費用対効果よりも優先すべきは訪問客数を増やすこと!ー4カ月目からのアイテムマッチ実践編ー
今回の記事は前回に引き続き、アイテムマッチの効果的な運用の実践編です。
▼前回の記事はこちら
なんとなくはNG!成果につながる広告集客の改善ステップー3カ月目からのアイテムマッチ実践編ー
目標を決めて再度スタートしたものの、思ったように集客できていない!というお悩みを持つ方も多いと思います。具体的にどんなアクションが必要になるのか、気になりますよね。
そこで今回は、そんなストアさま向けに、アイテムマッチを利用して3か月経過したタイミングで、検索に対して広告をきちんと表示させるポイント、クリックしてもらうポイントを紹介していきます。
■この記事のポイント
- まずは訪問者数の目標を達成しているかを確認し、深堀していく
- 訪問者数(クリック数)を増やすことは、表示される回数を増やすことが必要
- 集客のためには表示対策、クリック対策を同時に行うことが重要
- 今の段階は売上を作るための投資の時期と考え、ROAS(ロアス)よりも集客を優先する
目次
売上目標から試算した訪問者数目標に対して、現状はどうなっているのか検証していきましょう!
アイテムマッチで訪問者数はとれているのか
まずは訪問者数目標に対して、達成しているのか、未達成なのか、具体的にいくら不足しているのかを確認しましょう。
広告運用がうまくいっているのか、そうでないのかの目安にもなります。
前回の記事で、売上中間目標、訪問者数(クリック数)、アイテムマッチ予算を以下のように想定してみました。
▶なんとなくはNG!成果につながる広告集客の改善ステップー3カ月目からのアイテムマッチ実践編ー
【目標値設定の流れ】
例:3か月後に30万円→半年後に50万円→1年後に90万円
※現在の購買率は2%、現在の客単価は5,000円とします。
売上中間目標値(30万円)÷購買率(2%)÷客単価(5,000円) =訪問者数(3,000人)
訪問者数の目標値は3,000人になります。
仮に現在の訪問者数が2,000人だとすると、3,000人-2,000人=1,000人となり、この1,000人(1,000クリック)が新しく作る必要がある訪問者数になります。
1クリック50円の入札価格で設定した場合、1,000クリック集めるためには、アイテムマッチの予算が50,000円必要なことがわかります。
→1,000クリック(訪問者数)×50円(入札価格)=50,000円(アイテムマッチ予算)
このように決めた目標と予算設定の配信結果を踏まえ、状況の確認をしていきましょう。
【確認すべき目標値】は以下のとおりです!
・売上中間目標・・・30万円
・訪問者数(クリック数)目標・・・1,000人
・アイテムマッチ予算・・・50,000円
アイテムマッチ実績レポートを確認
実績レポートを参考に、まずは訪問者数(クリック数)が取れているのか見てみます。
まず、ホーム画面の実績レポートは広告配信の全体像を把握するために確認しましょう。
■直近3カ月間の実績
■実績レポート例
2023年10月 | 2023年11月 | 2023年12月 | |
クリック数 | 200回 | 500回 | 900回 |
利用金額 | 5,000円 | 17,500円 | 45,000円 |
CPC | 25円 | 35円 | 50円 |
注文数 | 4 | 10 | 18 |
売上金額 (アイテムマッチ経由) | 20,000円 | 50,000円 | 90,000円 |
CVR | 2% | 2% | 2% |
ROAS | 400% | 285% | 200% |
【ポイント】
今月の広告進捗が過去2カ月と比べて順調かどうかを見ます。
まずは「訪問者数(クリック数)」「アイテムマッチ利用金額」「売上金額」が目標に対してどのように進捗しているか確認しましょう。
アイテムマッチ実績レポートでは、まず「訪問者数(クリック数」を確認しましょう。
その上で目標の訪問者数(クリック数)に対して、達成しているのか達成していないのかを知り、対策を立てていく必要があります。
実績レポートの見方について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶あなたのお店に何が必要?アイテムマッチ実績レポートの見方を徹底解説
検索に対して表示されているのか
アイテムマッチの実績を確認したら、さらに深堀していきましょう。
検索に対して商品が表示されていないと、そもそもクリックはされません。まずはきちんと商品が見られているのか確認し、見られていないなら早急に見てもらうための対策が必要です。
まずはアイテムマッチの専用枠がある検索結果ページに表示されているのかを確認するために、アイテムマッチ実績レポートから表示回数を見ていきましょう。
表示回数の確認の仕方
これらはアイテムマッチのレポートから確認できます。
■アイテムマッチ実績日別レポート例
全体の表示回数を確認したら、商品別レポートをさらに見て、どの商品の表示回数が良いのか悪いのかをさらに確認しましょう。
訪問者数(クリック数)を伸ばすためには、まずは商品をみてもらうこと(表示回数を伸ばすこと)が必要です。
表示されるようにするためには何が必要か、「アイテムマッチでできること」「アイテムマッチ以外でできること」に分けて説明していきます!
アイテムマッチでできること
表示回数を伸ばすためにアイテムマッチでできることは「入札価格の調整」です。
- 入札価格
表示されていない(表示回数が少ない)のであれば、入札価格を上げてみるといった調整が必要です。
一つの指標として、同じカテゴリの他ストアの入札価格を参考にしましょう。
以下のページにはカテゴリ毎の推奨入札価格などが公開されています。ぜひチェックしてみてください。
▶【推奨入札単価も見られる】アイテムマッチ人気カテゴリランキング(Yahoo!ショッピングストア限定)
※アクセスにはストアアカウントを取得のうえ、ストアクリエイターProへログインが必要です。
ひとりでも多くのお客様に見てもらうためには、入札価格を調整する(上げる)ことはマストですが、次に説明する検索(SEO)対策も非常に重要です。
アイテムマッチ以外でできること
表示回数を伸ばすためにアイテムマッチ以外でできることは以下が挙げられます。
- 検索(SEO)対策
- ストアパフォーマンスの改善
検索(SEO)対策
検索に対してアイテムマッチで商品がきちんと表示されるためには、最低限の検索(SEO)対策が必要です。
多くのストアは当たり前のように行っているため、入札価格+検索(SEO)対策をセットで行わないと競合に勝てません。
検索(SEO)対策の基本を押さえるためには、自分の商品の訴求ターゲットにあったキーワードに絞り、上位表示を取りに行くことが重要です。
そのためには、以下のことをまず行ってみてください。
- 実際に検索されているキーワードを調査する
- メインのキーワードだけでなく、関連検索キーワードも商品情報に入れる
→年代での検索も多い(例:40代、50代)
→「おしゃれ」「かわいい」といった雰囲気検索も多い
Yahoo!ショッピングの関連検索キーワードは以下のように検索窓から確認できます。
■Yahoo!ショッピングの検索窓で関連検索キーワードを確認
キーワードを絞ったら、商品情報をしっかりと盛り込んでいきましょう。
商品ページ編集は商品詳細情報から行います。
▶商品ページの編集 商品ページ:基本情報(6)商品詳細説明(Yahoo!ショッピングストア限定)
※アクセスにはストアアカウントを取得のうえ、ストアクリエイターProへログインが必要です。
同カテゴリ商品を扱う上位の競合ストアの商品情報を参考にするのもひとつの方法です。
そんな時はB-Spaceの「ランキング応援団」で競合ストアの商品情報を確認しましょう。
ランキング検索ページでカテゴリ上位商品の情報が一覧で比較できます!
Yahoo!ショッピングの検索(SEO)対策について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶検索上位表示を目指そう!Yahoo!ショッピングでできるSEO対策
ストアパフォーマンスの改善
表示回数を増やすためには、ストアパフォーマンスの改善も有効です。
ストアパフォーマンスとは、商品登録から販売、配送、お客様対応といった、ストアの一連の販売活動の状態を可視化した各種指標であらわされています。
指標は全部で28項目あり、基準となる値を超えると1点がつき、その点数の合計を総合評価となります。
その結果、優良店となれば検索結果の露出アップも見込めるので、ぜひストアパフォーマンスの改善にも務めてください。
特に「ストアレビュー」「出荷の速さ」、「(問い合わせ対応)回答の早さ」の項目は重要視されます。
ストアパフォーマンスについて詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶ストアパフォーマンスが上がると得をする!ストアの総合評価を上げるためにできることとは?
表示された広告がクリックされているのか
表示回数についての確認ができたら、次は表示された商品がクリックされているのか、クリック率(CTR)を確認しましょう。
※訪問者数(クリック数)は「表示回数×クリック率(CTR)」で構成されています。
商品が見られていても、クリックされていないとしたら改善が必要です。
クリック率(CTR)の確認の仕方
これらはアイテムマッチのレポートから確認できます。
■アイテムマッチ実績日別レポート例
また、以下ページにて、カテゴリ別に平均CTRが公開されています。
▶【推奨入札単価も見られる】アイテムマッチ人気カテゴリランキング(Yahoo!ショッピングストア限定)
※アクセスにはストアアカウントを取得のうえ、ストアクリエイターProへログインが必要です。
アイテムマッチ実績商品別レポートを参照して、商品単位でCTRを確認し、 上記のページにて該当カテゴリの実績と比較することで、CTRの良しあしを判断することも出来ます。
■アイテムマッチ実績商品別レポート例
表示回数に対して、CTRが低い場合は、どうすればクリックされるのか見直しましょう。
クリックされるための見直すべき重要なポイントは以下のとおりです。
- 価格、送料
他店と比べて高いかどうか、送料でメリットがあるかどうか - ポイント、クーポン
他店の商品と並んだ時にクーポンがあるとクリックされやすい - 商品画像
商品画像がわかりやすく、魅力的であれば思わずクリックしてしまう
価格、送料
他店との価格、送料を見比べる場合には先ほど紹介した「ランキング応援団」のランキング検索で価格、送料が比較できます。
ポイント、クーポン
検索結果ページで他店と商品が並んだ場合にクーポンがあるとクリックするきっかけにもなります。
STORE’s R∞でクーポンを発行すると、検索結果ページなどでクーポンバッジが表示されます。
また、STORE’s R∞はターゲットに合わせてクーポンが発行できるため、クーポンの無駄打ちがありません。ぜひ試してみてください。
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)の利用には全商品1%以上のPRオプション料率の設定、もしくはプロモーションパッケージにご加入いただくことが必要です。
※STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)のご利用案内はこちら
※オプション設定がまだの方はこちら
※PRオプションについてはこちら
※プロモーションパッケージについてはこちら
商品画像
商品画像はクリックされるかどうかを左右し、売上に直結するといっても過言ではない重要な要素です。
しかし、画像制作や編集を依頼すると費用がかかりますし、画像編集ソフトを導入しても難しそうというお悩みをお持ちの方も多いと思います。
そんな方にオススメなのが、B-Spaceのらくらく制作ツール「GAZN(ガゾーン」です。「GAZN(ガゾーン」にはカテゴリ毎の商品画像、バナー、ロゴなどさまざまなテンプレートがあるので、誰でも簡単に魅力的な画像が作成できます。
売れる商品画像のポイントについて詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶クリックされるには第一印象が大事!!売れる商品画像に共通するポイント
今の時点ではROASより集客を優先しよう
アイテムマッチを運用する際に、広告の回収率であるROAS(ロアス)も気になりますが、今の段階ではまず集客と売上を作ることに重きをおきましょう。
※ROAS:Return On Advertising Spend(実施した広告に対して得られた売上の割合)
ROASは売上や利益とのバランスを意識しながらコストを調整していくものなのでやり方さえ分かっていれば実現できることです。
しかし、集客と売上を作っていくことは、何かをやったことで確実に実現できることではありません。
そのためにアイテムマッチを利用して4カ月目の段階では、訪問者数(クリック数)を達成すること最優先にし、費用対効果を気にするよりも先行投資という意識を持つようにしてみてください。
ROAS(ロアス)について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶広告効果の目安「ROAS」を徹底解説
まとめ
今回はアイテムマッチでなかなか成果が出ていないストアさまが4カ月目にやるべきことと見直すべきポイントをご紹介しました。
まずは訪問者数の目標達成を優先し、今の実績を検証し、改善していきましょう。
売上目標を達成するための広告運用は継続的に運用していくことが重要です。
今回の記事を参考に、どのようにすれば表示回数が増え、訪問者数を伸ばせるかを意識して、アイテムマッチの運用を続けていきましょう。
次回は購買率をあげるためにやるべきことをこのブログ内で案内していきますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
【関連記事】
▶あなたのお店に何が必要?アイテムマッチ実績レポートの見方を徹底解説
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▶広告効果の目安「ROAS」を徹底解説
▶集客を売上につなげる「購買率アップ」のポイント-5カ月目からのアイテムマッチ実践編-