年間実績からみるYahoo!ショッピングの花・ガーデニングカテゴリトレンド~広告をどう使う?~
だんだん暖かくなって、春になると売上が伸びる「花・ガーデニング」用品。
同じ花・ガーデニングカテゴリの商品でも、生花もあれば苗木や造花などいろんな種類が含まれます。
実際、春以外の季節に需要はあるのでしょうか?
今回は、アイテムマッチの年間実績から花・ガーデニングカテゴリにはどのようなトレンドがあるかを検証し、おすすめの販促施策について解説します。
この記事を読んで、どの月に力を入れるべきか検討してみてください。
■この記事のポイント
- 花・ガーデニングカテゴリが最も売れる時期は4月~5月(母の日の影響大)
- 取り扱うアイテムの種類によって最も売れるタイミングは変わる
- 広告は需要期(春と秋の種のまき時)よりも早めの配信が効果的
- 最も売れる時期に広告を強化して、商品の露出を高めよう
目次
花・ガーデニングカテゴリの市場規模
まずは花・ガーデニングカテゴリの市場規模を見てみましょう。
2023年のガーデニング・家庭菜園の市場規模は、約2,415億円になると推計されています。(参考:ガーデニング・家庭菜園市場に関する調査|矢野経済研究所)
■ガーデニング・家庭菜園の市場規模推移
毎年少しずつですが、市場規模は伸びています。
外出自粛期間に家庭菜園や庭づくりをはじめた方もいるんではないでしょうか?
新しく園芸を楽しむ層も増えていそうです。
アイテムマッチの年間実績からみる、花・ガーデニングカテゴリの広告トレンド
Yahoo!ショッピングではどのような動きがあったのか、アイテムマッチの直近1年間の実績から見ていきましょう。
花・ガーデニングカテゴリのアイテムマッチによる集客がどの時期に、どのくらい伸びたのかを把握していきます。
生花の場合だと、母の日での伸びは予想できますね。それ以外の種類の集客の変化も気になるところです。
カテゴリ全体のアイテムマッチ実績推移
花・ガーデニングカテゴリの年間広告トレンドは以下のような動きが見られました。
花・ガーデニングカテゴリの年間広告トレンドのポイントは以下の4つです。
- 母の日の影響で、4月が最もクリック数、アイテムマッチ利用金額が高めにでている
- 春(3月~5月)、秋(9月~11月)にクリック率が高くなる
- クリック数、アイテムマッチ利用金額とも3~5月が高めに出ている
- クリック数、クリック率が高く出ている月(4月)は効率よく集客できている広告効果の高い月
花・ガーデニングカテゴリ全体で見てみると、3月から5月に比較的動きがあるようです。
しかし、梅雨時期や秋の種のまき時、クリスマスにもそれそれピークを迎える種類があるので、もう少し花・ガーデニングカテゴリを分類して、詳細を見てみましょう。
どの花・ガーデニング関連商品がいつクリックされやすいのか?
次に、花・ガーデニングカテゴリを種類別にして、いつの時期にどんな商品のクリック率が高いのかをまとめてみました。
やはり花・ガーデニングカテゴリは季節によってクリック率が変わってきます。
種類 | 最もクリックの多い月 | クリックの多い期間 |
アレンジメント用品、資材 | 12月 | 10月~12月 |
押し花、ドライフラワー花材 | 5月 | 5月~10月 |
フラワーアレンジメント | 5月 | 4月~5月 |
プリザーブドフラワー | 4月 | 4月~5月 |
園芸用品 | 5月 | 4月~6月 |
鉢、プランター | 5月 | 4月~6月、9月~10月 |
鉢、プランターカバー | 9月 | 6月~7月、9月~10月 |
肥料、薬品 | 6月 | 5月~9月 |
花瓶、花台(花瓶、花器) | 2月、5月 | ー |
花瓶、花台(鉢、プランターラック) | 6月 | 5月~6月 |
球根、種芋(花) | 10月 | 9月~12月 |
球根、種芋(野菜) | 9月 | 8月~10月 |
種、種子(花) | 9月 | 6月~10月 |
種、種子(根菜、豆類、もやし) | 9月 | 8月~10月 |
種、種子(栽培キット) | 4月 | 4月~6月 |
種、種子(葉菜) | 9月 | 8月~10月 |
種、種子(緑肥、牧草) | 9月 | 8月~10月 |
生花(フラワーアレンジメント) | 4月 | 4月~5月 |
生花(花束、切花) | 4月 | 3月~5月 |
生花(鉢花) | 4月 | 4月~5月 |
造花、アートフラワー | 5月 | 4月~5月 |
苗(グランドカバー、下草) | 5月 | 4月~6月 |
苗(ハーブ) | 6月 | 4月~6月 |
苗(果菜) | 4月 | 4月~6月 |
苗(花) | 10月 | 10月~12月 |
苗(栽培キット) | 4月 | 4月~6月 |
苗(芝、芝生) | 5月 | 4月~6月 |
苗(葉菜) | 10月 | 9月~11月 |
苗木、植木(コニファー、針葉樹) | 11月 | 10月~12月 |
苗木、植木(その他苗木、植木) | 10月 | 8月~12月 |
苗木、植木(果樹) | 10月 | 9月~11月 |
苗木、植木(常緑樹) | 10月 | 5月、10月~11月 |
苗木、植木(落葉樹) | 7月 | 4月~5月、7月 |
盆栽、苔玉(苔玉、苔) | 9月 | ー |
盆栽、苔玉(盆栽) | 4月 | 4月~6月 |
生花は切り花やアレンジメント、鉢植えなど母の日の時期にピークが来ています。
秋にまく球根や種などの動きにも注意したいですね。
取扱い商材にもよりますが、3月~5月、8月~10月にクリックが多くなる傾向にあります!
花・ガーデニングカテゴリにおすすめ施策
花・ガーデニングカテゴリにおける市場と広告のトレンドを踏まえて、おすすめの販促施策を紹介していきます。
1年間の実績から、以下の時期が販促施策を強化するタイミングといえます。
- 4月~5月・・・母の日、父の日のタイミング(生花、アレンジメント、鉢植え)、春がまき時の球根、種
- 8月~10月・・・秋がまき時の球根、種
- 11月~12月・・・クリスマスのタイミング(リース、アレンジメント、苗)
花・ガーデニングカテゴリ全体が最も伸びる月は4月です。この月を踏まえながら、商品によってはピンポイントで強調する月もあることを把握しておきましょう。
早めに広告配信し、露出を高めておくと、実際の需要期に入ったタイミングで商品を見つけてもらいやすくなります。
花・ガーデニングカテゴリにおすすめ!集客対策としての「アイテムマッチ」の活用法を紹介します。
おすすめアイテムマッチ活用法
花・ガーデニングカテゴリのメインは春で、次に秋です。特に母の日準備期間が重要です。
お客様が商品を探しに来るタイミングで、アイテムマッチを活用し、商品の露出を高めていきましょう。
その後は広告効果を確認し、チューニングをしっかり行って、安定した広告運用を行うことをおすすめします。
花・ガーデニングカテゴリ販促強化月には月次予算を上げる
花・ガーデニングカテゴリの需要が高まる月は、特に4月は広告配信を強化してみましょう。
春の球根や種もありますが、やはり母の日がメインです。3月あたりから入札商品を増やし、準備をすすめておき、4月にはアイテムマッチの月次予算の上限を最大限に上げることを検討しましょう。
ここで設定した月次予算の上限金額をもとに広告配信の量が決まり、最適化配信システムにより期間内で予算を使いきるように広告表示頻度を調整します。
■月次予算上限を上げるタイミング
- クリック数の高まるシーズン
- 広告予算が順調に消化しているとき
入札商品を増やす(全品指定価格入札×個別入札を併用する)
たくさんのお客様を集めるためには、ひとつでも多くの商品の表示回数を増やし、クリックしてもらうことが重要です。
そのためには入札商品を増やす必要があります。
そこでアイテムマッチの効果的な入札方法として「全品指定価格入札」×「個別入札」の併用をおすすめします。
全品指定価格入札をすることで全商品の露出機会を確保できます。
特に売りたい商品、売れ筋の商品は、個別入札でさらに露出させて売上アップをはかっていきます。
全品指定価格入札の入札価格に迷う場合は、最低入札価格+10円を目安にしてください。
アイテムマッチの効果的な入札方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説
効果検証し、チューニングを行う
これまで検証してきたように、花・ガーデニングカテゴリは商品によって、よくクリックされる時が決まっています。
検索が多くなる期間中は、常にお客様に商品を見てもらうこと(商品の表示回数を増やすこと)が重要です。
広告効果をどんどん上げていくためにも、アイテムマッチの実績レポートを確認して、入札価格のチューニングを適宜行っていきましょう。
まずは商品別の実績レポートの結果から、商品ごとに以下の4つのパターンに分類します。
- A:表示回数が少ない商品
- B:クリック数が少ない商品
- C:CVR(購買率)が低い商品(表示回数◎ クリック◎ CVR✖)
- D:CVR(購買率)が高い商品 (表示回数◎ クリック◎ CVR◎)
それぞれのパターンごとに入札価格のチューニングをしたり、広告予算を増やしたり、商品画像を見直したりして集客をさらに伸ばす調整を行っていきます。
例えば、Aのように「表示回数が少ない商品」の場合は、まずは商品を見てもらうために、入札価格を上げてみて表示順位が上がることで表示回数が増えるか見てみましょう。
チューニングポイント
表示回数の少ない商品を確認し、入札価格を少し上げて様子を見る
■入札価格を上げるステップ
- 最低入札価格+10円(アイテムマッチの最初の設定でおすすめ)
↓ - それでも表示されていなければ、10円でも20円でも少しずつ上げてみる
↓ - さらに上位を目指すために、8位以内の提案入札価格を試してみる
商品の売れ時には、商品が見られているかどうか、表示回数をしっかり確認してください。
広告効果を高めるチューニングは毎月行いましょう。
パターン別のチューニングポイントついて詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶出品商品の50%以上を入札したら?その後のチューニングポイントをパターン別に紹介
広告を強化したら、購買率アップ施策も併用
広告を強化して、商品がたくさんのお客様に見てもらえるようになれば、あと一歩で売上につながります。
購入のあと一歩を後押しする、購買率アップの施策はクーポンの発行です。
他店の商品と並んだ際にクーポンの表示があれば、クリックや購買率アップにつながるので、広告との併用がおすすめです。
クーポン発行ツール「STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)」は獲得したいお客様層に絞ってクーポンを発行できるので、クーポンの無駄打ちがありません。
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)の利用には全商品1%以上のPRオプション料率の設定、もしくはプロモーションパッケージにご加入いただくことが必要です。
※STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)のご利用案内はこちら
※オプション設定がまだの方はこちら
※PRオプションについてはこちら
※プロモーションパッケージについてはこちら
優良顧客層(LYPプレミアム会員、ソフトバンクスマホユーザー)に限定したクーポンが発行できる点も魅力です。
また、STORE’s R∞にはセール商品に対象を絞ってクーポン発行ができる「商品タグ機能」もあります。
以下の図のように、セール対象商品に「sale001」といった商品タグをつけておくと、その商品に限定してクーポンを発行することができます。
商品タグのついているものを集めた一覧ページも作れるようになるので、セール商品ばかりを集めた販売ページも作成できます。
販促強化のタイミングであるセール時期にはおすすめの方法です。
商品タグ機能について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶STORE’s R∞に「商品タグ」指定機能が追加!在庫処分も商品除外も売上アップも叶えるクーポン術
カテゴリ別のクーポン値引き率について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
▶クーポンの値引き率っていくらが正解?伸びてるストアの実績からカテゴリ別の値引き率を公開
まとめ
今回は、アイテムマッチの年間実績から花・ガーデニングカテゴリの広告トレンドとおすすめの販促施策について説明しました。
花・ガーデニングカテゴリは4月が最も売れる月という結果が出ていますが、取り扱うアイテムの種類によってピークが変わってきます。
取扱いカテゴリの需要期に合わせて、すぐに広告配信を強化してみましょう!
クリック率の高まるタイミングや活用方法を理解しておくことで、より効果的にお客様を集め、売上につなげることができるので、今回の記事を参考にしてぜひアイテムマッチをご活用ください。
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