の入札単価を下げたり、その分CVR(購買率)の高い売れ行きが良い商品の入札単価をあげたりして表示回数を増やし、さらに売れるように調整しましょう。
・ROAS(ロアス)
ROAS(ロアス)は売上金額÷利用金額(広告費用)で算出され、「実施した広告に対して得られた売上の割合」を示します。
ROASの値が高ければ広告の費用対効果が高かったといえます。
ROASの高い商品は表示順位を上げるとさらに売れる可能性があります。入札価格を上げてみてもいいかもしれません。
・表示回数0商品をチェックする
表示回数が0商品は在庫切れの可能性があります。
在庫登録ができていないと表示がされず、せっかく入札していてもお客様に見てもらうことができないので、入力漏れがないか確認してみてください。
■商品別レポート
品名 | 表示回数 | クリック数 | CTR | CPC | 利用金額 | 売上金額 | CVR | ROAS |
商品A | 2,000 | 200 | 10% | 20円 | 4,000円 | 20,000 円 | 2% | 500% |
商品B | 667 | 100 | 15% | 20円 | 2,000円 | 15,000円 | 3% | 750% |
商品C | 10,000 | 2,000 | 5% | 20円 | 4,000円 | 10,000円 | 1% | 250% |
商品D | 1,000 | 100 | 10% | 20円 | 2,000円 | 7,500円 | 1.5% | 375% |
なるほど!全部のレポート見るのは大変だなぁと思ってましたが、こうして見るべきポイントがわかると分析もすぐにできますね!
まず全体をホーム画面や日別、月別、カテゴリ別レポートで把握をし、詳細な要因が知りたい場合に商品別レポート活用すると覚えておくといいですよ!
まとめ
今回はアイテムマッチの実績レポートを種類別にどう見ていくかを詳しく説明いたしました。
アイテムマッチの各レポートをどんな時に見ればいいのかがご理解いただけたかと思います。
「このレポートはココを確認するために見るんだ!」ということがわかっていると配信結果の分析・検証も効率よくでき、次のアイテムマッチの改善、運用に活かせます。
そのためにも目標売上を持って広告運用を進めていってください。
具体的な分析例はこちらで紹介していますので、ぜひご覧ください。
▶分析力を身につけて、アイテムマッチを使いこなそう!実績レポートから対策を見つける方法