広告の違いを理解しよう!ネット広告の種類とリスティング広告(アイテムマッチ)の運用ステップを紹介
私たちが日常スマホやパソコンを利用しているとあらゆるところで広告を見かけます。
ネット上の広告は、その人の検索履歴などから興味がありそうな情報を最適に表示し、それにより私たちは自分たちの関心に近い商品やサービスを知ることができます。
これまで広告と言えば、看板や新聞広告などは高価格で気軽にできない、効果が測定しにくいイメージがありましたが、ネット上の広告は低価格から気軽に始めることができ、効果測定もしやすく、配信ボリュームもコントロールできます。
自分たちで広告を調整できる部分が多いからこそ、運用がとても重要です。広告を運用できると自分たちの商品をもっと見てもらえ、ストアに集客できる機会が増えるんです!
そこで今回は、いろいろある広告の種類と違いを知って、広告運用の必要性や運用方法について理解を深めてもらえたらと思います。
■この記事のポイント
- 広告には大きく分けて、ブランディング目的と直接的な購入目的の2種類がある
- 購入目的の広告は運用が発生する
- ネット広告は自分たちの運用次第で効果を高めることができる
目次
みんなに商品を知ってもらうためにはやっぱりバーンとバナーを使った広告の方がいいんですかね?
でも、高そうだしなぁ。
店長、誰でもいいから見て!という広告だと本当に購入してほしいターゲットに届くとは限りませんよ。
特にネット広告はデータやお客様の行動をもとに狙って行えるので、効果の測定を行い調整して運用をつづければ、もっと集客効果を上げることができるんですよ。
なぜネット広告は運用が必要か説明していきますね!
まずは広告の種類と特徴について見ていきましょう。
広告の種類と特徴
広告にはいくつか種類があります。
より広い範囲で商品やサービスを認知させたい、いわゆるブランディング目的の広告や実際にニーズのあるお客様に商品を知ってもらい、購入してもらうことが目的の広告があります。
広告の主な目的 | 広告の種類 | 広告の特徴 | 広告主による運用 |
ブランディング | テレビCM・タクシーCM・つり革広告・新聞広告・ディスプレイ広告など | 潜在ニーズあるなしにかかわらず、表示して認知を広める | 発生しない |
購買・利用(CV) | リスティング広告・ターゲティング広告・リターゲティング広告など(アイテムマッチはココ) | 潜在ニーズのあるところに表示をし、クリックや購入など成果を求める | 発生する |
特にネットで用いられる広告は広告するサービスや商品の潜在ニーズ(対象者の特定や検索結果など)があるところへ配信できます。
テレビや新聞広告より購入されやすいお客様にアプローチできるということです。
クリックや購入など成果があってはじめて報酬が発生する分、広告枠への掲載はライバルとともに競うこととなり、入札価格や配信量の調整(運用)が必要になります。
以下にネット広告の種類とユーザ―特性を図にしてみました。
■ネット広告の種類、商材とユーザー特性
- 純広告
特定のメディアの広告枠を一定期間買い取り、掲載する広告
クリックや成功報酬での課金ではなく、ある一定の期間の掲載自体に費用が発生する - メルマガ広告
配信されるメルマガ上の広告枠に掲載される広告 - アドネットワーク広告
WebサイトやSNS、ブログなど複数の広告媒体によって作られたネットワークに配信される広告 - 成果報酬型広告
Webサイトやメルマガ上に広告主のWebサイトの広告を掲載し、広告主サイト上で実際に商品を購入したり、資料請求をしたりした場合に報酬が支払われるタイプの広告 - リスティング広告
検索連動型広告とも呼ばれ、検索エンジンの検索結果ページにおいて、ユーザが検索したキーワードに関連した広告を表示する手法のこと
Yahoo!ショッピング広告について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶Yahoo!ショッピング広告の基礎【初めての広告運用ならアイテムマッチ!】
ネット広告の多くは成果報酬型、クリック課金型のため、必要以上に広告費がかかることは防げます。
ネット広告と一般の広告の違いは、購買率(CVR)の高い広告メニュー、広告枠は同じ商品を扱うライバルとの場所の取り合いになるので、入札価格や配信量の調整など運用が必要になってくる点です。
他にも運用が必要な理由はありますよ!
ネット広告に運用が発生する理由
ネット広告で運用が必要な理由として以下が挙げられます。
- 検索結果やカテゴリリストページなど、購買率(CVR)の高い広告枠はライバルとの取り合い
- シーズンによって売れる物は違うので、広告設定をする商品の入替が必要
例えば、実店舗運用しているストアさまの場合、チラシの内容はその時の季節やニーズによって変えますよね?
また、たくさん広告したければ、チラシの部数も増やすと思います。
ネットショップも同様で、広告する商品をその時ニーズやキーワードで変える必要がありますし、配信量のボリュームや表示順位をあげるために予算を上げるといった運用が必要なんです。
お菓子屋さんであれば、クリスマス、バレンタイン、ホワイトデーで入札商品の入れ替えをしたり、最も検索されるタイミングでライバル店舗より目立つためには、予算を増やしたり、入札価格の上げたりすることが必要です。
なるほど!だからアイテムマッチでも運用が必要なんですね。
そうなんです。
運用は必要なのですが、その分メリットも大きいので、リスティング広告のメリットを見てみましょう。
リスティング広告(アイテムマッチ)のメリット
リスティング広告とは検索連動型広告とも呼ばれ、検索エンジンの検索結果ページにおいて、ユーザーが検索したキーワードに関連した商品を表示する広告です。
アイテムマッチもYahoo!ショッピングの検索結果やカテゴリリストの専用枠に商品が掲載できるリスティング広告(入札制クリック課金型広告)です。
リスティング広告のメリットは以下のとおりです。
- キーワード検索をした、見込み度の高いユーザーに絞って配信できる
- 検索結果画面の目立つ位置に配信できる
- 自ら入札価格が設定できる為、少ない予算からでも始められる
- 広告効果がリアルタイムで見れるので、PDCAを回すことが可能
リスティング広告は、ディスプレイ広告のように幅広い商品やサービスの認知には向いていませんが、購買率の高い見込みがあるユーザーに絞って、運用次第で自分たちである程度広告をコントロールできます。
アイテムマッチの運用はコツを掴めば簡単です。次にアイテムマッチ運用のステップについて説明していきます。
アイテムマッチ運用のステップ
アイテムマッチ運用の流れを見ていきましょう。何を行うかを簡単に説明していきます。
アイテムマッチ運用のステップは以下のとおりです。
- 広告の売上目標をたてる
- 入札を行う
- イベント・セール時は強化対策をする
- 配信結果を確認する
- 調整を行う
- 再び配信設定をする
1.広告の売上目標をたてる
アイテムマッチ運用で一番肝心なことは目標の設定です。
アイテムマッチでいくら売上を作りたいのか、訪問客数が何人必要なのかなど目標を設定します。
そこから広告予算も導き出せます。
目標を設定しておくと、その差分で広告結果の良し悪しや改善すべき項目がすぐにわかり、運用しやすくなります!
アイテムマッチ経由での売上目標、クリック数(訪問客数)目標を決めておきましょう。
広告の目標設定について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶広告予算を決めよう!目標に合わせた広告予算の設定方法
2.入札を行う
アイテムマッチの入札方法は「個別入札」「全品指定価格入札」「全品おまかせ入札」の3種類があります。
- 個別入札
- 全品指定価格入札
- 全品おまかせ入札
個別入札はお好きな商品1商品から個別での入札ができます。少額(例えば5,000円から)でも始められるので、初めてのご利用や広告にあまり予算をかけたくないストア様に適しています。
全品指定価格入札は全品一律の簡単設定で自ストアの全商品を一度に入札できます。ひとつずつ入札価格を決めるような手間や労力がかけられない場合におすすめです。
全品おまかせ入札は入札設定など細かな設定を自動でしてくれる入札方法なので、手間をかけることなく手軽に運用・集客ができます。
まずは売れ筋商品を中心に入札してみましょう。
ストア全体の売上50%を占める上位の商品を目安に入札してみてください。
アイテムマッチの入札方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶商品の広告表示を増やそう!アイテムマッチの入札方法を徹底解説
3. イベント・セール時は強化対策をする
Yahoo!ショッピングの定期セール(5のつく日、日曜日)や販促イベント(超PayPay祭など)の際にはお客様がモールに集まるので、ストアへの集客も強化しましょう。
そのためには広告の配信ボリュームが上がるように設定しておきます。
アイテムマッチのブースト予約機能を使えば、特定の日にピンポイントで日次予算を上げることができ、広告配信が強化されますよ。
ブースト予約機能について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶セール時は広告強化!アイテムマッチに指定日ブースト予約機能が追加されました
▶広告配信をブーストさせよう!広告強化のタイミングはいつ?ブースト予約機能を効果的に使う方法
4.配信結果を確認する
アイテムマッチで広告を配信したら、配信結果を都度確認しましょう。
アイテムマッチは実績レポートで配信結果がリアルタイムでわかります。
配信結果を確認するときに、売上金額の他にクリック数(訪問客数)とROASの目標数値があると課題が発見しやすいです!
配信結果の見方について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶アイテムマッチの広告効果を確認しよう!配信結果の見方を解説
5.調整を行う
配信結果から好調なポイントや課題を発見したら、広告の調整をしていきましょう。
配信結果のパターンがわかれば、対策が導き出せます。
入札商品を増やしたり、入札価格をチューニングしたり、広告予算を増やしたりといった調整を行うことで、広告効果が上がり、集客数・売上アップにつながります。
アイテムマッチ実績レポートの見方、結果別の対策については以下の記事をご参照ください。
▶アイテムマッチレポートはこう見る!クリック、ROASの結果別アイテムマッチ運用方法まとめ
まとめ
今回は広告の種類とその違い、ネット広告の運用について、詳しく説明いたしました。
ネット広告において、なぜ運用が必要なのかがご理解いただけたかと思います。
特にアイテムマッチのようなリスティング広告はお客様のニーズを反映した広告で、自分たちの運用次第で効果が高められる広告です。
運用の必要性とコツを理解して、お客様をどんどんストアに誘導しましょう。
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