年間実績からみるYahoo!ショッピングのスポーツカテゴリトレンド~広告をどう使う?~
あらゆる年齢層に支持されるスポーツカテゴリ。
今回は、アイテムマッチの年間実績からスポーツカテゴリにはどのようなトレンドがあるかを検証し、おすすめの販促施策について解説します。
スポーツカテゴリは年中定番的に売れるものと季節ごとに売れるものにわかれます。また、国際的な試合や競技会などのイベントも売上に大きく影響します。
スポーツカテゴリの商品が、いつ頃、どれくらい見られているか、売れているのかがわかれば、年間の売上や販促計画を考える際の参考になるでしょう。
この記事を読んで、どの月に力を入れるべきか検討してみてください。
■この記事のポイント
- スポーツカテゴリが最も売れる時期は7月
- 取り扱うアイテムの種類によって最も売れるタイミングは変わる
- 広告は需要期よりも早めの配信が効果的
- 最も売れる時期に広告を強化して、商品の露出を高めよう
目次
スポーツカテゴリの市場規模
まずは市場規模を見ていきましょう。
2022年のスポーツ用品の市場規模は1兆6,266億円を記録(※矢野経済研究所調べ)しており、新型コロナウィルス感染症による外出自粛やイベント中止の影響があった2020年以降は回復の傾向にあります。
2022年のスポーツ用品の市場はかなり回復してきており、今後も伸びが期待できます。
アイテムマッチの年間実績からみる、スポーツカテゴリの広告トレンド
Yahoo!ショッピングではどのような動きがあったのか、アイテムマッチの直近1年間の実績から見ていきましょう。
スポーツカテゴリのアイテムマッチによる集客がどの時期に、どのくらい伸びたのかを把握していきます。
また、スポーツカテゴリはスキー、スノボを代表とするウィンタースポーツやサーフィン、ダイビングといったマリンスポーツアイテムなど、季節によって大きく変動するものもあります。
そういった季節性があることを踏まえて、まずは全体的な流れを見ていきましょう。
カテゴリ全体のアイテムマッチ実績推移
スポーツカテゴリの年間広告トレンドは以下の4つです。
- クリック率は12月から3月にかけて高めに推移している
- マリンスポーツや夏休み、暑さ・日差し対策の影響で、7月が最もクリック数、アイテムマッチ利用金額が高めにでている
- クリック数、アイテムマッチ利用金額とも7月、次に12~1月に山が来る
- クリック数、クリック率が高く出ている月(12月・1月・7月)は効率よく集客できている広告効果の高い月
夏・冬にシーズンに入るスポーツの影響が大きく出ています。7月は夏休みや合宿準備が合ったりするので、特に需要が高いのかもしれません。
もう少しスポーツカテゴリを分類して、詳細を見てみましょう。
どのスポーツ関連商品がいつクリックされやすいのか?
次に、スポーツカテゴリを種類別にして、いつの時期にどんなスポーツ関連商品のクリック率が高いのかをまとめてみました。
種類 | 最もクリックの多い月 | クリックの多い期間 |
スキー | 1月 | 12月~2月 |
スノーボード | 1月 | 11月~2月 |
ラグビー | 1月 | 1月~2月・6月~7月 |
ヨガ、ピラティス | 2月 | 1月~2月 |
スポーツバッグ(汎用) | 4月 | 2月・4月・7月・10月 |
バスケットボール | 4月 | 1月~2月・4月~5月 |
マラソン、ランニング | 4月 | 3月~5月・8月~9月 |
サッカー、フットサル | 5月 | 12月~2月 |
スポーツアクセサリー | 5月 | 4月~5月・7月~9月 |
その他の競技種目 | 5月 | 5月~6月・9月~10月 |
ソフトボール | 5月 | 5月~7月 |
野球 | 5月 | 4月~8月 |
陸上、トラック、フィールド | 5月 | 4月~8月 |
水泳 | 6月 | 5月~8月 |
コンプレッションウエア | 7月 | 5月~7月 |
テニス | 7月 | 5月~8月 |
バレーボール | 7月 | 4月~8月 |
マリンスポーツ | 7月 | 5月~9月 |
バドミントン | 7月 | 4月~8月・10月~12月 |
ゴルフ | 8月 | 8月~12月 |
フィットネス、トレーニング | 8月 | 3月~5月・8月 |
卓球 | 8月 | 5月~8月 |
新体操、器械体操 | 9月 | 8月~11月 |
スポーツケア用品 | 10月 | 7月~9月 |
ダンス、バレエ | 10月 | 9月~11月 |
体育器具、用品 | 10月 | 9月~12月・6月 |
ストリート系スポーツ | 12月 | 9月~12月 |
武道、格闘技 | 12月 | 9月~12月 |
学生スポーツは春先の新入学や夏の合宿のタイミングなどに動きが見られそうです。
国際的なスポーツイベントが開催される年は、そのスポーツ全体が盛り上がるので注目しておきましょう。
2023年3月はWorld Baseball Classic(ワールドベースボールクラシック)が控えているので、野球カテゴリは3月から要注意です!
それぞれクリックが突出し始める月を意識して、早めに広告の準備をしておくと良さそうです。
スポーツカテゴリにおすすめ施策
スポーツカテゴリにおける市場と広告のトレンドを踏まえて、おすすめの販促施策を紹介していきます。
1年間の実績から、以下の時期が販促施策を強化するタイミングといえます。
- 1月~2月・・・ダイエット(ヨガ・フィットネス系)
- 4月~8月・・・新入学、夏季合宿のタイミング(学生スポーツ)
- 5月~8月・・・水泳・マリンスポーツ
- 11月~2月・・・ウィンタースポーツ(スキー・スノボ・ラグビー)
スポーツの種類にもよりますが、スポーツカテゴリ全体が最も伸びる月は7月です。
春先から夏(4月~8月)にかけて早めに広告配信し、露出を高めておくと、実際の需要期に入ったタイミングで商品を見つけてもらいやすくなります。
スポーツカテゴリにおすすめ!集客対策としての「アイテムマッチ」の活用法を紹介します。
おすすめアイテムマッチ活用法
スポーツカテゴリは種類によって変動が多いカテゴリでもあります。
お客様の集まるタイミングで、アイテムマッチを活用し、商品の露出を高めていきましょう。
その後は広告効果を確認し、チューニングをしっかり行って、安定した広告運用を行うことをおすすめします。
入札商品を増やす(全品指定価格入札×個別入札を併用する)
たくさんのお客様を集めるためには、ひとつでも多くの商品の表示回数を増やし、クリックしてもらうことが重要です。
そのためには入札商品を増やす必要があります。
そこでアイテムマッチの効果的な入札方法として「全品指定価格入札」×「個別入札」の併用をおすすめします。
全品指定価格入札をすることで全商品の露出機会を確保できます。
特に売りたい商品、売れ筋の商品は、個別入札でさらに露出させて売上アップをはかっていきます。
全品指定価格入札の入札価格に迷う場合は、最低入札価格+10円を目安にしてください。
アイテムマッチの効果的な入札方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説
スポーツカテゴリ販促強化月には月次予算を上げる
スポーツカテゴリの需要が高まる、4月~8月、特に7月は広告配信を強化してみましょう。
ウィンタースポーツ関連商品を扱うストアは11月~2月が広告強化のタイミングです。
1年で最もその商品が売れるタイミングには、アイテムマッチの月次予算の上限を最大限に上げることを検討しましょう。
ここで設定した月次予算の上限金額をもとに広告配信の量が決まり、均等配信システムにより期間内で予算を使いきるように広告表示頻度を調整します。
■月次予算上限を上げるタイミング
- 季節需要の高まるシーズン
- Yahoo!ショッピングの独自キャンペーン(超PayPay祭他)
- 広告予算が順調に消化しているとき
月次予算の設定について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶はじめてでも安心|とっても簡単!アイテムマッチの「月次予算」「日次予算」設定
効果検証し、チューニングを行う
スポーツカテゴリは商品によって売れ時が決まっています。検索が多くなる期間中は、常にお客様に商品を見てもらうこと(商品の表示回数を増やすこと)が重要です。
広告効果をどんどん上げていくためにも、アイテムマッチの実績レポートを確認して、入札価格のチューニングを適宜行っていきましょう。
まずは商品別の実績レポートの結果から、商品ごとに以下の4つのパターンに分類します。
- A:表示回数が少ない商品
- B:クリック数が少ない商品
- C:CVR(購買率)が低い商品(表示回数◎ クリック◎ CVR✖)
- D:CVR(購買率)が高い商品 (表示回数◎ クリック◎ CVR◎)
それぞれのパターンごとに入札価格のチューニングをしたり、広告予算を増やしたり、商品画像を見直したりして集客をさらに伸ばす調整を行っていきます。
例えば、Aのように「表示回数が少ない商品」の場合は、まずは商品を見てもらうために、入札価格を上げてみて表示順位が上がることで表示回数が増えるか見てみましょう。
チューニングポイント
表示回数の少ない商品を確認し、入札価格を少し上げて様子を見る
■入札価格を上げるステップ
- 最低入札価格+10円(アイテムマッチの最初の設定でおすすめ)
↓ - それでも表示されていなければ、10円でも20円でも少しずつ上げてみる
↓ - さらに上位を目指すために、8位以内の提案入札価格を試してみる
商品の売れ時には、商品が見られているかどうか、表示回数をしっかり確認してください。
広告効果を高めるチューニングは毎月行いましょう。
パターン別のチューニングポイントついて詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶出品商品の50%以上を入札したら?その後のチューニングポイントをパターン別に紹介
広告を強化したら、購買率アップ施策も併用
広告を強化して、商品がたくさんのお客様に見てもらえるようになれば、あと一歩で売上につながります。
購入のあと一歩を後押しする、購買率アップの施策はクーポンの発行です。
他店の商品と並んだ際にクーポンの表示があれば、クリックや購買率アップにつながるので、広告との併用がおすすめです。
クーポン発行ツール「STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)」は獲得したいお客様層に絞ってクーポンを発行できるので、クーポンの無駄打ちがありません。
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)の利用には全商品1%以上のPRオプション料率の設定、もしくはプロモーションパッケージにご加入いただくことが必要です。
※STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)のご利用案内はこちら
※オプション設定がまだの方はこちら
※PRオプションについてはこちら
※プロモーションパッケージについてはこちら
優良顧客層(Yahoo!プレミアム会員、ソフトバンクスマホユーザー、Yahoo!JAPANカード会員)に限定したクーポンが発行できる点も魅力です。
また、STORE’s R∞にはセール商品に対象を絞ってクーポン発行ができる「商品タグ機能」もあります。
以下の図のように、セール対象商品に「sale001」といった商品タグをつけておくと、その商品に限定してクーポンを発行することができます。
商品タグのついているものを集めた一覧ページも作れるようになるので、セール商品ばかりを集めた販売ページも作成できます。
販促強化のタイミングであるセール時期にはおすすめの方法です。
商品タグ機能について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶STORE’s R∞に「商品タグ」指定機能が追加!在庫処分も商品除外も売上アップも叶えるクーポン術
カテゴリ別のクーポン値引き率について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
▶クーポンの値引き率っていくらが正解?伸びてるストアの実績からカテゴリ別の値引き率を公開
まとめ
今回は、アイテムマッチの年間実績からスポーツカテゴリの広告トレンドとおすすめの販促施策について説明しました。
スポーツカテゴリは7月が最も売れる月という結果が出ていますが、取り扱うアイテムの種類によってピークが変わってきます。
また、国際的な競技大会があれば、そのスポーツに興味を持つ方も増えるので、スポーツイベントの動向にも注意しておきましょう。
広告を強化するタイミングや活用方法を理解しておくことで、より効果的にお客様を集め、売上につなげることができるので、今回の記事を参考にしてぜひアイテムマッチをご活用ください。
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