2024年05月27日

年間実績からみるYahoo!ショッピングのテレビ・オーディオ・カメラカテゴリトレンド~広告をどう使う?~

テレビ・オーディオ・カメラは趣味的な要素を持つ電化製品です。

このカテゴリは生活家電のように日常的に使ったり、季節によって必要になったりするものではないので、需要が大きく変動することは少ないと考えられますが、1年のうちでよく売れる時期はあるのでしょうか?

そこで今回は、アイテムマッチの年間実績からテレビ・オーディオ・カメラカテゴリにはどのようなトレンドがあるかを検証し、おすすめの販促施策について解説します。

お客様がテレビ・オーディオ・カメラ商品を検索しだすタイミングを押さえておくと、より効率よく集客ができそうです。

テレビ・オーディオ・カメラ商品を扱っているストア様はこの記事を読んで、どの月に力を入れるべきか検討してみてください。

■この記事のポイント

  • テレビ・オーディオ・カメラカテゴリが最も売れる時期は12月、3月
  • 取り扱うアイテムの種類によって最も売れるタイミングは変わる
  • 最も売れる時期に広告を強化して、商品の露出を高めよう
  • テレビ・オーディオ・カメラは趣味をはじめる時期、ボーナス時期が要注意

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリの市場規模

まずはテレビ・オーディオ・カメラカテゴリの市場規模を見てみましょう。

経済産業省の市場調査では、2022年度の生活家電、AV機器、PC・周辺機器の市場規模(ECの市場規模)は約2兆5,528億円になるとされています。(参考:令和4年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)報告書|経済産業省)

生活家電、AV機器、PC・周辺機器の市場規模(EC市場)推移

画像引用:令和4年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)報告書|経済産業省

この資料からAV機器を含む家電全体がEC市場で伸びていることがわかります。

特にテレビ・オーディオ・カメラは、商品の新旧にかかわらずブランドやスペックで選ばれる傾向があるので、商品を見つけ出しやすいインターネットショッピングと相性のいいカテゴリです。

これまでは中高年が購買層というイメージでしたが、近年は若い女性を中心に「レンズ付きフィルム」のカメラも流行っているそうです。

対象年齢の幅が拡がるということは市場の伸びも期待できますね。

テレビ・オーディオ・カメラは商品単価が比較的高いカテゴリなので、価格やサービス、レビューなどを比較して購入される方が多い印象です。

お客様がどのタイミングで関心を持つのか、広告トレンドから解説します。

アイテムマッチの年間実績からみるテレビ・オーディオ・カメラカテゴリの広告トレンド

Yahoo!ショッピングではどのような動きがあったのか、アイテムマッチの直近1年間の実績から見ていきましょう。

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリのアイテムマッチによる集客がどの時期に、どのくらい伸びたのかを把握していきます。

カテゴリ全体のアイテムマッチ実績推移

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリの年間広告トレンドは以下のような動きが見られました。

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリの年間広告トレンドのポイントは以下の3つです。

  1. カテゴリ全体としては3月が最もクリック数が多く、アイテムマッチ利用金額は12月が高めにでている
  2. 年間を通じてクリック数は高く、極端な変動はない
    →年間を通じて安定している
  3. クリック数、クリック率が高く出ている月(9月、11月・12月、1月・2月・3月)は効率よく集客できている広告効果の高い月

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリ全体で見てみると、秋ごろから年末にかけてクリック数が伸びています。

ボーナスやクリスマス、新生活のタイミングにも重なっていますね。

どのテレビ・オーディオ・カメラ関連商品がいつクリックされやすいのか?

次に、テレビ・オーディオ・カメラカテゴリを種類別にして、いつの時期にどんな商品のクリック率が高いのかをまとめてみました。

種類別の売れる月の傾向を見ていきましょう。

種類最もクリックの多い月クリックの多い期間
オーディオ機器イヤホン、ヘッドホン1月1月~2月
オーディオアンプ4月3月~5月
オーディオケーブル、オーディオコンポーネント12月11月~12月
カラオケ機器12月12月~1月
スピーカー12月12月~2月
その他オーディオ機器アクセサリー12月11月~12月
ポータブルオーディオ、マイク2月12月~2月
ミニコンポ、ラジカセ9月8月~9月
録音用メディア8月1月~3月、8月
カメラアクションカメラ、ウェアラブルカメラ11月1月~2月、9月~11月
インスタントカメラ、デジタルカメラ(コンパクト)12月9月~12月
カメラアクセサリー1月11月~3月
デジタル一眼カメラ6月6月、8月~10月
ビデオカメラ2月2月~3月
フィルムカメラ12月11月~12月
その他カメラ12月8月~12月
レンズアクセサリー、レンズフィルター12月10月~1月
交換レンズ6月6月、9月~12月
テレビ、映像機器AVケーブル、AV周辺機器1月12月~4月
テレビ3月2月~3月、9月
テレビチューナー、アンテナ3月3月~4月、8月
ブルーレイ、DVDレコーダー、ホームシアター12月12月~3月
望遠鏡、光学機器フィールドスコープ12月12月~3月
レーザー距離計6月
暗視スコープ1月1月~4月
顕微鏡12月7月~8月、12月
光学機器アクセサリー12月11月~12月
双眼鏡、オペラグラス5月2月、4月~6月
単眼鏡4月4月~5月
天体望遠鏡12月12月~1月
内視鏡6月6月~8月

テレビは新生活準備の影響か、3月に最もクリックが多く、オーディオやカメラはボーナスやクリスマスの影響か、12月に最もクリックされています。

年末から春にかけてはイベントも多く、写真を撮る機会が増えるため、カメラがよく見られているのかもしれません。

天体観測に適した時期は冬であることから、望遠鏡などは12月~1月が多いことがわかりますね。

年中、クリック数やクリック率は安定しているカテゴリですが、11月~12月、1月~3月にクリックが多くなる傾向にあります!

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリにおすすめ施策

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリにおける市場と広告のトレンドを踏まえて、おすすめの販促施策を紹介していきます。

1年間の実績から、以下の時期が販促施策を強化するタイミングといえます。

  • 1月~3月・・・新生活準備、セール
  • 6月~7月・・・夏のボーナス
  • 9月・・・紅葉、レジャーシーズン
  • 11月~12月・・・クリスマス・冬のボーナス

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリが伸びる月は9月、11月~12月、1月~3月です。この月を踏まえながら、商品によってはピンポイントで伸びる月もあることを把握しておきましょう。

早めに広告配信し、露出を高めておくと、実際の需要期に入ったタイミングで商品を見つけてもらいやすくなります。

カメラはボーナス時期や季節イベントの前に動きがありそうですね!
テレビ・オーディオ・カメラカテゴリにおすすめの集客対策として「アイテムマッチ」の活用法を紹介します。

おすすめアイテムマッチ活用法

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリはクリスマス、ボーナス時期をおさえつつ、個別アイテムが伸びる時期にも注意しましょう。

お客様が商品を探しに来るタイミングで、アイテムマッチを活用し、商品の露出を高めていくことが重要です。

ひとりでも多くのお客様に商品を見てもらえるように、以下の広告運用を行うことをおすすめします。

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリ販促強化月には月次予算を上げる

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリの需要が高まる月は、特に広告配信を強化してみましょう。9月、11月~12月、1月~3月は広告予算の強化月といえます。

商品の種類ごとに最もクリック数がある月もアイテムマッチの月次予算の上限を最大限に上げることを検討しましょう。

ここで設定した月次予算の上限金額をもとに広告配信の量が決まり、最適化配信システムにより期間内で予算を使いきるように広告表示頻度を調整します。

■月次予算上限を上げるタイミング

  • クリック数の高まる月
  • 広告予算が順調に消化しているとき

入札商品を増やす(全品指定価格入札×個別入札を併用する)

たくさんのお客様を集めるためには、ひとつでも多くの商品の表示回数を増やし、クリックしてもらうことが重要です。

そのためには入札商品を増やす必要があります。

そこでアイテムマッチの効果的な入札方法として「全品指定価格入札」×「個別入札」の併用をおすすめします。

全品指定価格入札をすることで全商品の露出機会を確保できます。

特に売りたい商品、売れ筋の商品は、個別入札でさらに露出させて売上アップをはかっていきます。

全品指定価格入札の入札価格に迷う場合は、最低入札価格+10円を目安にしてください。

アイテムマッチの効果的な入札方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説

検索対策を強化する(ブランドコード、製品コードの設定)

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリは型番や決まったブランド名で検索される機会が多いカテゴリです。

商品情報にこれらの情報が入っていないと、お客様が検索をした際に、まず上位には表示されません。

型番がわからないと信用できず、購買率も下がってしまいます。

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリはまず「ブランドコード」「製品コード」がきちんと設定されているか確認をしてください。

正確な情報が入っていると検索結果で表示されやすくなるので、なるべく入力してくださいね!

型番商品の展開について詳しくは以下の記事をご参照ください。
「新生活」商材が検索されるタイミングは?検索からあなたのストアを探しやすくするキーワード設定

広告を強化したら、購買率アップ施策も併用

広告を強化して、たくさんのお客様に商品を見てもらえるようになれば、あと一歩で売上につながります。

購入のあと一歩を後押しする、購買率アップの施策も打っておきましょう。

購買率アップに有効な方法として「クーポン」と「レビュー」があげられます。

お得感をアピール「クーポン」発行

クーポンがあれば、その商品を見てみようという気持ちになります。お客様は「クーポン=お得に購入」と感じ、クリックや購買率アップにつながるので、広告との併用がおすすめです。

他店の商品と並んだ際にもクーポンの表示があれば、クーポンのある商品をまず見るでしょう。

※集客が集中する日はクーポンバッジは非表示になる可能性がありますので、ご了承ください。

クーポン発行ツール「STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)」は獲得したいお客様層に絞ってクーポンを発行できます。

全員に対してクーポンが表示されないので、クーポンの無駄打ちがありません。

STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)の利用には全商品1%以上のPRオプション料率の設定、もしくはプロモーションパッケージにご加入いただくことが必要です。
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)のご利用案内はこちら
オプション設定がまだの方はこちら
PRオプションについてはこちら
プロモーションパッケージについてはこちら

優良顧客層(LYPプレミアム会員、ソフトバンクスマホユーザー、Yahoo!JAPANカード会員)新規のお客様に限定したクーポンが発行できる点も魅力です。

カテゴリ別のクーポン値引き率については以下の記事をご参照ください。
クーポンの値引き率っていくらが正解?伸びてるストアの実績からカテゴリ別の値引き率を公開

安心感を提供「レビュー」表示

さらに購買率をアップさせる方法としてレビューの表示があります。

商品やストアの評価など、実際のお客様の声が何よりの宣伝材料になるでしょう。

B-Spaceにはお客様のレビューやストアでの購入情報をリアルタイムで表示できる「にぎわいタイムライン」というサービスがあります。

にぎわいタイムラインについて詳しくはこちら

商品のレビューが表示できると安心して購入でき、購買率アップも期待できます。スマホでもリアルタイムで購買情報、レビュー情報が掲載できます。

広告と共に購買率アップ施策も強化すると、さらに売上もアップしますので、ぜひ実施してみてください!

まとめ

今回は、アイテムマッチの年間実績からテレビ・オーディオ・カメラカテゴリの広告トレンドとおすすめの販促施策について説明しました。

テレビ・オーディオ・カメラカテゴリのクリック数は年間を通じて安定していますが、取り扱うアイテムの種類によってピークが変わってくることがご理解いただけたかと思います。

クリック率の高まるタイミングや活用方法を理解しておくことで、より効果的にお客様を集め、売上につなげることができるので、今回の記事を参考にしてぜひアイテムマッチ、その他サービスをご活用ください。

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