2023年06月27日

年間実績からみるYahoo!ショッピングのDIY・工具カテゴリトレンド~広告をどう使う?~

在宅ワークやステイホームが習慣化し、大きく市場が伸びた「DIY・工具」カテゴリ。

その結果、自分たちの手で庭作りやリフォームをする方も増えてきています。

DIY・工具カテゴリは住宅や庭、オフィスや業務用など使用する場所や目的によって幅広く商品が存在します。

どのようなタイミングで、お客様が何のDIY商品を探しているのかを知っておくと、より効率よくお客様を集めることができます。

そこで今回は、アイテムマッチの年間実績からDIY・工具カテゴリにはどのようなトレンドがあるかを検証し、おすすめの販促施策について解説します。

DIY・工具関連商品を扱っているストア様はこの記事を読んで、どの月に力を入れるべきか検討してみてください。

■この記事のポイント

  • DIY・工具カテゴリが最も売れる時期は6・7月、10・11月
  • 取り扱うアイテムの種類によって最も売れるタイミングは変わる
  • 最も売れる時期に広告を強化して、商品の露出を高めよう
  • DIY・工具カテゴリのお客様はリピーターになりやすい

DIY・工具カテゴリの市場規模

まずはDIY・工具カテゴリの市場をホームセンター小売市場規模の推移から見てみましょう。

矢野経済研究所の調査では、2021年度の国内ホームセンター小売市場規模は約4兆1,600億円になるとされています。(参考:矢野経済研究所調べ)

国内ホームセンター小売市場規模推移

画像引用:ホームセンター小売市場に関する調査を実施(2021年)|株式会社矢野経済研究所

在宅ワークの増加による収納用品やDIY、ガーデニング用品の売れ行きが市場をけん引しています。

在宅ワークが普及しDIY・工具カテゴリユーザーが新たに増えたので、今後も伸びることが期待できます。

アイテムマッチの年間実績からみるDIY・工具カテゴリの広告トレンド

Yahoo!ショッピングではどのような動きがあったのか、アイテムマッチの直近1年間の実績から見ていきましょう。

DIY・工具カテゴリのアイテムマッチによる集客がどの時期に、どのくらい伸びたのかを把握していきます。

カテゴリ全体のアイテムマッチ実績推移

DIY・工具カテゴリの年間広告トレンドは以下のような動きが見られました。

DIY・工具カテゴリの年間広告トレンドのポイントは以下の3つです。

  1. カテゴリ全体としては7月が最もクリック数が多く、アイテムマッチ利用金額も7月が最も高く出ている
  2. 6月・7月、10月・11月と徐々にアイテムマッチ利用金額は上がってくる
  3. クリック数、クリック率が高く出ている月(6・7月・8月・9月)は効率よく集客できている広告効果の高い月

DIY・工具カテゴリ全体で見てみると、6月から7月に比較的動きがあり、10月から11月にも山があります。

夏休みといった長期休暇が関連していたり、季節に応じて必要なDIY(水やり、除雪や断熱など)が考えられます。

どのDIY・工具商品がいつクリックされやすいのか?

次に、DIY・工具商品を種類別にして、いつの時期にどんな商品のクリック率が高いのかをまとめてみました。

種類最もクリックの多い月クリックの多い期間
キッチン3月9月~12月
サッシ、窓10月9月~11月
ドア、扉、板戸、障子10月9月~10月
トイレ、浴室、浴槽、洗面所9月8月~11月
フェンス、外壁9月9月~10月
井戸ポンプ、浅井戸ポンプ8月7月~10月
屋外照明11月10月~12月
屋根、バルコニー6月5月~7月
空調設備12月8月~12月
水回り、配管12月9月~12月
動物避け用品6月
内装9月8月~10月
物置、車庫9月4月~5月、8月~10月
ガーデニングウェア、ガーデンファニチャー9月5月~10月
デッキ、ウッドデッキ5月5月~9月
屋外遊具4月3月~5月
家庭用除雪用品1月12月~1月
砂利、石、枕木9月5月~9月
散水、水栓、水周り7月6月~8月
造園材料、資材8月4月~9月
道具、工具2月1月~2月、9月~10月
梱包、テープ3月2月~3月
材料、資材9月8月~10月

ガーデニングに関するDIY・工具関連は4月~8月の動きが良く、住宅設備関連は9月~11月に動きがあるようです。

取扱い商材にもよりますが、6月~7月、10月~11月にクリックが多くなる傾向にあります!

DIY・工具カテゴリにおすすめ施策

DIY・工具カテゴリにおける市場と広告のトレンドを踏まえて、おすすめの販促施策を紹介していきます。

1年間の実績から、以下の時期が販促施策を強化するタイミングといえます。

  • 4月~6月・・・ガーデニング(散水、遊具、造園材料他)
  • 7月~9月・・・夏休み(工作、夏のイベント他)
  • 10月~11月・・・冬の準備(サッシ、窓、物置、車庫他)
  • 11月~12月・・・クリスマス・年末年始のタイミング(照明器具、オーナメント、除雪他)

DIY・工具カテゴリ全体が最も伸びる月は6月~7月、10月~11月です。この月を踏まえながら、商品によってはピンポイントで伸びる月もあることを把握しておきましょう。

早めに広告配信し、露出を高めておくと、実際の需要期に入ったタイミングで商品を見つけてもらいやすくなります。

DIY・工具カテゴリにおすすめ!集客対策としての「アイテムマッチ」の活用法を紹介します。

おすすめアイテムマッチ活用法

DIY・工具カテゴリは夏、冬の導入時期に関連商品の検索が増えます。

お客様が商品を探しに来るタイミングで、アイテムマッチを活用し、商品の露出を高めていきましょう。

ひとりでも多くのお客様に商品を見てもらえるように、以下の広告運用を行うことをおすすめします。

DIY・工具カテゴリ販促強化月には月次予算を上げる

DIY・工具カテゴリの需要が高まる月は、特に広告配信を強化してみましょう。

6月、10月あたりから入札商品を増やし、準備をすすめておきましょう。

その他のDIY・工具関連商品も最もクリック数がある月はアイテムマッチの月次予算の上限を最大限に上げることを検討しましょう。

ここで設定した月次予算の上限金額をもとに広告配信の量が決まり、最適化配信システムにより期間内で予算を使いきるように広告表示頻度を調整します。

■月次予算上限を上げるタイミング

  • クリック数の高まるシーズン
  • 広告予算が順調に消化しているとき

入札商品を増やす(全品指定価格入札×個別入札を併用する)

たくさんのお客様を集めるためには、ひとつでも多くの商品の表示回数を増やし、クリックしてもらうことが重要です。

そのためには入札商品を増やす必要があります。

そこでアイテムマッチの効果的な入札方法として「全品指定価格入札」×「個別入札」の併用をおすすめします。

全品指定価格入札をすることで全商品の露出機会を確保できます。

特に売りたい商品、売れ筋の商品は、個別入札でさらに露出させて売上アップをはかっていきます。

全品指定価格入札の入札価格に迷う場合は、最低入札価格+10円を目安にしてください。

アイテムマッチの効果的な入札方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説

広告を強化したら、購買率アップ施策も併用

広告を強化して、商品がたくさんのお客様に見てもらえるようになれば、あと一歩で売上につながります。

購入のあと一歩を後押しする、購買率アップの施策はクーポンの発行です。

他店の商品と並んだ際にクーポンの表示があれば、クリックや購買率アップにつながるので、広告との併用がおすすめです。

クーポン発行ツール「STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)」は獲得したいお客様層に絞ってクーポンを発行できるので、クーポンの無駄打ちがありません。

STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)の利用には全商品1%以上のPRオプション料率の設定、もしくはプロモーションパッケージにご加入いただくことが必要です。
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)のご利用案内はこちら
オプション設定がまだの方はこちら
PRオプションについてはこちら
プロモーションパッケージについてはこちら

優良顧客層(Yahoo!プレミアム会員、ソフトバンクスマホユーザー、Yahoo!JAPANカード会員)に限定したクーポンが発行できる点も魅力です。

カテゴリ別のクーポン値引き率については以下の記事をご参照ください。
クーポンの値引き率っていくらが正解?伸びてるストアの実績からカテゴリ別の値引き率を公開

DIY・工具を購入したいお客様は関連商品も探している可能性が高いので、一度購入するとリピートや関連品の同時購入も期待できます!

STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)は優良顧客育成にも役立ちます。

DIYを始めた方は他に工具や材料が欲しくなったりするものです。また材料やパーツも消耗品として必要になるでしょう。

一度購入していただいたら、その後も優良顧客となっていただけるように、しっかりフォローもしていきましょう。

優良顧客育成について詳しくは以下の記事もご参照ください。
クーポンを使いこなして、めざせ100万円 !購買率アップから顧客育成までのストーリー

まとめ

今回は、アイテムマッチの年間実績からDIY・工具カテゴリの広告トレンドとおすすめの販促施策について説明しました。

DIY・工具カテゴリは取り扱うアイテムの種類によってピークが変わってくることがご理解いただけたかと思います。

クリック率の高まるタイミングや活用方法を理解しておくことで、より効果的にお客様を集め、売上につなげることができるので、今回の記事を参考にしてぜひアイテムマッチをご活用ください。

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