2021年12月23日

分析力を身につけて、アイテムマッチを使いこなそう!実績レポートから対策を見つける方法

皆さんは広告の配信結果を毎月振り返っていますか?

以下の記事で配信結果を確認するために、アイテムマッチ実績レポートをどう見るかについて説明いたしました。
あなたのお店に何が必要?アイテムマッチの実績レポートの見方を徹底解説

前回の記事でも、配信結果の確認が重要なのはご理解いただけたかと思います。

実績レポートの見方がわかると、アイテムマッチのいろんな調整が自分でできるようになり、さらにストアの集客力はアップしますよ。

広告はストアへの集客にかかわる大事な施策ですから、基本的には毎月振り返り、改善をしていきましょう!

そこで今回は、広告配信の振り返りからどんな対策につなげていくかについて、例をもとに詳しく解説していきます。

■この記事のポイント

  • 広告配信を振り返るタイミングは「毎月」「お客様の動きがあるとき」「改善アクションを行ったとき」
  • 目標設定(売上やクリック数、購買率など)をしておくと課題が見つけやすい
  • 実績レポートの見方がわかれば、いろんな調整が自分できるようになり、集客力もアップ

実績レポートの見方を知って、分析力を身につければ、広告の調整次第で集客力はグンとアップします!

まずは広告配信を振り返るべきタイミングから見ていきましょう。

広告配信を振り返るべきタイミング

広告配信を振り返るべきタイミングは、「毎月」お客様の動きがあるとき」「改善アクションを行ったとき」です。

毎月
・月次で実績を振り返るとき

基本的に振り返りは毎月行いましょう。

ストア運営を円滑に行うためにも、月単位で売上金額クリック数(訪問客数)利用金額(広告費用)目標を設定しておきましょう。

そうすると、目標との差分から課題や成功要因が見つけやすくなります。

お客様の動きがあるとき
・イベント(5のつく日、日曜日)があるとき
・季節商品の最需要期を迎えるとき

お客様の動きがあるとき」とは、Yahoo!ショッピングの定期セール日(5のつく日や日曜日)なのでお客様がモールに集まるときです。

また、季節商材を扱うお店では需要期(例:12月 お歳暮、クリスマスケーキ)も「お客様の動きがあるとき」です。

改善アクションを行ったとき
・予算上限を上げたとき
・入札価格を変更したとき
・クーポンを配信したとき

改善アクションを行ったとき」はアイテムマッチの予算上限を上げたり、入札価格を変更して配信量や表示順位が変わり、商品が表示されやすくなる仕掛けをしたときです。

アイテムマッチと合わせてクーポンを配信したときも、クーポンバッジにより商品がクリックされやすくなるような仕掛けをしているので、商品に動きが出るタイミングです。

次は、タイミング別にどのように配信結果を見て、何に気づき、どんな対策をとっていくかを説明していきます。

月次で実績を振り返るとき

基本的な毎月の振り返りのために月次レポートを確認しましょう。

全体を把握するために、売上金額、クリック数(訪問客数)、利用金額(広告費用)、CVR(購買率)、ROASを重点的に見ていきます。

広告結果の良し悪しを迅速に判断するためにも、目標を設定することをおすすめします。

■広告で作りたい売上目標を計算する

広告を使った売上目標(目安)=ストア全体の売上目標ー現状の売上実績

広告の売上目標が設定できると、売上目標を達成するために訪問客数が何人必要で、そのうちどのくらいの割合で購入してくれるかなど「クリック数」や「購買率」の数値目標も導き出されます。

広告目標の設定について詳しくは以下の記事をご参照ください。
広告の改善スピードアップ!広告運用の良し悪しを判断する基準を決めよう

■ストアの実績比較例

あるストアの事例で見ていきましょう。

以下のストアの広告結果は売上目標は達成しませんでしたが、クリック(訪問客)数は集められていました。

商品単価:5,000円、粗利率:30%、入札価格:20円

表示回数CTRクリック数利用金額売上金額CVR
(購買率)
ROAS
目標250,0001.2%3,00060,000300,0002%500%
実績300,0001.0%3,00060,000200,0001.3%300%
目標との差50,000-0.2%00-100,000-0.7%-200%

【結果】
今回実施した広告は結果として売上目標金額には届いていない、しかしクリック数は目標どおりだった。

商品はクリックされているのに、購入に至っていない原因は、入札商品が少なすぎたかもしれません。

購買率の低い商品が見られていて、高い商品が目立っていないことも考えられますね。

そうですね!では、次回に向けてこういう対策はいかがでしょうか?

・広告入札商品を増やす
→全品指定価格入札する

・入札価格の調整(チューニング)を行う
→購買率の低い商品は入札価格を下げ、購買率の高い商品の入札価格を上げる

対策について詳しくは以下の記事をご参照ください。
アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説
入札価格のチューニングで訪問者数を増やそう!アイテムマッチ運用テクニック

イベント(5のつく日、日曜日)があるとき

イベント(5のつく日、日曜日)はモールにお客様が集まるタイミングです。

アイテムマッチの結果、自分たちのストアにどれだけお客様を呼び込めたかを重点的に確認しましょう。

ストアへの訪問客数は日次レポートクリック数で確認します。

■日別レポート(例)

日曜日(赤字)の配信結果がどうだったかを日次レポートで確認します。

商品単価:5,000円、粗利率:30%、入札価格:20円

年月表示回数クリック数CTRCPC利用金額売上金額CVR
(購買率)
ROAS
2021ー10-1710,00010010%20円2,00010,0002%500%
2021ー10-184,0004010% 20円 8000 0% 0%
2021ー10-195,0005010% 20円 1,0005,000 2% 500%
2021ー10-206,0006010% 20円 1,20010,0003.3% 830%

【結果】
他の日と比べて訪問客数が大きく増えて売上アップを期待したが、変化がなかった。

イベント日だからといって特に対策を打っていませんでした。
広告予算の消化が進んでいて、配信が少なかったか、途中で停止してしまっていたかもしれません。

では、次回に向けてこういう対策はいかがでしょうか?

・ブースト予約機能で日次予算を上げる
→配信量が増えると表示回数も増え、クリック数も増えることが期待できる

・イベント日のタイミングでクーポンを配信する
→クーポンバッジが表示されることで、クリック数・クリック率、購買率アップが狙える

対策について詳しくは以下の記事をご参照ください。
セール時は広告強化!アイテムマッチに指定日ブースト予約機能が追加されました
クーポン施策はいつ、どんなタイミングで行うべき?クーポン施策のおすすめ事例紹介

季節商品の最需要期を迎えるとき

季節商品の需要期を迎えるときは、アイテムマッチの「実績・明細」タブから月次レポートで昨年同月の実績を確認しましょう。

特に売上金額、利用金額、CPC(入札価格)を確認しましょう。昨年度、どの程度広告をかけていて、どんな結果だったか、CPC(入札価格)が妥当かを検証するためです。

■月次レポート(例)

あるストアの事例で見ていきましょう。

このストアはレディスファッションのお店で、毎年卒業・入学準備用に 2月、3月はフォーマルウェアがかなり売れています。

これから最需要期を迎える前に、今年の広告施策はどうするのか?昨年度の3月の実績を月別レポートを確認して、参考にします。

3月の広告売上目標:50万円

【結果】
ROASも悪くなかったが、目標には届かなかった。

昨年度は広告費用をいつもの月より倍以上かけていた
今年ももう少しかけていたらもっと売上は伸びていたかもしれない・・・。
今年はライバルが増えているので、同じ内容では勝てないかもしれないなぁ。

次回に向けてこういう対策はいかがでしょうか?

・ 3月の月次予算を上げる
→検索される月に表示回数を増やせるように、昨年度の利用金額(広告費用)+αで月次予算・CPC(入札価格)をあげておく

・3月の5のつく日、日曜日はブースト予約機能を使ってさらに日次予算を上げる
→イベント日は商品を見てもらうチャンスなので配信量を増やしておく。その際に、表示順位が上がることを期待して、該当商品のCPC(入札価格)も通常より上げておく

・売れ筋商品の検索(SEO)対策を強化する
→卒業式のための服や入学準備商品の商品名に関連検索ワードを入れる

対策について詳しくは以下の記事 をご参照ください。
広告配信をブーストさせよう!広告強化のタイミングはいつ?ブースト予約機能を効果的に使う方法
検索上位表示を目指そう!Yahoo!ショッピングでできるSEO対策

ブースト予約機能で日次予算を上げたとき

日次予算上限を上げると配信量が増えるので、表示回数、クリック数が増えているかをまず確認しましょう。

ブースト予約機能を使って入札価格も上げている場合はCPC(入札価格)も確認します。

日別の実績はアイテムマッチの「実績・明細」タブから日次レポートで確認します。

■日次レポート(例)

あるストアの事例で見ていきましょう。

【結果】
表示回数が増え、クリック数も増えて、月の中で最も良い売上の日になった。

思い切って日次予算を上げても、しっかり集客が売上に結びつきました!

CPC(入札価格)を上げても、ROASもさほど下がらなかったので、イベント日にブースト予約機能は使い続けたいと思います!

そうですね!対策として以下を続けてみてください!

・イベント日(5のつく日、日曜日)に同じ内容で引き続き日次予算を上げてみる

ブースト予約機能については以下の記事をご参照ください。
広告配信をブーストさせよう!広告強化のタイミングはいつ?ブースト予約機能を効果的に使う方法

入札価格を変更したとき

広告の配信結果から改善対策として入札価格を上げたり、下げたりすることがあるでしょう。

入札価格を変更した後もその効果をアイテムマッチの「実績・明細」で確認しましょう。

まずはアイテムマッチの「実績・明細」タブから、日次レポートで表示回数CPC(入札価格)を確認し、売上につながっているかを確認します。

個別で売りたい商品の入札価格を上げた場合は、商品別レポートで確認します。

■入札価格変更(例)

あるストアの事例で見ていきましょう。

配信結果の改善で購買率の高い商品、ROASが高めの商品の入札価格を上げてみました。


品名
表示回数クリック数CTRCPC利用金額売上金額CVRROAS
商品A10,00010010%20円2,000円15,000 円3%750%

■入札価格変更後


品名
表示回数クリック数CTRCPC利用金額売上金額CVRROAS
商品A20,00020010%40円8,000円30,000 円3%375%

【結果】
入札価格変更前より2倍の売上になった。

入札価格を上げたことで表示回数が期待通りに増えました。

その分売れたこともあり、ROASも低くなりすぎなかったので、一定の効果はあったので良かったと思います!

引き続き、以下の対策を適宜行ってみてください!

・定期的に入札価格を調整(チューニング)する。

対策について詳しくは以下の記事 をご参照ください。
入札価格のチューニングで訪問者数を増やそう!アイテムマッチ運用テクニック

クーポンを配信したとき

クリック数・クリック率、購買率アップの対策として、アイテムマッチと併用してクーポン配信をする場合があります。

クーポンを配信した場合は日次レポートクリック数CTR(クリック率)CVR(購買率) を確認します。

■日別レポート(例)

あるストアの事例で見ていきましょう。

【結果】
CTR(クリック率)、CVR(購買率)がアップし、売上につながりました。

購買率が上がったことでROASも高くなりました!
購買率を改善すると広告効果がさらに高まるんですね。

引き続き、以下の対策を適宜行ってみてください!

イベント日に特化して、クーポン施策を続けてみる

対策について詳しくは以下の記事 をご参照ください。
効果の高いおすすめクーポン施策はコレ|一括定期キャンペーンを設定してみよう

まとめ

今回は広告の配信結果や効果を振り返る際に、「何に気をつけて、どこを見るべきか」を具体的なタイミングを挙げて説明しました。

配信結果を確認して、次の運用に活かすためには広告結果の良し悪しを判断する基準が必要です。

そのためにも広告の売上目標や予算、各指標を設定して、ストア全体の売上アップにつなげていきましょう!

まだアイテムマッチをご利用でない方は以下からお申込ください。

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