2024年03月25日

年間実績からみるYahoo!ショッピングのドリンク・水・お酒カテゴリトレンド~広告をどう使う?~

今回紹介するドリンク・水・お酒はインターネットショッピングと非常に相性の良いカテゴリです。

日常的に飲むお水やお酒、ジュース等はスーパーやコンビニエンスストアなどで都度購入するよりも、インターネットでケース購入した方が断然お得です!その上、玄関先まで重い荷物を届けてくれるので便利ですよね。

ドリンク・水・お酒カテゴリは消耗品ですので、リピート購入も期待できます。お中元・お歳暮などのギフトとしても人気のカテゴリです。

そこで今回は、アイテムマッチの年間実績からドリンク・水・お酒カテゴリにはどのようなトレンドがあるかを検証し、おすすめの販促施策について解説します。

ドリンク・水・お酒カテゴリの関連商品を扱っているストア様はこの記事を読んで、どの月に力を入れるべきか検討してみてください。

■この記事のポイント

  • ドリンク・水・お酒カテゴリが売れる時期は3月~7月、11月~1月
  • 取り扱うアイテムの種類によって最も売れるタイミングは変わる
  • 最も売れる時期に広告を強化して、商品の露出を高めよう
  • ドリンク・水・お酒カテゴリは消耗品で再購入が見込めるので、リピーター育成のためにもクーポンを使おう

ドリンク・水・お酒カテゴリのEC市場規模

まずは国内の飲料市場の規模を見てみましょう。

株式会社矢野経済研究所の調べによると2023年の飲料市場規模は約5兆円になると予側されています。(参考:飲料市場に関する調査を実施(2023年)|株式会社矢野経済研究所)

■飲料市場規模推移と予測

画像引用:食品通販市場に関する調査を実施(2022年)|株式会社矢野経済研究所

飲料の市場規模は2020年から連続で伸びています。

行動制限がなくなった影響で人出も回復し、体を動かす機会も増えているため、今後も市場の伸びが予測されます。

また「免疫」や「睡眠」といった新たなキーワードが注目され、健康飲料のニーズも伸びているようです。

夏の暑さもドリンクの市場に大きく影響しそうですね。
このカテゴリは大手飲料メーカーの新商品開発や販促が盛んなので、さらなる伸びが期待できそうです。

アイテムマッチの年間実績からみるドリンク・水・お酒カテゴリの広告トレンド

Yahoo!ショッピングではどのような動きがあったのか、アイテムマッチの直近1年間の実績から見ていきましょう。

ドリンク・水・お酒カテゴリのアイテムマッチによる集客がどの時期に、どのくらい伸びたのかを把握していきます。

カテゴリ全体のアイテムマッチ実績推移

ドリンク・水・お酒カテゴリの年間広告トレンドは以下のような動きが見られました。

ドリンク・水・お酒カテゴリの年間広告トレンドのポイントは以下の3つです。

  1. カテゴリ全体としては7月が最もクリック数が多いが、3月11月12月も同じくらいクリック数がある
  2. 3月7月9月11月12月はクリック率も高く、広告利用も多い=売り上げの見込める期間
  3. 春から夏、年末年始に需要が高くなる傾向がある

ドリンク・水・お酒カテゴリ全体で見てみると、全体的にクリック数は高めで安定しています。そのなかでも7月はクリック数、クリック率、広告利用金額が一番高いので、最も売れる月といえます。

ゴールデンウィーク、夏の暑さ対策、お中元・お歳暮、クリスマス、年末年始などの気温の変化やイベントに注意しておきましょう!

どのドリンク・水・お酒カテゴリ商品が、いつクリックされやすいのか?

次に、ドリンク・水・お酒カテゴリ商品を種類別にして、いつの時期にどんな商品のクリック率が高いのかをまとめてみました。

種類最もクリックの多い月クリックの多い期間
コーヒー2月12月~3月
ココア8月8月、11月~2月
緑茶、日本茶5月3月~5月
紅茶2月1月~3月
中国茶3月1月~5月
健康茶5月2月~5月
ハーブティー10月10月~11月
フレーバーティー11月11月~3月
水、炭酸水7月4月~9月
ソフトドリンク、ジュース7月4月~9月
その他ドリンク、水、お酒12月9月~12月
ビール、発泡酒6月5月~8月
ハイボール、チューハイ4月3月~4月
日本酒12月
焼酎12月
梅酒、果実酒5月2月~5月、12月
洋酒2月2月~4月、12月
カクテル7月4月、7月~8月
リキュール12月2月~5月、12月
ワイン12月11月~3月
韓国酒、マッコリ3月1月~4月
中国酒、紹興酒12月11月~12月

ドリンクは夏場、お酒は年末に最もクリックされている傾向がありそうです。

季節によって選ばれる商品が少しずつ違うので、上記のクリックの多い月を参考に商品の露出を高めると集客効果が見込めますよ。

以下の記事も参考にしてみてください。
2023年版|お中元商戦やっておくべきことチェックリスト
【2023年】お歳暮と冬ギフト ー贈る時期と最適な価格帯、販促施策とはー

ドリンク・水・お酒カテゴリにおすすめ施策

ドリンク・水・お酒カテゴリにおける市場と広告のトレンドを踏まえて、おすすめの販促施策を紹介していきます。

1年間の実績から、以下の時期が販促施策を強化するタイミングといえます。

  • 2月~3月・・・バレンタインデー、ホワイトデー、お花見
  • 4月~5月・・・新生活、ゴールデンウイーク、母の日、父の日
  • 6月~7月・・・暑さ・夏バテ対策
  • 7月~8月・・・お中元、夏休み準備
  • 11月~12月・・・お歳暮、クリスマス、年末年始

ドリンク・水・お酒カテゴリ全体が最も伸びる月は7月です。次いで3月、11月、12月も同等に伸びる月です。これらの月を踏まえながら、商品によってはピンポイントで伸びる月もあることを把握しておきましょう。

早めに広告配信し、露出を高めておくと、実際の需要期に入ったタイミングで商品を見つけてもらいやすくなります。

ドリンク・水・お酒カテゴリにおすすめ!集客対策としての「アイテムマッチ」の活用法を紹介します。

おすすめアイテムマッチ活用法

ドリンク・水・お酒カテゴリは季節や気温、イベントのタイミングによって関連商品の必要な時期に商品の検索が増えます。

お客様が商品を探しに来るタイミングで、アイテムマッチを活用し、商品の露出を高めていきましょう。

ひとりでも多くのお客様に商品を見てもらえるように、以下の広告運用を行うことをおすすめします。

ドリンク・水・お酒カテゴリ販促強化月には月次予算を上げる

ドリンク・水・お酒カテゴリの需要が高まる月は、特に広告配信を強化してみましょう。

春から夏にかけて気温が上がり、外出が増える3月~7月、年末年始のイベントが始まる11月~1月には、アイテムマッチの月次予算の上限を最大限に上げることを検討しましょう。

特に、7月はお中元・夏ギフト、11月にはお歳暮・冬ギフトの注文も増えるタイミングです。

ここで設定した月次予算の上限金額をもとに広告配信の量が決まり、最適化配信システムにより期間内で予算を使いきるように広告表示頻度を調整します。

■月次予算上限を上げるタイミング

  • クリック数の高まるシーズン
  • 広告予算が順調に消化しているとき

入札商品を増やす(全品指定価格入札×個別入札を併用する)

たくさんのお客様を集めるためには、ひとつでも多くの商品の表示回数を増やし、クリックしてもらうことが重要です。

そのためには入札商品を増やす必要があります。

そこでアイテムマッチの効果的な入札方法として「全品指定価格入札」×「個別入札」の併用をおすすめします。

全品指定価格入札をすることで全商品の露出機会を確保できます。

特に売りたい商品、売れ筋の商品は、個別入札でさらに露出させて売上アップをはかっていきます。

全品指定価格入札の入札価格に迷う場合は、最低入札価格+10円を目安にしてください。

アイテムマッチの効果的な入札方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説

購買率アップ&リピーター育成のためにクーポンを使おう

検索画面に他社の商品と並んだ時に、クーポンがあれば購入の決め手になるかもしれません。

また、ドリンク・水・お酒カテゴリは消耗品ですので、その商品に満足いただければ再度購入してもらえる可能性の高いカテゴリです。2回目の購入がしやすいようにクーポンを発行するのもリピーター育成のためには有効です。

お気に入りのお店として認知してくれるお客様が増えると、売上も安定します。

そのためにもターゲットや商品を絞ったクーポンを発行するなどして、購買率アップも目指しましょう。

おすすめクーポンの発行方法

クーポン発行ツール「STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)」は獲得したいお客様層や商品に絞ってクーポンを発行できるので、クーポンの無駄打ちがありません。

STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)の利用には全商品1%以上のPRオプション料率の設定、もしくはプロモーションパッケージにご加入いただくことが必要です。
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)のご利用案内はこちら
オプション設定がまだの方はこちら
PRオプションについてはこちら
プロモーションパッケージについてはこちら

ドリンク・水・お酒カテゴリのストアさまには以下のクーポン発行が特におすすめです。

  • お中元やお歳暮などイベントに関連した商品のみにクーポンを発行する
  • 初回購入のお客様に2回目購入に使えるクーポンを発行する
  • 送料無料クーポンを発行する

商品を絞ったクーポンの発行については以下の記事をご参照ください。
STORE’s R∞に「商品タグ」指定機能が追加!在庫処分も商品除外も売上アップも叶えるクーポン術

リピーター向けのクーポンの発行については以下の記事をご参照ください。
リピート購入は人気店のバロメーター、難しくないリピーター育成術!

送料無料も購買率アップに効果的

1本あたりのコストを気にしてケース単位で購入されるお客様も多いので、送料無料かどうかは当然気になるポイントです。

ドリンク・水・お酒カテゴリは食品同様、比較的利益率の低いカテゴリではあるので、できる範囲で送料無料にすることをおすすめします。

・期間限定
例:お中元、お歳暮など需要期のみ送料無料、週末限定等

・一定額以上の購入限定
例:3,000円以上、5,000円以上、ケース単位など

2ケースをバンドル(紐などでまとめる)して、1個口の商品として配送するのも一つの方法です。

送料無料にする方法は以下の2とおりです。

  1. 送料を一律0円で表示設定する
  2. 送料は変更せず、送料無料クーポンを発行する

送料無料の方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
送料無料って効果ある?送料無料の設定方法とおすすめ施策を解説!

商品単価アップにもつながりますね!

まとめ

今回は、アイテムマッチの年間実績からドリンク・水・お酒カテゴリの広告トレンドとおすすめの販促施策について説明しました。

ドリンク・水・お酒カテゴリは年中クリック数が高めで安定しているカテゴリですが、3月~7月11月~1月は特に需要が高まるので、注意が必要です。

クリック率の高まるタイミングや活用方法を理解しておくことで、より効果的にお客様を集め、売上につなげることができるので、今回の記事を参考にしてぜひアイテムマッチをご活用ください。

【関連記事】
検索で商品の表示回数を増やすためには?|アイテムマッチ運用テクニック
リピート購入は人気店のバロメーター、難しくないリピーター育成術!
送料無料って効果ある?送料無料の設定方法とおすすめ施策を解説!

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