2023年は残暑が長引きましたが、10月に入ると急に冷えこんできましたね。そろそろ、冬のイベントや季節商材について考えるタイミングです。
冬物商材といえば防寒具やアパレル商品、生活家電などが代表的ですが、冬の商戦を勝ち抜くカギは、「早めの準備」です。
とはいえ、具体的にどういった準備をしたらよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、冬物商材を展開するのに必要なイベントスケジュールや施策など、冬に備えてストアが行うべきことをまとめて解説します。
■この記事のポイント
- 準備しておきたい冬物には実用商品(寒さ対策の服や雑貨、家電)やギフト商品(お歳暮、クリスマス)がある
- 今年の冬は電気代を意識したアイテムが注目されそう
- 商品の動き出すタイミングを逃さないように早めの広告出稿、お客様への告知、早割クーポンの発行がおすすめ
目次
冬物商材は商品単価も高いので、売上アップのチャンスですね!
気温が下がると、一気に需要も高まります。
早めの準備で売り逃しのないようにしましょう!
準備しておきたい冬のアイテム
ストアが準備しておくべき冬にそろえたい商品ジャンルを以下に紹介します。
自ストアの取扱商品によっては当てはまらないものがあるかもしれませんが、ネットショッピング全体の動向を知っておくという意味でもぜひ参考にしてみてください。
- 冬物準備(ファッション・寝具・暖房器具・ペット用)
- 冬の電気代節約対策(断熱シート・断熱カーテン・湯たんぽ・発熱インナー・機能性寝具・最新省エネ家電)
- 風邪予防・ウィルス対策(マスク・加湿器・空気清浄機・除菌剤など)
- 冬のギフト(お歳暮・クリスマス)
- 自分へのご褒美(高級アウター・時計・アクセサリー)
- 冬の味覚(かに、みかん、鍋など)
今年の冬も電気代の値上げや使用量が気になるので、「省エネ」「断熱」「防寒」「節約・節電」といったキーワードの商品が注目されそうです。
冬物準備(ファッション・寝具・暖房器具)
冬物や暖房器具などの実用アイテムは当然準備が必要です。
- 冬物アパレル(コート・ニット・ワンピース・パンツ)
- 冷え対策インナー(下着・靴下・パジャマ・スリッパ)
- 化粧品(保湿・乾燥肌用化粧水・美容液・ハンドクリーム・ボディクリーム)
- あったか寝具(布団・毛布・ラグほか)
- 家電(こたつ、ホットカーペット、ヒーター、エアコンほか)
お客様にとって、ネットショッピングは欲しいときにすぐに購入できる便利さがあるので、気温の変化には十分注意しておきましょう。
商品としては準備しておき、気温が下がったタイミングで広告、メルマガ(ストアニュースレター)やLINE公式アカウントでの案内を出してみるのも良いでしょう。
冬の電気代節約対策
今年の冬は電気の使用に関する注意や電気料金の値上げが危惧されるので、電気代の節約ができるアイテムが注目されそうです。
- 断熱素材(シート・カーテン・二重窓)
- 発熱インナー
- 湯たんぽ
- 機能性あったか寝具
風邪予防・ウィルス対策 (マスク・加湿器・空気清浄機・除菌剤など)
今年の冬も引き続き、風邪予防・ウィルス対策の商品をそろえておきましょう。
- マスク
- 体温計・パルスオキシメーター
- 加湿器・空気清浄機
- 除菌剤(アルコールティッシュ・スプレー・ジェル)
ギフト(お歳暮・クリスマス)
年末は、お世話になった方や、家族・恋人へ物を贈る機会が増えます。そのため、ギフトに適した品を早いうちに揃えておきましょう。
- 高級グルメ・お取り寄せ商材
- ビール・お酒・ソフトドリンク
- 時計・アクセサリー
- ゲーム・おもちゃ
実際に購入するタイミングは直前になるかもしれませんが、お気に入りに入れてもらうだけでもお客様の需要を知ることができ、メルマガ(ストアニュースレター)で後押しもできます。
また、お歳暮のように形式的に贈るものについてはお客様の悩む時間が短く比較的早い段階で購入されることからも、10月中には公開できるよう進めましょう。
自分へのご褒美 (高級アウター・時計・アクセサリー)
ボーナス支給時期を12月に控え、1年を締めくくる、あるいは新たな1年を迎える時期でもあることから、冬は「ちょっといい物を買ってみよう」という心理が働きます。
- 高級アウター(ブランドダウン・カシミヤコートなど)
- 時計
- アクセサリー
そのため、他の季節より高価格帯の商品が売れることがポイントです。人に贈るギフトよりも実用的な商品や、アパレルであればより高品質なもの(コートのような長く使えるもの)が好まれる傾向にあります。
ギフトに気を取られて忘れがちなニーズですが、客単価が大きく上がるところでもあるのでしっかり押さえるようにしてください。
冬の味覚(かに、みかん、鍋など)
冬になると食べたくなる食材も準備が必要です。
冬に旬を迎える食材のかにやみかんなどはお取り寄せグルメの大本命です。他にも以下のような食材が考えられます。
- 魚介類(牡蠣・あんこう・たら・ぶり)
- 甲殻類(かに・伊勢海老)
- 果物(みかん・りんごなど)
- 野菜(だいこん・冬瓜・かぼちゃ)
- 鍋(水炊き・寄せ鍋・おでん)
年末にかけてお家で楽しんだり、大切な方へ贈ったりと需要が高まります。特に食材に関しては早めの予約受付で、先に仕入れ数の確定と売上の確保をしておくと良いでしょう。
冬物の導入イベント
冬物の導入時期は、各イベントに合わせて行うとよいでしょう。
また冬はお客様を囲い込む絶好の機会ですので、品ぞろえを充実させるだけでなくストアでの販促企画も早いうちから行うことをおすすめします。
- お歳暮
- クリスマス
- 福袋
- ボーナス
お歳暮
お歳暮は12月13日から20日の間に送ることが通例となっていますが、12月は配送が集中することからあえて早めに送る方も増えています。そのため、特集ページの制作も早め早めに、できれば10月から準備を始めておくとよいでしょう。
なお、お歳暮向けの品ぞろえとしてギフトを充実させておく必要があります。
お歳暮について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶【2022年】お歳暮と冬ギフト ー贈る時期と最適な価格帯、販促施策とはー
クリスマス
クリスマスはお客様が商品によりこだわるイベントです。
そのため、売り切れを心配して12月上旬にはお客様が動き始め、中旬からクリスマス前日までが売上のピークとなります。
お歳暮と同じくギフト用の品ぞろえがメインではあるのですが、先述のとおり自分へのご褒美として購入するというニーズも忘れてはいけません。
購入ボタンを押すのは12月に入ってからかもしれませんが、早い方は秋口から探し始めますし、予約注文という形式で販売することもできるので、10月中には並べておくことが望ましいといえます。
クリスマスについて詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶【2022年】集客イベントのタイミングがチャンス☆クリスマス商戦に必要な対策
福袋
最近は年始の風物詩となった福袋ですが、ネットショッピングでは寒い中外で並ばなくても買えるということから人気を博しており、見逃せないイベントのひとつです。
福袋の起源は一節には余った布の端切れをまとめて販売していたものともいわれており、在庫処分にも活用できるイベントといえます。
しかし、最近は目玉商品や人気商品をセールとして販売することもあるため、自社の商材によってどちらが適切かを判断するとよいでしょう。
また、準備だけは前もってしておき、メルマガ(ストアニュースレター)やLINE公式アカウントで告知しておくのも手かもしれません。
B-Spaceのにぎわいバナーを使うと、福袋のバナーを販売開始のタイミングでタイマー設定して自動で表示させることができます。
▶にぎわいバナー|B-Spaceサービス紹介
福袋・初売り準備について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶初売り商戦を勝ち抜く!決め手は「品揃え」と「福袋」
ボーナス
12月に支給されるボーナスはこれまで挙げたイベントにも大きく関わってくるものです。
ご自身に当てはめてみると実感できるかと思われますが、まとまった収入が入ってくることが前もってわかっていれば、数ヶ月前から「ほしいもの」を探し始めるのではないでしょうか。
検討リスト(お気に入り)に入れてもらうだけでも競合他社より優先順位が上がりますので、やはり秋口から準備はしておきたいところです。
福袋・初売り準備について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶年末ボーナス時期到来!客単価UPのための販促施策とは?
冬物商戦おすすめ販促施策
冬物の品ぞろえとあわせて、検討しておきたい施策についても簡単に解説します。ぜひ参考にしてみてください。
- 広告(アイテムマッチ)の早めの出稿
- 早割クーポンの実施
- 特集(商品一覧)ページの作成
- メルマガ(ストアニュースレター)、LINEでアプローチ
広告(アイテムマッチ)の早めの出稿
冬物商材が売れだすタイミングに、しっかり商品をPRすることが肝心です。お客様が冬の季節のキーワードで商品を検索しだすタイミングに注意しましょう。
Yahoo!ショッピング出店者向け広告のアイテムマッチは、検索結果やカテゴリリストページ内の専用枠に商品を掲載することができます。
急に寒くなったり、早割クーポン付きで訴求できる場合もあるので、商品の売れる1カ月前から出稿してしておくことをおすすめします。
10月になったら入札商品を増やして、ひとりでも多くのお客様に商品を見てもらえるよう準備しておきましょう。
おすすめの入札方法は「全品指定価格入札」と「個別入札」を併用する方法です。
全品指定価格入札で全商品の露出機会を確保しつつ、個別入札で売れ筋商品をさらに露出させて売上アップをはかれるという広告効果が高い入札方法です。
全品指定価格入札×個別入札について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説
早割クーポンの実施
早割クーポンは季節商材にピーク時の前からクーポン特典を付けて「早めの購入がお得」というアピールをし、商品を際立たせることで購買率をUPさせようという施策です。
ストアにとっては早めに季節商材が売れることで売上の目処がたち、在庫の調整にも役立ちます。
■早割クーポン目安時期
- あったか寝具:10月限定
- 冬物アパレル(アウターほか):10月限定
- 家電:10~11月限定
- お歳暮・クリスマス:10月~11月限定
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)でクーポンを発行すると、購入してほしいお客様層に絞ってクーポンを発行することができます。
例えば、お買い物特典の多いLYPプレミアム会員に限定したり、新規のお客様に絞ってクーポンを発行したりできます。
早割クーポンは特にお歳暮で活躍します。お歳暮の品は早く決めたからといって質が落ちるわけではありません。
クーポン施策を行うタイミングについて詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶クーポン施策はいつ、どんなタイミングで行うべき?クーポン施策のおすすめ事例紹介
まだSTORE’s ∞を利用したことのないお客様は以下のバナーよりお申込ください。
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)の利用には全商品1%以上のPRオプション料率の設定、もしくはプロモーションパッケージにご加入いただくことが必要です。
※STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)のご利用案内はこちら
※オプション設定がまだの方はこちら
※PRオプションについてはこちら
※プロモーションパッケージについてはこちら
商品一覧ページの作成
冬はイベントが多いので、それぞれ商品一覧ページを作成し、関連商品をまとめて購入できるようなページを作ってみましょう。
「商品タグ」の機能を使えば簡単に商品一覧ページが作成できます。
対象商品用に「商品タグ」を作成し、特集・セール用に一覧で見せたい商品にストアクリエイターProで「商品タグ」を入力します。
商品タグを入れておくと「商品タグ」を使った商品絞り込みができるので、ストア内検索ページで、「商品タグ」が付与された商品のみ表示することができます。
下記例をもとに、特集・セール対象の商品タグURLを作成すると、対象商品が集まった商品一覧ページが自動で完成します。
■Yahoo!ショッピングストア内検索ページURL例
商品タグの設定例(sale001 sale002 とした場合)
- 商品タグ1つ:https://store.shopping.yahoo.co.jp/ストアアカウント/search.html?item_tag=sale001
- 商品タグ複数:https://store.shopping.yahoo.co.jp/ストアアカウント/search.html?item_tag=sale001,sale002
商品タグについて詳しくは以下のぺージをご参照ください。
▶商品ページの編集 基本情報(3)カテゴリ・コード・スペック(Yahoo!ショッピングストア限定)
※アクセスにはストアアカウントを取得のうえ、ストアクリエイターProへログインが必要です。
先ほど紹介したSTORE’s R∞を利用すれば、商品タグのついた商品のみにクーポンを発行することも可能です!
商品タグ指定機能について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶STORE’s R∞に「商品タグ」指定機能が追加!在庫処分も商品除外も売上アップも叶えるクーポン術
メルマガ(ストアニュースレター)、LINEで既存客にアプローチ
既存のお客様にもクーポンやお得な商品の案内をして集客をしましょう。
既に購入したことがあり、メルマガ登録をしてくれているお客様やLINE公式カウントで友達登録をしてくれているお客様へは自分たちのストアから直接アプローチが可能です。
- メルマガ(ストアニュースレター)の配信
- LINE公式アカウントで案内送信
メルマガ(ストアニュースレター)の配信について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶メルマガは無料の集客ツール!今さら聞けないメルマガ販促・配信例を紹介
LINEはメルマガよりも早くお客様に情報が届けられます。第3の集客方法としてぜひ活用してください。
そのためにはLINE公式アカウントの友だちを増やしておきましょう。
LINE公式アカウントについて詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶SNS集客にチャレンジ|STORE’s R∞を使ってLINE友だちを増やそう!
既存のお客様には自分たちのストアから積極的に案内をしてて、ストアに来てもらいましょう。
お得な商品、クーポンがあれば、お客様は集まるはずです!
まとめ
今回は冬物商戦を勝ち抜くための冬物準備について説明しました。
お客様に早いタイミングで季節商品を案内したり見せたりしておくことで、実際に必要なタイミングで思い出してもらえ、再来店の理由にもなります。早割などの施策のバリエーションも増やせます。
冬はイベントが重なり目まぐるしく施策が動く時期なので、とりこぼしがないように入念な計画を練っておきましょう。
今回紹介した「アイテムマッチ」「STORE’s R∞」「B-Space」をぜひご活用ください。
【関連記事】
▶予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説
▶STORE’s R∞に「商品タグ」指定機能が追加!在庫処分も商品除外も売上アップも叶えるクーポン術
▶メルマガは無料の集客ツール!今さら聞けないメルマガ販促・配信例を紹介
▶SNS集客にチャレンジ|STORE’s R∞を使ってLINE友だちを増やそう!