最近では街の書店も少なくなり、本や雑誌、コミックを購入する場合は電子書籍で購入したり、インターネットで購入することが増えてきています。
インターネットであれば、どこに住んでいても人気の雑誌からレアな専門書まで手に入れることができるので、本・雑誌・コミックはインターネットととても相性がいいカテゴリといえますね。
一方で、インターネットということは、ライバルが多いカテゴリともいえます。では、どのようにすればライバルに負けずもっと売れるようになるのでしょうか。
そこで今回は、アイテムマッチの年間実績から本・雑誌・コミックカテゴリにはどのようなトレンドがあるかを検証し、おすすめの販促施策について解説します。
本・雑誌・コミックカテゴリの関連商品を扱っているストア様はこの記事を読んで、どの月に力を入れるべきか検討してみてください。
■この記事のポイント
- 本・雑誌・コミックカテゴリが最も売れる時期は11月~12月
- 最も売れる時期に広告を強化して、商品の露出を高めよう
- 年中クリック率は高いので、入札商品を増やしておくとお客様の目に留まりやすい
目次
本・雑誌・コミックカテゴリのEC市場規模
まずは本・雑誌・コミックカテゴリの市場規模を見てみましょう。
公益社団法人 全国出版協会・出版科学研究所の発表によると2022年の出版市場(推定販売額)は約1兆6,305億円になるとされています。(参考:出版月報|公益社団法人 全国出版協会・出版科学研究所)
推定販売金額は2021年に比べて下がっています。電子書籍は伸びており、市場の伸びを牽引しています。
ベストセラー本の登場や漫画のヒット作があるかないかも市場の伸びに影響するようです。
ベストセラー本を牽引するのは「シニア層」、漫画などのヒット作をけん引するのは「若年層」とターゲットが大きく違うのも興味深いですね。
では、Yahoo!ショッピングではどんな変化が見られるのでしょうか。
アイテムマッチの年間実績からみる本・雑誌・コミックカテゴリの広告トレンド
Yahoo!ショッピングではどのような動きがあったのか、アイテムマッチの直近1年間の実績から見ていきましょう。
本・雑誌・コミックカテゴリのアイテムマッチによる集客がどの時期に、どのくらい伸びたのかを把握していきます。
カテゴリ全体のアイテムマッチ実績推移
本・雑誌・コミックカテゴリの年間広告トレンドは以下のような動きが見られました。
本・雑誌・コミックカテゴリの年間広告トレンドのポイントは以下の3つです。
- カテゴリ全体としては12月が最もクリック数が多く、アイテムマッチ利用金額も12月が最も高く出ている
- 11月~12月はクリック数も高く、広告利用も多い=売り上げの見込める期間
- 通年をとおしてクリック率は高く推移している
本・雑誌・コミックカテゴリ全体で見てみると、圧倒的に11月~12月が他の月に比べてクリック数も高く、広告利用金額も多く使われています。
クリスマスやお正月、冬休みで需要が伸びるのかも知れません。
どの本・雑誌・コミックカテゴリ商品が、いつクリックされやすいのか?
次に、本・雑誌・コミックカテゴリ商品を種類別にして、いつの時期にどんな商品のクリック率が高いのかをまとめてみました。
種類 | 最もクリックの多い月 | クリックの多い期間 | |
ゲーム、おもちゃ | フィギュア、食玩、プライズ、カプセル | 9月 | 9月~12月 |
楽器、手芸、コレクション | 画材、アート用品 | 12月 | 8月~9月、12月~1月 |
本、雑誌、コミック | アイドル写真集 | 10月 | 7月~10月 |
コミック全巻セット | 1月 | 1月~5月 | |
少年(中高生、一般)、青年(一般) | 6月 | 1月~3月、6月 | |
学習参考書 | 7月 | 7月~12月 | |
語学、辞書 | 11月 | 9月~11月 | |
雑誌 | 2月 | 2月、8月 | |
3、4歳向け絵本、しかけ絵本 | 3月 | 2月~4月 | |
入門、工作 | 8月 | 7月~10月 | |
趣味 | 9月 | 5月~9月 | |
ファッション、美容 | 7月 | 2月、7月 | |
家庭料理、料理その他、和洋裁、手芸 | 3月 | 1月、3月、5月 | |
歴史、心理、教育 | 9月 | 7月~9月 | |
その他趣味 | 12月 | 10月~12月 | |
楽譜、音楽書 | ギター | 9月 | 4月、9月~10月 |
ピアノ、音楽(教本曲集)、楽譜(その他)、楽譜(ピアノ、エレクトーン) | 2月 | 1月~4月 | |
合唱、声楽 | 4月 | 4月、7月、10月~11月 | |
ベビー、キッズ、マタニティ | おもちゃ、教材 | 12月 | 11月~12月 |
夏休みや冬休みに入ると、やはり学習参考書などの動きは良くなるようですね。
季節によって必要な商品があるので、上記のクリックの多い月を参考に商品の露出を高めると集客効果が見込めます。
本・雑誌・コミックカテゴリにおすすめ施策
本・雑誌・コミックカテゴリにおける市場と広告のトレンドを踏まえて、おすすめの販促施策を紹介していきます。
1年間の実績から、以下の時期が販促施策を強化するタイミングといえます。
- 1月~2月・・・お年玉、習い事はじめ
- 3月~5月・・・新学期、新生活
- 6月~8月・・・夏休み学習対策、課題図書
- 9月~10月・・・芸術の秋
- 11月~12月・・・クリスマス、冬休み、
本・雑誌・コミックカテゴリ全体が最も伸びる月は11月~12月です。これらの月を踏まえながら、商品によってはピンポイントで伸びる月もあることを把握しておきましょう。
早めに広告配信し、露出を高めておくと、実際の需要期に入ったタイミングで商品を見つけてもらいやすくなります。
本・雑誌・コミックカテゴリにおすすめ!集客対策としての「アイテムマッチ」の活用法を紹介します。
おすすめアイテムマッチ活用法
本・雑誌・コミックカテゴリは新生活や夏休みなどライフスタイルが変化するタイミングによって関連商品の必要な時期に商品の検索が増えます。
特に11月~1月はボーナスやクリスマス、お年玉も重なるので、子供たちへのプレゼントや自分へのご褒美に本を購入される方も多いことが考えられます。
お客様が商品を探しに来るタイミングで、アイテムマッチを活用し、商品の露出を高めていきましょう。
ひとりでも多くのお客様に商品を見てもらえるように、以下の広告運用を行うことをおすすめします。
本・雑誌・コミックカテゴリ販促強化月には月次予算を上げる
本・雑誌・コミックカテゴリの需要が高まる月は、特に広告配信を強化してみましょう。
お歳暮や年末年始のイベント準備が始まり、訪問客数(クリック数)の増える11月~12月には、アイテムマッチの月次予算の上限を最大限に上げることを検討しましょう。
その他にも長いお休みの前は読書や学習に絶好のタイミングです。7月に予算を上げておくこともおすすめです。
ここで設定した月次予算の上限金額をもとに広告配信の量が決まり、最適化配信システムにより期間内で予算を使いきるように広告表示頻度を調整します。
■月次予算上限を上げるタイミング
- クリック数の高まるシーズン
- 広告予算が順調に消化しているとき
入札商品を増やす(全品指定価格入札×個別入札を併用する)
本・雑誌・コミックカテゴリはクリック率が年間を通じて高めに推移しているので、時期に関係なく商品を探しているお客様も一定数存在していることがわかります。
広く商品を検索結果ページに表示されるようにしておくと、専門的な商品やニッチな商品を探しにきたお客様の目に留まる確率も増えます。
そこでアイテムマッチの効果的な入札方法として「全品指定価格入札」×「個別入札」の併用をおすすめします。
全品指定価格入札をすることで全商品の露出機会を確保できます。
特に売りたい商品、売れ筋の商品は、個別入札でさらに露出させて売上アップをはかっていきます。
全品指定価格入札の入札価格に迷う場合は、最低入札価格+10円を目安にしてください。
アイテムマッチの効果的な入札方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説
本屋さんのように表紙をディスプレイしてみる

本・雑誌・コミックカテゴリは表紙が顔です。表紙に出ているタレントやキャラクターを見て購入する(いわゆるジャケ買い)方もいるでしょう。
実際の本屋の店頭のように、ストア内で今週や今月のおすすめ本がディスプレイされていると、にぎわいも演出できますし、欲しい商品も選びやすくなります。
B-Spaceの「動く!商品棚」を使って、おススメ本やランキングなどの商品棚を作成してみましょう。
▶「動く!商品棚」について詳しくはこちら

ターゲットの性別や年代に合わせて商品やカテゴリを選んで出し分けできるので、女性誌や男性誌にわけて表示させることもできます。スライドの設定も可能です。
「動く!商品棚」についての詳細は以下の記事もご参照ください。
▶選ぶだけ簡単!ストアページをB-spaceで作ってみた | 動く!商品棚編
お得な送料設定があるとなお良し

本・雑誌・コミックカテゴリは値引き販売ができないため、販売価格に差を出すことができません。
そのため、お客様が購入する際に「迅速な配送」と「送料」を判断材料として重視します。
本・雑誌・コミックは薄い物ですので、配送方法も安く設定できるのではないでしょうか。「送料無料」にすることで購買率もアップするかと思うので、ぜひご検討ください。
送料無料ついては以下の記事をご参照ください。
▶送料無料って効果ある?送料無料の設定方法とおすすめ施策を解説!
迅速な配送については以下の記事をご参照ください。
▶ネットショップは配送が鍵!安心、迅速、集客を叶える配送方法とは?
客単価を上げるためには「〇〇円以上で送料無料」という方法もあります。
いろんな施策を試してみましょう♪
まとめ
今回は、アイテムマッチの年間実績から本・雑誌・コミックカテゴリの広告トレンドとおすすめの販促施策について説明しました。
本・雑誌・コミックカテゴリが圧倒的に強い時期は、11月から12月にかけてです。
クリック率の高まるタイミングや活用方法を理解しておくことで、より効果的にお客様を集め、売上につなげることができるので、今回の記事を参考にしてぜひアイテムマッチをご活用ください。
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