2023年04月25日

年間実績からみるYahoo!ショッピングのコスメ・美容・ヘアケアカテゴリトレンド~広告をどう使う?~

日常的によく使われ、EC市場でも大きな売上を占める「コスメ・美容・ヘアケア」用品。

年中、商品の動きが活発なカテゴリに思えますが、商品によっては特に良く売れるタイミングがあります。この機会を知っておくとさらに効率よく集客することができます。

今回は、アイテムマッチの年間実績からコスメ・美容・ヘアケアカテゴリにはどのようなトレンドがあるかを検証し、おすすめの販促施策について解説します。

この記事を読んで、どの月に力を入れるべきか検討してみてください。

■この記事のポイント

  • コスメ・美容・ヘアケアカテゴリが最も売れる時期は7月・11月
  • 取り扱うアイテムの種類によって最も売れるタイミングは変わる
  • 最も売れる時期に広告を強化して、商品の露出を高めよう
  • 化粧品は消耗品なので、リピート購入施策も効果的

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリの市場規模

まずはコスメ・美容・ヘアケアカテゴリの市場規模を見てみましょう。

株式会社矢野経済研究所の国内の化粧品市場を調査では、2022年度の予測で国内化粧品の市場規模は約2兆3,550億円になると推計されています。(参考:化粧品市場に関する調査を実施(2022年)|矢野経済研究所)

コスメ・美容・ヘアケアの市場規模推移

画像引用:化粧品市場に関する調査を実施(2022年)|矢野経済研究所

2023年現在では、外出機会も増えていることからさらに上昇することが見込まれます。

また、男性化粧品の市場も全体の5.5%(1,250億円)を占めており、今後の拡大も期待できます。

マスク解禁によりメイク用品の売上も回復してくるでしょう。
インバウンド需要も増加してくるんではないでしょうか。

アイテムマッチの年間実績からみるコスメ・美容・ヘアケアカテゴリの広告トレンド

Yahoo!ショッピングではどのような動きがあったのか、アイテムマッチの直近1年間の実績から見ていきましょう。

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリのアイテムマッチによる集客がどの時期に、どのくらい伸びたのかを把握していきます。

紫外線やムダ毛対策、湿度や乾燥等、気候や季節のイベントによって売れる時期や商品はかわりそうです。

カテゴリ全体のアイテムマッチ実績推移

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリの年間広告トレンドは以下のような動きが見られました。

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリの年間広告トレンドのポイントは以下の4つです。

  1. カテゴリ全体としては7月が最もクリック数が多く、アイテムマッチ利用金額は11月が高めにでている
  2. 春夏のお悩みが発生する3月~7月にクリック数が高くなる
  3. 3月・7月・11月はクリック数、アイテムマッチ利用金額とも高めに出ている
  4. クリック数、クリック率が高く出ている月(3月・7月・11月)は効率よく集客できている広告効果の高い月

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリ全体で見てみると、3月から7月に比較的動きがあるようです。

しかし、春夏の紫外線やムダ毛・汗対策、梅雨時期のヘアケア、クリスマスシーズンの香水など、それぞれピークを迎える種類があるので、もう少しコスメ・美容・ヘアケアカテゴリを分類して、詳細を見てみましょう。

どのコスメ・美容・ヘアケア関連商品がいつクリックされやすいのか?

次に、コスメ・美容・ヘアケアカテゴリを種類別にして、いつの時期にどんな商品のクリック率が高いのかをまとめてみました。

やはりコスメ・美容・ヘアケアカテゴリは季節によってクリック率が変わってきます。

種類最もクリックの多い月クリックの多い期間
スキンケア、基礎化粧品6月3月~6月
スキンケア、基礎化粧品(スキンケアオイル・クリーム)3月1月~3月
スキンケア、基礎化粧品(スキンケアトライアルセット)6月6月~7月
スキンケア、基礎化粧品(リップケア、リップクリーム)12月4月・12月
ネイル用品9月8月~10月
フェイスマッサージ用品4月
ベースメイク(ファンデーション)3月
ベースメイク(その他)7月6月~8月
ボディケア(バス、シャワー関連)8月8月~10月
ボディケア(バストケア)4月
ボディケア(ハンドケア)12月11月~12月
ボディケア(フットケア)6月
ボディケア(ボディクリーム関連)11月
まつ毛、つけまつ毛用品7月2月・7月
メイクアップ7月
メイクアップ(リップ関連)11月3月・11月
メイク道具8月6月~9月
メンズシェービング用品8月8月~9月
メンズスキンケア、メイク(メイクアップ)11月9月~11月
メンズスキンケア、メイク(化粧水)7月6月~7月
メンズヘアケア(シャンプー、リンス)3月2月~5月
メンズヘアケア(ヘアカラー、白髪染め)1月1月~3月
メンズヘアケア(育毛、スカルプケア)6月5月~7月
レディースヘアケア(シャンプー・スタイリング・カラーリング)6月6月~7月
レディースヘアケア(医療用かつら)9月7月~10月
レディースヘアケア(育毛、スカルプケア)1月1月~2月
レディースヘアケア(白髪染め)3月1月~3月
香水(女性用・男性用・ユニセックス)12月9月・12月
制汗剤、デオドラント7月6月~7月
脱毛、除毛6月5月~8月
マタニティ、産後スキンケア2月2月~3月

紫外線、汗、ムダ毛関連の商品は春夏、保湿関連は秋冬にピークが来ています。

スキンケアやシャンプーなどは消耗品なので一年中需要はありますが、動きの良くなる月も見られます。

取扱い商材にもよりますが、3月~9月、11月にクリックが多くなる傾向にあります!

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリにおすすめ施策

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリにおける市場と広告のトレンドを踏まえて、おすすめの販促施策を紹介していきます。

1年間の実績から、以下の時期が販促施策を強化するタイミングといえます。

  • 3月~4月・・・卒業、入園・入学、新生活のタイミング(スキンケア・メイク)、季節の変わり目(紫外線対策他)・母の日ギフト
  • 6月・・・梅雨のタイミング(髪のうねりや汗、べたつき予防のアイテム、主にヘアケア)
  • 7月~9月・・・夏のお悩み(制汗剤、除毛・脱毛、紫外線、化粧崩れ対策、他)、夏休み(まつ毛関連)
  • 11月~12月・・・クリスマスのタイミング(香水、コフレセット他)、冬のお悩み(乾燥対策、保湿アイテム)

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリ全体が最も伸びる月は7月です。この月を踏まえながら、商品によってはピンポイントで強調する月もあることを把握しておきましょう。

早めに広告配信し、露出を高めておくと、実際の需要期に入ったタイミングで商品を見つけてもらいやすくなります。

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリにおすすめ!集客対策としての「アイテムマッチ」の活用法を紹介します。

おすすめアイテムマッチ活用法

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリは季節の変わり目が重要なので、特に3月、7月、11月には注意してください。

お客様が商品を探しに来るタイミングで、アイテムマッチを活用し、商品の露出を高めていきましょう。

その後は広告効果を確認し、チューニングをしっかり行って、安定した広告運用を行うことをおすすめします。

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリ販促強化月には月次予算を上げる

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリの需要が高まる月は、特に広告配信を強化してみましょう。

特に新生活でメイクを意識する3月あたりから入札商品を増やし、準備をすすめておき、4月にはアイテムマッチの月次予算の上限を最大限に上げることを検討しましょう。

ここで設定した月次予算の上限金額をもとに広告配信の量が決まり、最適化配信システムにより期間内で予算を使いきるように広告表示頻度を調整します。

■月次予算上限を上げるタイミング

  • クリック数の高まるシーズン
  • 広告予算が順調に消化しているとき

月次予算の設定について詳しくは以下の記事をご参照ください。
はじめてでも安心|とっても簡単!アイテムマッチの「月次予算」「日次予算」設定

入札商品を増やす(全品指定価格入札×個別入札を併用する)

たくさんのお客様を集めるためには、ひとつでも多くの商品の表示回数を増やし、クリックしてもらうことが重要です。

そのためには入札商品を増やす必要があります。

そこでアイテムマッチの効果的な入札方法として「全品指定価格入札」×「個別入札」の併用をおすすめします。

全品指定価格入札をすることで全商品の露出機会を確保できます。

特に売りたい商品、売れ筋の商品は、個別入札でさらに露出させて売上アップをはかっていきます。

全品指定価格入札の入札価格に迷う場合は、最低入札価格+10円を目安にしてください。

アイテムマッチの効果的な入札方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説

効果検証し、チューニングを行う

これまで検証してきたように、コスメ・美容・ヘアケアカテゴリは商品によって、よくクリックされる時が決まっています。

検索が多くなる期間中は、常にお客様に商品を見てもらうこと(商品の表示回数を増やすこと)が重要です。

広告効果をどんどん上げていくためにも、アイテムマッチの実績レポートを確認して、入札価格のチューニングを適宜行っていきましょう。

まずは商品別の実績レポートの結果から、商品ごとに以下の4つのパターンに分類します。

  • A:表示回数が少ない商品
  • B:クリック数が少ない商品
  • C:CVR(購買率)が低い商品(表示回数◎ クリック◎ CVR✖)
  • D:CVR(購買率)が高い商品 (表示回数◎ クリック◎ CVR◎)

それぞれのパターンごとに入札価格のチューニングをしたり、広告予算を増やしたり、商品画像を見直したりして集客をさらに伸ばす調整を行っていきます。

例えば、Aのように「表示回数が少ない商品」の場合は、まずは商品を見てもらうために、入札価格を上げてみて表示順位が上がることで表示回数が増えるか見てみましょう。

チューニングポイント
表示回数の少ない商品を確認し、入札価格を少し上げて様子を見る

■入札価格を上げるステップ

  • 最低入札価格+10円(アイテムマッチの最初の設定でおすすめ)
  • それでも表示されていなければ、10円でも20円でも少しずつ上げてみる
  • さらに上位を目指すために、8位以内の提案入札価格を試してみる

商品の売れ時には、商品が見られているかどうか、表示回数をしっかり確認してください。
広告効果を高めるチューニングは毎月行いましょう。

パターン別のチューニングポイントついて詳しくは以下の記事をご参照ください。
出品商品の50%以上を入札したら?その後のチューニングポイントをパターン別に紹介

広告を強化したら、購買率アップ施策も併用

広告を強化して、商品がたくさんのお客様に見てもらえるようになれば、あと一歩で売上につながります。

購入のあと一歩を後押しする、購買率アップの施策はクーポンの発行です。

他店の商品と並んだ際にクーポンの表示があれば、クリックや購買率アップにつながるので、広告との併用がおすすめです。

クーポン発行ツール「STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)」は獲得したいお客様層に絞ってクーポンを発行できるので、クーポンの無駄打ちがありません。

STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)の利用には全商品1%以上のPRオプション料率の設定、もしくはプロモーションパッケージにご加入いただくことが必要です。
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)のご利用案内はこちら
オプション設定がまだの方はこちら
PRオプションについてはこちら
プロモーションパッケージについてはこちら

優良顧客層(LYPプレミアム会員、ソフトバンクスマホユーザー、Yahoo!JAPANカード会員)に限定したクーポンが発行できる点も魅力です。

また、STORE’s R∞は顧客育成に適したツールなので、リピート購入促進にも使えます。

新規のお客様に2回目の購入を促すような対策ができます。

  • 初回購入のお礼として、次回使えるクーポンプレゼント
    比較的額面が高い、利用期間、利用条件付きクーポンだと利用率も高くなります。
    例:500円引き(5,000円以上の購入で利用可)

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリは消耗品が多いので、次回の購入につながるとその後リピーターになりやすく、優良顧客として定着する可能性があります。

リピーター獲得について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
リピート購入は人気店のバロメーター、難しくないリピーター育成術!

まとめ

今回は、アイテムマッチの年間実績からコスメ・美容・ヘアケアカテゴリの広告トレンドとおすすめの販促施策について説明しました。

コスメ・美容・ヘアケアカテゴリは取り扱うアイテムの種類によってピークが変わってくることがご理解いただけたかと思います。

クリック率の高まるタイミングや活用方法を理解しておくことで、より効果的にお客様を集め、売上につなげることができるので、今回の記事を参考にしてぜひアイテムマッチをご活用ください。

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