早いものでそろそろ、冬のイベントや季節商材について考える時期になりました。
冬物商材といえば防寒具やアパレル商品、生活家電などが代表的ですが、冬の商戦を勝ち抜くカギは、「早めの準備」です。
とはいえ、具体的にどういった準備をしたらよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、冬物商材を展開するのに必要なイベントスケジュールや施策など、冬に備えてストアが行うべきことをまとめて解説します。
目次
Yahoo!ショッピングでも季節や行事にあわせてさまざまな特集、キャンペーンが組まれています。
これらのイベントと商品を絡ませることができれば、さらにお客様の需要を喚起することができるので、早めの冬物準備をしていきましょう。
準備しておきたい冬のアイテム
ストアが準備しておくべき冬にそろえたい商品ジャンルを以下に紹介します。
自ストアの取扱商品によっては当てはまらないものがあるかもしれませんが、ネットショッピング全体の動向を知っておくという意味でもぜひ参考にしてみてください。
- 冬物準備(ファッション・寝具・暖房器具)
- 風邪予防・ウィルス対策(マスク・加湿器・空気清浄機・除菌剤など)
- ギフト(お歳暮・クリスマス)
- 自分へのご褒美(高級アウター・時計・アクセサリー)
- 冬の味覚(かに、みかん、鍋など)
冬物準備(ファッション・寝具・暖房器具)
冬物や暖房器具などの実用アイテムは当然準備が必要です。
- 冬物アパレル(コート・ニット・ワンピース・パンツ)
- 冷え対策インナー(下着・靴下・パジャマ・スリッパ)
- 化粧品(保湿・乾燥肌用化粧水・美容液・ハンドクリーム・ボディクリーム)
- あったか寝具(布団・毛布・ラグほか)
- 家電(こたつ、ホットカーペット、ヒーター、エアコンほか)
お客様にとって、ネットショッピングは欲しいときにすぐに購入できる便利さがあるので、気温の変化には十分注意しておきましょう。
商品としては準備しておき、気温が下がったタイミングでメルマガ(ストアニュースレター)や広告を出してみるのも良いでしょう。
風邪予防・ウィルス対策 (マスク・加湿器・空気清浄機・除菌剤など)
今年の冬も引き続き、風邪予防・ウィルス対策の商品を在庫しておきましょう。
- マスク
- 体温計・パルスオキシメーター
- 加湿器・空気清浄機
- 除菌剤(アルコールティッシュ・スプレー・ジェル)
冬場は消耗品を中心に、対策商品の需要が高まるので、メーカー在庫が安定しているうちに在庫確保をしておいた方がいいかもしれません。
ギフト(お歳暮・クリスマス)
年末は、お世話になった人や、家族・恋人へ物を贈る機会が増えます。そのため、ギフトに適した品を早いうちに揃えておきましょう。
- 高級グルメ・お取り寄せ商材
- ビール・お酒・ソフトドリンク
- 時計・アクセサリー
- ゲーム・おもちゃ
実際に購入するタイミングは直前になるかもしれませんが、お気に入りに入れてもらうだけでもお客様の需要を知ることができ、メルマガ(ストアニュースレター)で後押しもできます。
また、お歳暮のように形式的に贈るものについてはお客様の悩む時間が短く比較的早い段階で購入されることからも、10月中には公開できるよう進めましょう。
自分へのご褒美 (高級アウター・時計・アクセサリー)
ボーナス支給時期を12月に控え、1年を締めくくる、あるいは新たな1年を迎える時期でもあることから、冬は「ちょっといい物を買ってみよう」という心理が働きます。
- 高級アウター(ブランドダウン・カシミヤコートなど)
- 時計
- アクセサリー
そのため、他の季節より高価格帯の商品が売れることがポイントです。人に贈るギフトよりも実用的な商品や、アパレルであればより高品質なもの(コートのような長く使えるもの)が好まれる傾向にあります。
ギフトに気を取られて忘れがちなニーズですが、客単価が大きく上がるところでもあるのでしっかり押さえるようにしてください。
冬の味覚(かに、みかん、鍋など)
冬になると食べたくなる食材も準備が必要です。
冬に旬を迎える食材のかにやみかんなどはお取り寄せグルメの大本命です。他にも以下のような食材が考えられます。
- 魚介類(牡蠣・あんこう・たら・ぶり)
- 甲殻類(かに・伊勢海老)
- 果物(みかん・りんごなど)
- 野菜(だいこん・冬瓜・かぼちゃ)
- 鍋(水炊き・寄せ鍋・おでん)
年末にかけてお家で楽しんだり、大切な人へ贈ったりと需要が高まります。特に食材に関しては早めの予約受付で、先に仕入れ数の確定と売上の確保をしておくと良いでしょう。
冬物の導入イベント
冬物の導入時期は、各イベントに合わせて行うとよいでしょう。
また冬はお客様を囲い込む絶好の機会ですので、品ぞろえを充実させるだけでなくストアでの販促企画も早いうちから行うことをおすすめします。
以下のような年間プロモーションの販促カレンダーを作成しておいて計画的に準備しておきましょう。
年末販促カレンダー【例】
お歳暮
お歳暮は12月13日から20日の間に送ることが通例となっていますが、12月は配送が集中することからあえて早めに送る人も増えています。そのため、特集ページの制作も早め早めに、できれば10月から準備を始めておくとよいでしょう。
なお、お歳暮向けの品ぞろえとしてギフトを充実させておく必要があります。
クリスマス
クリスマスはお歳暮よりもお客様が商品によりこだわる時期です。
そのため、売り切れを心配して12月上旬にはお客様が動き始め、中旬からクリスマス前日までが売上のピークとなります。
お歳暮と同じくギフト用の品ぞろえがメインではあるのですが、先述のとおり自分へのご褒美として購入するというニーズも忘れてはいけません。
購入ボタンを押すのは12月に入ってからかもしれませんが、早い人は秋口から探し始めますし、予約注文という形式で販売することもできるので、10月中には並べておくことが望ましいといえます。
福袋
最近は年始の風物詩となった福袋ですが、ネットショッピングでは寒い中外で並ばなくても買えるということから人気を博しており、見逃せないイベントのひとつです。
福袋の起源は一節には余った布の端切れをまとめて販売していたものともいわれており、在庫処分にも活用できるイベントといえます。
しかし、最近は目玉商品や人気商品をセールとして販売することもあるため、自社の商材によってどちらが適切かを判断するとよいでしょう。
また、準備だけは前もってしておき、メルマガ(ストアニュースレター)で告知しておくのも手かもしれません。
B-Spaceのにぎわいバナーを使うと、福袋のバナーを販売開始のタイミングでタイマー設定して自動で表示させることができます。
▶にぎわいバナー|B-Spaceサービス紹介
ボーナス
12月に支給されるボーナスはこれまで挙げたイベントにも大きく関わってくるものです。
ご自身に当てはめてみると実感できるかと思われますが、まとまった収入が入ってくることが前もってわかっていれば、数ヶ月前から「ほしいもの」を探し始めるのではないでしょうか。
検討リスト(お気に入り)に入れてもらうだけでも競合他社より優先順位が上がりますので、やはり秋口から準備はしておきたいところです。
冬物商戦おすすめ販促施策
冬物の品ぞろえとあわせて、検討しておきたい施策についても簡単に解説します。ぜひ参考にしてみてください。
広告(アイテムマッチ)の早めの出稿
冬物商材が売れだすタイミングに、しっかり商品をPRすることが肝心です。お客様が冬の季節のキーワードで商品を検索しだすタイミングに注意しましょう。
Yahoo!ショッピング出店者向け広告のアイテムマッチは、検索結果やカテゴリリストページ内の専用枠に商品を掲載することができます。
急に寒くなったり、早割クーポン付きで訴求できる場合もあるので、商品の売れる1カ月前から出稿してしておくことをおすすめします。
「個別入札」で入札強化をしている場合は、10月になったら秋物商品から冬物商品に入れ替えましょう。
早割クーポンの実施
早割クーポンは季節商材にピーク時の前からクーポン特典を付けて「早めの購入がお得」というアピールをし、商品を際立たせることで購買率をUPさせようという施策です。
ストアにとっては早めに季節商材が売れることで売上の目処がたち、在庫の調整にも役立ちます。
■早割クーポン目安時期
- あったか寝具:10月限定
- 冬物アパレル(アウターほか):10月限定
- 家電:10~11月限定
- お歳暮・クリスマス:10月~11月限定
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)でクーポンを発行すると、購入してほしいお客様層に絞ってクーポンを発行することができます。
例えば、お買い物特典の多いYahoo!プレミアム会員に限定したり、新規のお客様に絞ってクーポンを発行したりできます。
早割クーポンは特にお歳暮で活躍します。お歳暮の品は早く決めたからといって質が落ちるわけではありません。
クーポン施策を行うタイミングについて詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶クーポン施策はいつ、どんなタイミングで行うべき?クーポン施策のおすすめ事例紹介
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)の利用には全商品1%以上のPRオプション料率の設定、もしくはプロモーションパッケージにご加入いただくことが必要です。
※STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)のご利用案内はこちら
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特集(商品一覧)ページの作成
冬はイベントが多いので、それぞれ商品を集めたページを作成し、関連商品をまとめて購入できるような特集(商品一覧)ページを作ってみましょう。
商品タグで特集(商品一覧)ページを作成する方法
セール対象商品用に「商品タグ」を作成し、目立たせたい商品にストアクリエイターProで「商品タグ」を入力します。
商品タグを入れておくと「商品タグ」を使った商品絞り込みができるので、ストア内検索ページで、「商品タグ」が付与された商品のみ表示することができます。
下記例をもとに、セール対象の商品タグURLを作成すると、対象商品が集まったページが自動で完成します。
■Yahoo!ショッピングストア内検索ページURL例
商品タグの設定例(sale001 sale002 とした場合)
- 商品タグ1つ:https://store.shopping.yahoo.co.jp/ストアアカウント/search.html?item_tag=sale001
- 商品タグ複数:https://store.shopping.yahoo.co.jp/ストアアカウント/search.html?item_tag=sale001,sale002
商品タグについて詳しくは以下のぺージをご参照ください。
▶商品ページの編集 基本情報(3)カテゴリ・コード・スペック(Yahoo!ショッピングストア限定)
※アクセスにはストアアカウントを取得のうえ、ストアクリエイターProへログインが必要です。
特集(商品一覧)ページへの誘導に必要なバナーもB-Spaceのらくらく画像制作ツール「GAZN(ガゾーン)」や「にぎわいバナー」を使えば誰でも簡単に作れます。
まとめ
今回は冬物商戦を勝ち抜くための冬物準備について説明しました。
お客様に早いタイミングで季節商品を案内したり見せたりしておくことで、実際に必要なタイミングで思い出してもらえ、再来店の理由にもなります。早割などの施策のバリエーションも増やせます。
冬はイベントが重なり目まぐるしく施策が動く時期なので、とりこぼしがないように入念な計画を練っておきましょう。
今回紹介した「アイテムマッチ」「STORE’s R∞」「B-Space」について詳しくは以下のページをご覧ください。