2021年09月29日

クーポン配信結果を確認しよう!配信結果からわかるパターン別の見直しポイント

クーポンは配信したら終わりではありません。結果の確認がとても重要です!

ストアクリエイターProでの数値分析ではストア売上全体の項目別の結果は確認できますが、STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)では個別のクーポンについての結果も確認できます。

今回配信したクーポンの効果がどうだったのかを知ることで、次回の施策に活かすことができるので、クーポンを発行したら配信結果の確認までセットで行いましょう。

今回はクーポン配信後の結果確認方法や、確認するポイントについて解説していきます。

■この記事のポイント

  • クーポンを運用していくためにはクーポン配信後の結果確認が必要
  • 目標売上と実際の売上との差分でクーポンの結果が良かったのかを確認し、次回に活かそう
  • 差分がマイナスだった場合は注文者数と購買率と客単価のどこに課題があったのかを確認する
  • 課題を見つけたら、「配信対象者」「配信期間」「クーポンの金額」「利用条件」を見直そう

店長、クーポン発行で売上は上がりましたか?

クーポンの影響かわかりませんが、前月よりは売上がよかったので、またクーポンを利用しようと思います!

ちょっと待ってください!クーポン配信後に結果は確認しましたか?
クーポンは結果の確認までが施策のワンセットですよ。
具体的な数値が確認できると現状の把握や次回の対策に有効なので、必ず確認しましょう。

ポイントさえ知っていれば実は全然難しくないんですよ。今回は配信結果の確認方法について説明させてください!

クーポン配信結果を確認しよう

クーポンは配信したら終わりではありません。クーポンを発行すると売上もアップしてお客様も増えると思いますよね?

しかし、実際はそう簡単ではありません。思うような結果が得られないことも多くあります。

クーポン配信結果にはクーポンをどう修正すれば良いかのヒントがたくさん詰まっているので、配信結果を確認するようにしましょう。

クーポン売上目標は達成できたのか?

最初にクーポン経由での売上目標を達成できたのか確認しましょう。

まずはクーポン経由の売上が実際にいくらだったのかを確認します。売上目標と売上実績の差を計算すると、目標の達成度がわかります。

売上目標ー売上実績=達成 or 未達成?

プラスであれば今回のクーポン施策は成功と言えます。マイナスだった場合は、未達成だった原因を確認しましょう。

目標を定めて、継続的にクーポンを運用しながら改善していくことが重要です。

クーポン目標の立て方について詳しくは以下の記事をご参照ください。
クーポン施策で売上目標達成!クーポン売上目標の立て方解説

クーポン売上目標と各数値の差分を確認しよう

売上目標と売上実績との差分が分かったところで、次は詳しく項目を確認していきます。各数値の目標と実績との差分を確認しましょう。

クーポン売上目標を設定すると以下のように注文者数や客単価、表示人数、平均購買率の目標数値も設定できます。

まずは以下の各数値が目標に達していたかどうか、差分を確認します。

■クーポン目標売上が10万円だった場合の各項目の目標数値例

各数値の確認ポイント

各数値の確認すべきポイントは以下のとおりです。

取扱額(クーポン経由の売上)

クーポン経由の売上は売上目標に対して売上の実績が達成しているどうかを確認します。

注文者数

注文者数は実際にクーポンを使って注文したお客様の人数です。目標に対して、実際の注文者数が多いか少ないか確認します。

多い場合は良く、少ない場合は表示人数、購買率に原因がないか確認します。

表示人数

表示人数はクーポン利用対象者のうちクーポンが表示された人数です。

注文者数目標を達成するためには、購買率を踏まえて何人にクーポンを見てもらう必要があるかで算出できます。

表示人数を増やすためにはクーポン利用対象者の見直しが必要です。

購買率

購買率はクーポンでお客様の心を掴めたかを図る指標になります。

目標売上に達成してなく購買率が目標より低い場合は対策が必要です。

利用条件を設定しているために購買率が下がっている可能性もあるので、その場合は利用条件の見直しが必要です。

購買率もクリック数も少ない場合はクーポンの内容を見直しましょう。

客単価

クーポン経由の売上が上がった場合は、客単価は下がる可能性があります。

ストアの平均客単価から考えて安価なものばかり売れてしまっている場合はクーポン内容、利用条件を見直す必要があります。

配信結果の確認方法を見ていきましょう!

配信結果の確認方法

配信結果を確認するためにはSTORE’s R∞(ストアーズアールエイト)の以下の入口から配信結果ページを開きます。

  • ダッシュボードの「配信中セール・お知らせキャンペーン」の配信結果の詳細ボタン
  • ダッシュボードの「配信中クーポンキャンペーン」の配信結果の詳細ボタン
  • 「通常キャンペーン管理」の配信結果の詳細ボタン

それぞれ詳しく見ていきましょう。

■ダッシュボードの「配信中セール・お知らせキャンペーン」の配信結果の詳細ボタンをクリック

■ダッシュボードの「配信中クーポンキャンペーン」の配信結果の詳細ボタンをクリック

■「通常キャンペーン管理」の配信結果の詳細ボタンをクリック

「通常キャンペーン管理」は通常キャンペーン一覧で「表示する項目」を選択できるので、確認したい項目をチェックしておくと一覧ページで各数値(クーポン経由売上、注文者数、平均購買率、客単価など)が一覧で確認できます。

配信結果ページから数値を確認する方法

上記のクーポンキャンペーン一覧から「配信結果」をクリックすると、以下の配信結果ページが出てきます。

■配信結果ページ(上部)

この箇所では選んだキャンペーンの配信結果が集計された形で確認できます。

配信結果ページの下の箇所はキャンペーンの日別の配信結果が確認できます。

「表示する項目」も通常キャンペーン管理と同様に確認したい項目を選択できます。

効果測定できる指標

STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)では以下の14項目について効果測定結果を確認できます。

クーポンを見直そう

配信結果をふまえてクーポンを見直していきましょう。

クーポン売上目標が達成している場合と達成していない場合のクーポンを見直すポイントを以下のとおりまとめました。

クーポン売上目標が達成している場合

クーポン売上目標は達成している場合でも、配信結果の数値から以下の見直しポイントがわかります。

パターン注文数表示人数購買率客単価見直しポイント

(低)
クーポンの利用条件
引き続きクーポン発行

パターン①

クーポン売上目標は達成していて、注文数、表示人数、購買率は目標数値どおりだったが、客単価は想定より低くなってしまった

【見直しポイント】
売上は達成できているので、下がってしまった客単価が許容できる範囲か確認 しましょう。
客単価を維持、もしくはあげたい場合は、利用条件の設定を見直してみましょう。

パターン②

クーポン売上目標は達成していて、注文数、表示人数、購買率も良く、客単価も想定どおりだった

【見直しポイント】
好調なので引き続きクーポン発行する

クーポン売上目標が達成していない場合

クーポン売上目標が達成していない場合は、注意深く配信結果の数値を見ていきましょう。

パターン注文数表示人数購買率客単価見直しポイント

(高)
クーポンの利用条件

(低)
クーポンの金額
クーポンの配信対象者

パターン③

注文数、表示人数、購買率も目標数値より下回り、客単価のみ想定どおりもしくは高くなっている

【見直しポイント】
クーポン利用条件が厳しい可能性があります。
利用条件が平均客単価を超えてしまっている場合は、利用条件を見直してみましょう。

パターン④

クーポンの表示人数は目標どおりであったが、注文数、購買率が目標に達成せず、客単価も低いままだった

【見直しポイント】
表示されているのに使われていない場合は、お客さまにとってクーポン金額が魅力的でない可能性があります。

競合他社のクーポン内容も調査し、クーポン金額を見直してみましょう。

パターン⑤

注文数、表示人数が目標を下回り、購買率、客単価はそんなに低くなかった

【見直しポイント】
表示される対象者が絞られすぎてる可能性があります。
配信対象者を見直してみましょう。

クーポン見直しポイント

クーポンの内容を見直す際の項目別ポイントを見ていきましょう。

配信対象者

表示人数が少ない場合は配信対象を絞り込みすぎている、購買率が低い場合は配信対象が適切ではないことが考えられます。

配信対象者をもっと広げてみたり、購買率の高いお客様に配信することをおすすめします。

クーポンの金額

今回配信したクーポンの金額はどうだったのかを確認しましょう。

売上金額が目標を達成した場合は、クーポン金額が適正であったと言えますので、次回も同じ金額で配信してみましょう。

売上実績が目標を達成しなかった場合は、クーポン金額が適正であったのかもう一度考える必要があります。ライバルストアや、カテゴリで売れているストアを参考にしてみましょう。

お客様がクーポンを利用したくなる割引金額の目安は、平均客単価の5~10%(プレミアム会員等優良顧客に対して)です。

また、同じくらいの値引きだとしても、「◯◯円」のような値引額なのか、「◯◯%」のような値引き率なのかによっても結果が変わる場合があります。次回は異なる方法で試しても良いでしょう。

配信期間

クーポンの表示や配信件数が少ない場合は配信期間が短すぎることが考えられます。

最低でも3週間から1カ月を目安にキャンペーンを実施しましょう。

利用条件

利用条件がどうだったのかも確認しましょう。STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)では3種類の利用条件が設定できます。

  • 利用条件設定なし
  • ◯◯円以上お買い上げの場合利用可能
  • ◯◯個以上お買い上げの場合利用可能

利用条件を設定する場合、客単価は高くなることが予想されますが、購買率に影響する可能性もあります。

購買率が低かった場合は、次回のクーポン発行の際の利用条件を見直してみましょう。

なるほど!配信結果を確認して、こうやってクーポン内容を見直していくんですね。

まとめ

今回はクーポン配信結果の確認方法や、見直すポイントについて解説しました。

結果の良し悪しに関わらず、配信結果は成功へのヒントが隠されている重要なデータです。

クーポンはフィットすればストアの売上アップの立役者になるはずですので、試行錯誤しながら上手にクーポン施策を利用していきましょう。

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