年間実績からみるYahoo!ショッピングの家電カテゴリトレンド~広告をどう使う?~
私たちの生活に密着して、進化し続ける「家電」用品。最近では省エネやスマート化した家電人気が高くなっています。
家電カテゴリはキッチン・生活、美容・健康、冷暖房など、目的やシーンに合わせて幅広く商品が存在します。日常的に使うものや、季節によって必要になるものがあり、お客様が検索しだすタイミングを押さえておくと、より効率よく集客ができそうです。
そこで今回は、アイテムマッチの年間実績から家電カテゴリにはどのようなトレンドがあるかを検証し、おすすめの販促施策について解説します。
家電商品を扱っているストア様はこの記事を読んで、どの月に力を入れるべきか検討してみてください。
■この記事のポイント
- 家電カテゴリが最も売れる時期は6・7月、11・12月
- 取り扱うアイテムの種類によって最も売れるタイミングは変わる
- 最も売れる時期に広告を強化して、商品の露出を高めよう
- 家電は商品単価が高いので、ボーナス時期も要注意
目次
家電カテゴリの市場規模
まずは家電カテゴリの市場規模を見てみましょう。
経済産業省の市場調査では、2020年度の家電の市場規模(ECの市場規模)は約2兆3,489億円になるとされています。(参考:令和2年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)報告書|経済産業省)
■家電カテゴリの市場規模(EC市場)推移
外出自粛の影響で、調理家電や冷暖房器具、パソコン、AV機器の購入などの購入額が伸びているようです。
お客様は家電を購入する場合に、価格比較サイトやSNSなどで商品を調べたり、吟味したりする傾向があるので、PC・スマホからの購入が多いことが予想されます。
家電カテゴリは商品単価が高いので、お買い得なタイミングやポイントに敏感なお客様が多い印象です!
アイテムマッチの年間実績からみる家電カテゴリの広告トレンド
Yahoo!ショッピングではどのような動きがあったのか、アイテムマッチの直近1年間の実績から見ていきましょう。
家電カテゴリのアイテムマッチによる集客がどの時期に、どのくらい伸びたのかを把握していきます。
新生活やボーナス時期、気温差や季節によって売れる時期や商品はかわりそうです。
カテゴリ全体のアイテムマッチ実績推移
家電カテゴリの年間広告トレンドは以下のような動きが見られました。
家電カテゴリの年間広告トレンドのポイントは以下の3つです。
- カテゴリ全体としては7月が最もクリック数が多く、アイテムマッチ利用金額は12月が高めにでている
- 5月・6月・7月と徐々にクリック数、アイテムマッチ利用金額は上がってくる
- クリック数、クリック率が高く出ている月(6・7月、11・12月)は効率よく集客できている広告効果の高い月
家電カテゴリ全体で見てみると、5月から7月に比較的動きがあり、11月~2月にも山があります。
それぞれ夏・冬の冷暖房の需要が高まることも影響してそうです。またボーナス時期にも重なっていますね。
どの家電関連商品がいつクリックされやすいのか?
次に、家電カテゴリを種類別にして、いつの時期にどんな商品のクリック率が高いのかをまとめてみました。
やはり家電カテゴリは季節によってクリック率が変わってきます。
種類 | 最もクリックの多い月 | クリックの多い期間 |
IH、電磁調理器、グリル鍋 | 11月 | 2月、10月~12月 |
アイスクリームメーカー | 2月 | 2月、5月~7月 |
ガステーブル、コンロ | 3月 | 1月~3月 |
コーヒーメーカー | 1月 | 11月~3月 |
ジューサー、ミキサー、フードプロセッサー | 3月 | 2月~5月 |
たこ焼き器 | 4月 | 3月~5月 |
トースター、ホットプレート、ホームベーカリー | 3月 | 1月~5月 |
ヨーグルトメーカー | 2月 | 1月~3月 |
ワインセラー | 4月 | 4月、8月 |
ワッフル、ホットサンドメーカー | 3月 | 2月~5月 |
食器洗い機、乾燥機 | 3月 | 2月~3月 |
炊飯器 | 11月 | 10月~12月 |
生ごみ処理機 | 6月 | 5月~8月 |
精米機 | 10月 | 9月~11月 |
炭酸水メーカー | 5月 | 5月~8月 |
電気ケトル、電気ポット | 11月 | 11月~3月 |
電気フライヤー | 2月 | 2月~4月 |
電子レンジ、オーブン | 3月 | 12月~3月 |
餅つき器 | 12月 | 11月~1月 |
冷蔵庫、冷凍庫 | 7月 | 2月、7月~9月 |
フィットネスバイク | 2月 | 1月~5月 |
マッサージ器、マッサージチェア | 6月 | 4月~6月、9月 |
活動量計 | 1月 | 1月~2月 |
低周波治療器 | 5月 | 5月、9月 |
FAX | 2月 | 1月~3月 |
ICレコーダー | 9月 | 9月~12月 |
固定電話機 | 9月 | 8月~10月 |
電子辞書アクセサリー | 4月 | 3月~4月 |
アイロン、ズボンプレッサー | 4月 | 3月~5月 |
ミシン | 3月 | 2月~5月 |
衣類乾燥機 | 12月 | 12月~1月、5月 |
靴乾燥機 | 5月 | 5月~7月 |
洗濯機 | 3月 | 2月~4月 |
掃除機、クリーナー | 3月 | |
布団乾燥機 | 11月 | 11月~1月 |
電池、充電池 | 5月 | 5月、9月、11月 |
オーラルケア | 5月 | 2月~5月 |
ヘアケア、頭皮ケア | 5月 | 3月~5月 |
ボディ、フェイスケア | 5月 | 3月~7月 |
メンズシェーバー、グルーミング | 10月 | 7月~11月 |
レディースシェーバー | 7月 | 5月~8月 |
エアコン | 7月 | 5月~8月 |
ヒーター、ストーブ、カーペット | 12月 | 11月~12月 |
加湿器 | 1月 | 10月~2月 |
空気清浄機 | 2月 | 1月~3月、5月 |
除湿機 | 5月 | 5月~7月 |
扇風機 | 7月 | 5月~8月 |
足温器、フットバス、電気毛布、ひざ掛け | 12月 | 10月~1月 |
調理などのキッチン家電は比較的1月~3月の動きがいいようです。冷暖房器具は気温の変化するタイミング、夏冬のボーナス時期に売れています。
健康家電は「母の日」や「敬老の日」の月にクリック数が多くなっていますね!
取扱い商材にもよりますが、6月~7月、11月~12月にクリックが多くなる傾向にあります!
家電カテゴリにおすすめ施策
家電カテゴリにおける市場と広告のトレンドを踏まえて、おすすめの販促施策を紹介していきます。
1年間の実績から、以下の時期が販促施策を強化するタイミングといえます。
- 1月~3月・・・新生活のタイミング(キッチン、白物家電)
- 4月~5月・・・入学のタイミング(電子辞書)、出会いのタイミング(オーラルケア、美容家電)、母の日のタイミング(健康家電、美容家電、マッサージ)
- 5月~6月・・・梅雨時期のお悩み(除湿器、生ごみ処理他)
- 7月~8月・・・夏のお悩み(ボディケア、エアコン、シェーバー)
- 9月・・・敬老の日(健康家電、マッサージ)
- 11月~12月・・・クリスマス・年末年始のタイミング(暖房器具、鍋・ホットプレート、他)
家電カテゴリ全体が最も伸びる月は7月、11月~12月です。この月を踏まえながら、商品によってはピンポイントで伸びる月もあることを把握しておきましょう。
早めに広告配信し、露出を高めておくと、実際の需要期に入ったタイミングで商品を見つけてもらいやすくなります。
家電カテゴリにおすすめ!集客対策としての「アイテムマッチ」の活用法を紹介します。
おすすめアイテムマッチ活用法
家電カテゴリは高額品も多いので、ボーナスやセール時期の6月~7月、11月~12月が重要月です。
お客様が商品を探しに来るタイミングで、アイテムマッチを活用し、商品の露出を高めていきましょう。
ひとりでも多くのお客様に商品を見てもらえるように、以下の広告運用を行うことをおすすめします。
家電カテゴリ販促強化月には月次予算を上げる
家電カテゴリの需要が高まる月は、特に広告配信を強化してみましょう。
特にボーナスの使い道を検討しだす、6月、11月あたりから入札商品を増やし、準備をすすめておきましょう。
その他の季節家電も最もクリック数がある月はアイテムマッチの月次予算の上限を最大限に上げることを検討しましょう。
ここで設定した月次予算の上限金額をもとに広告配信の量が決まり、最適化配信システムにより期間内で予算を使いきるように広告表示頻度を調整します。
■月次予算上限を上げるタイミング
- クリック数の高まるシーズン
- 広告予算が順調に消化しているとき
月次予算の設定について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶はじめてでも安心|とっても簡単!アイテムマッチの「月次予算」「日次予算」設定
入札商品を増やす(全品指定価格入札×個別入札を併用する)
たくさんのお客様を集めるためには、ひとつでも多くの商品の表示回数を増やし、クリックしてもらうことが重要です。
そのためには入札商品を増やす必要があります。
そこでアイテムマッチの効果的な入札方法として「全品指定価格入札」×「個別入札」の併用をおすすめします。
全品指定価格入札をすることで全商品の露出機会を確保できます。
特に売りたい商品、売れ筋の商品は、個別入札でさらに露出させて売上アップをはかっていきます。
全品指定価格入札の入札価格に迷う場合は、最低入札価格+10円を目安にしてください。
アイテムマッチの効果的な入札方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説
検索対策を強化する(ブランドコード、製品コードの設定)
家電カテゴリは型番や決まったブランド名で検索される機会が多いカテゴリです。
商品情報にこれらの情報が入っていないと、お客様が検索をした際に、まず上位には表示されません。
型番がわからないと信用できず、購買率も下がってしまいます。
家電カテゴリはまず「ブランドコード」「製品コード」がきちんと設定されているか確認をしてください。
正確な情報が入っていると検索結果で表示されやすくなるので、なるべく入力してくださいね!
型番商品の展開について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶「新生活」商材が検索されるタイミングは?検索からあなたのストアを探しやすくするキーワード設定
広告を強化したら、購買率アップ施策も併用
広告を強化して、商品がたくさんのお客様に見てもらえるようになれば、あと一歩で売上につながります。
購入のあと一歩を後押しする、購買率アップの施策はクーポンの発行です。
他店の商品と並んだ際にクーポンの表示があれば、クリックや購買率アップにつながるので、広告との併用がおすすめです。
クーポン発行ツール「STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)」は獲得したいお客様層に絞ってクーポンを発行できるので、クーポンの無駄打ちがありません。
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)の利用には全商品1%以上のPRオプション料率の設定、もしくはプロモーションパッケージにご加入いただくことが必要です。
※STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)のご利用案内はこちら
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優良顧客層(LYPプレミアム会員、ソフトバンクスマホユーザー、Yahoo!JAPANカード会員)に限定したクーポンが発行できる点も魅力です。
家電を購入したいお客様は価格に敏感なので、クーポン特典は効果的です!
カテゴリ別のクーポン値引き率については以下の記事をご参照ください。
▶クーポンの値引き率っていくらが正解?伸びてるストアの実績からカテゴリ別の値引き率を公開
まとめ
今回は、アイテムマッチの年間実績から家電カテゴリの広告トレンドとおすすめの販促施策について説明しました。
家電カテゴリは取り扱うアイテムの種類によってピークが変わってくることがご理解いただけたかと思います。
クリック率の高まるタイミングや活用方法を理解しておくことで、より効果的にお客様を集め、売上につなげることができるので、今回の記事を参考にしてぜひアイテムマッチをご活用ください。
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