クーポン継続の重要性とは|大型セールがある月とない月のクーポン施策例紹介
クーポンを長く続けると効果が薄れてしまうのでは?と感じたことはありませんか?
無計画にクーポンを発行し続けるだけでは、期待する効果を得られないこともあります。しかし、クーポンは、適切な目的やタイミング、内容を設定することで、売上や集客を効果的にサポートする役割を果たします。
クーポンは単に割引を提供するためのツールではありません。
新規のお客さまを引きつけ、リピーターを育てることで、ストアの売上や顧客基盤を安定させる重要な役割を果たします。適切に運用することで、お店の競争力を高めるだけでなく、顧客満足度を向上させることも可能です。
そこで今回は、クーポン施策を続ける理由とともに、売上アップを実現するための効果的な運用方法やポイントについて詳しく解説していきます。
- クーポン施策は新規顧客獲得からリピーター育成まで、ストアの成長に欠かせない戦略
- クーポン施策を成功させるためには、効果を理解し、目的を明確にすることが肝心
- 大型販促イベントのある月とない月で異なる目的を設定し、効果的なスケジュールを計画しよう
目次
なぜクーポン施策が重要?クーポンがもたらす効果とは
ストア運営にクーポン施策を取り入れることで、購買率がアップし、売上の後押しにつながります。
しかし、クーポンがもたらす効果はそれだけではありません。その効果は主に以下の4つに分けられます。
クーポン施策がもたらす効果と事例について見ていきましょう。
新規顧客の獲得

クーポンは新規のお客さまに対して、購入のきっかけを提供することができます。
特に、初回購入限定のクーポンは「試しに買ってみようかな」と思わせる強力なツールです。
多くのお客さまが、自分のお目当ての商品を探す際に利用する、検索結果やカテゴリリストページなどでクーポンの有無が表示されます。

■クーポン事例とポイント
例:A店では、「初回購入限定で500円OFFクーポン」を発行。このクーポンをきっかけに初回購入が増加し、新規顧客の獲得に成功。ターゲットを絞ることでクーポンを無駄打ちせず、新規顧客にコストを投入できました。
ポイント:初めてのお客さまにとって使いやすい条件(例:割引額や送料無料)を設定することで、最初の購入ハードルを下げることができます。
新規顧客の獲得に苦戦しているという場合に有効です。
クーポンが表示されていれば、「とりあえずクリックしてみよう!」という気になり、集客効果が期待できます。
リピーターの獲得、優良顧客の育成

一度購入してくれたお客さまに再度利用してもらうための施策として、リピート購入を促すクーポンが有効です。
一度でも購入してもらえば、ストアから直接アプローチもできます。メルマガ等でアプローチの際に、クーポンが付与されていると購買率アップにつながります。
ストアを知ってもらうためのコストはかからず、一定の確率でお買い物をしてくれるようになるでしょう。
その後の施策により優良顧客として定着すれば、売上の安定も期待できます。
■クーポン事例とポイント
例:B店ではファッションカテゴリを主に扱っており、季節の変わる時期の再購入促進として、商品の購入から3カ月後に「次回利用10%OFFクーポン」を発行。利用期間を2週間限定とすることでリピート購入の割合が向上し、結果的に月間売上が15%増加しました。
ポイント:購入履歴を基にしたクーポン発行や、利用期限を短めに設定することで、次の購入を早める効果があります。
お客さまとの関係を構築し、情報を管理し、売上・利益を上げていくマーケティング手法をCRM(Customer Relationship Management)と言います。
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)ではリピーター育成に最適なクーポンを発行できるだけでなく、その後の分析や顧客情報が一覧できるといった、CRMの実践を容易にする機能が揃っています。
CRMについて詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶【初心者向け】CRMとは?売上UPに欠かせないお客様との関係構築
毎月のセール日や大型販促イベント時の売上確保
5のつく日や日曜日、超PayPay祭やヤフービッグボーナスといった大型販促イベント期間中など、購買意欲が高まるタイミングにクーポンを発行することで、集客のピークを効率的に活用できます。
特に大型販促イベントでは、ライバルと差をつけるためにも、クーポンがイベントを盛り上げる重要な役割を果たします。
セール日や大型販促イベント時の売上を大きく伸ばしたい場合に有効です。
例:C店では、「5のつく日限定500円OFFクーポン」を発行。購買意欲が高まる日にアイテムマッチも利用し集中して集客を図った結果、平常時に比べて売上が25%増加しました。
ポイント:セール日やイベントに合わせたタイムリーなクーポン発行は、売上の底上げに効果的です。アイテムマッチやプロモーションパッケージ、PRオプションといった広告や販促オプションと併用すれば、さらに売上アップが期待できます。
客単価の向上
クーポンの利用条件を設定することで、お客さまに「もう少し買おう」と思わせ、客単価を引き上げる効果が期待できます。
お客さま一人当たりの購入金額が大きくなれば、同じ客数でも売上は上がります。
まとめ買いや一定金額以上の購入を促進する場合に、クーポンをうまく活用しましょう。
例:D店では、「15,000円以上のお買い物で1,000円OFFクーポン」を発行。これにより平均客単価が10%向上し、売上全体も増加しました。
ポイント:クーポンの利用条件に金額もしくは個数を適切に設定することで、無理なく売上アップを実現できます。
クーポン施策を成功させる4つのポイント
クーポンを効果的に運用するためには、目的に応じた計画と実行が欠かせません。
同じクーポンをずっと出し続けるだけでなく、目的に応じたクーポン施策を打ち続けることで、最大限の効果を引き出すことができます。
目的に応じたクーポン施策を組み合わせて、運用してみましょう。
クーポン施策を成功させるためのポイントは以下の4つです。
- ライバルストアと差をつける
- クーポン配信タイミングを調整する
- 期間設定で緊急性を持たせる
- 5のつく日、日曜日に購買意欲の高いLYPプレミアム会員を逃さない
上記のポイントに注意して、クーポン施策を実践してみてください。
1. ライバルストアと差をつける
検索結果で他ストアの商品と並んだ際にクーポンがあれば、差別化を図ることができます。
また、ライバルストアがクーポンを積極的に発行している場合、同様の施策を行わないと、お客さまが他ストアに流れる可能性があります。
ライバルストアを上回るクーポンを設計し、購買意欲を喚起しましょう。
■クーポン発行例
・他ストアが5%OFFのクーポンを発行している場合、自ストアでは「購入金額5,000円以上で10%OFF」や「送料無料クーポン」を発行
送料無料について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶送料無料って効果ある?送料無料の設定方法とおすすめ施策を解説!
2. クーポン配信タイミングを調整する
「セール日にもっと売上を伸ばしたい」「クーポンの効果を上げたい」という場合には、クーポン配信タイミングの調整が重要です。
お客さまの購買意欲が高まるタイミングに合わせてクーポンを配信することで、来店や購入を促進できます。
2024年12月のSTORE’s R∞(ストアーズアールエイト)利用による『表示回数とクリック率の推移』を見てみると、その差が明らかです。
5のつく日、日曜日といったセール日には、注文者数、クーポン取扱額が平常時と比べ約3倍増え、大型販促イベント時は約7~8倍増えると考えておくといいでしょう。
購買意欲の高まるタイミングをうまく活用して、クーポンを配信しましょう。
■購買意欲が高まるタイミング
・大型販促イベント期間
(事前期間にもクーポンを発行しておくことで、おトク期間での購入が促進)
・5のつく日、日曜日(セール日)
・お客さまの誕生月
セール日のクーポン発行について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶日曜日はクーポン経由売上約4.4倍!5のつく日と合わせてクーポン発行で売上アップを狙おう
▶誕生月が売上UPの狙い目!バースデークーポンおすすめ利用法を徹底解説
3. 緊急性を持たせる期間設定
クーポンの利用期限を短めに設定すると、「今買わないと損をする」という緊急性を感じさせることができます。
この心理的なプレッシャーが購買行動を後押しします。
■クーポン発行例
・「セール最終日限定!全商品10%OFFクーポン」を発行
これにより、「買い逃したくない」という心理を喚起し、セール終了間際の購入を促進
4. 購買意欲の高いLYPプレミアム会員を逃さない!
Yahoo!ショッピングで売上を上げるためのコツとして、たくさんいるお客さまの中でも、お買い物特典のある特別なお客さま=LYPプレミアム会員にお買い物をしてもらうことが挙げられます。
LYPプレミアム会員は通常の購買意欲も高い上に、その後のリピート購入も期待できる顧客層です。
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)を利用すれば、誰でも簡単に対象者を絞ったクーポン発行ができます。
このLYPプレミアム会員を獲得するために、彼らにターゲットを絞ってクーポンを発行していきましょう。
■クーポン発行例
・LYPプレミアム会員限定で「5のつく日」「日曜日」にのみクーポンを発行
一括定期キャンペーンの機能を使ってクーポンを自動発行
LYPプレミアム会員獲得について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶Yahoo!ショッピングはこのお客様を狙え!誰に買ってもらうと効率的か考えよう
継続できる!効果的なクーポン施策スケジュール
クーポン施策を効果的に運用するためには、配布のタイミングや目的に応じた計画的なスケジュールを立てることが重要です。
特に、大型販促イベントがある月とない月では、お客さまの購買行動や期待する効果が異なるため、それぞれに適した施策を展開する必要があります。
例えば、大型販促イベントがある月には多くのお客さまがYahoo!ショッピングに集まるため、新規顧客を獲得するためのクーポンを積極的に配布し、一方で大型販促イベントのない月にはリピーターの活性化を重視した施策を行うことで、年間を通じて売上を安定させることができます。
ここでは、大型販促イベントの有無に応じた具体的なクーポンスケジュール例をご紹介します。
大型販促イベントのない月の例
目的:リピーターの活性化
ポイント:
・既存顧客に対してクーポンを発行し、フォローアップのメルマガを配信する
・全員を対象としたクーポンは控え、新規顧客・LYPプレミアム会員と獲得したい顧客層に限定して発行する
■スケジュール例
配信日 | 目的 | 対象顧客 | クーポン内容 |
5のつく日・日曜日・ぞろ目の日 | 優良顧客層獲得 | LYPプレミアム会員 | 【一括定期キャンペーン】「LYPプレミアム会員×5の付く日/ぞろ目の日/日曜日」 5%OFFクーポン |
毎日 | 新規顧客獲得 | 新規顧客 | 【通常キャンペーン】ウェルカムメッセージ送料無料クーポン |
毎月※ | リピーター育成 | 過去購入履歴のある顧客 | 【通常キャンペーン】購入後の再購入促進10%OFFクーポン ※購入サイクルに応じて利用期間を2週間限定とする |
毎日 | 新規顧客獲得&満足度向上 | お誕生月の顧客 | 【一括定期キャンペーン】バースデー300円OFFクーポン |
大型販促イベントがある月の例
目的:セールの売上最大化、新規顧客の獲得
ポイント:
・大型販促イベントでは多くのお客さまが集まるので、期間中は全顧客対象のクーポンで幅広く集客をする(新規顧客獲得も大いに期待できる)
・LYPプレミアム会員は、大型販促イベント期間中の「5のつく日」「日曜日」に集中することが予想されるので、クーポンを準備しておく
・おトク期間には駆け込み購入を期待して、利用期間の短いクーポンを発行する(既存顧客にはメルマガで通知する)
■スケジュール例
配信日 | 目的 | 対象顧客 | クーポン内容 |
超PayPay祭期間 | 売上アップ&新規顧客獲得 | 全顧客 | 【通常キャンペーン】100円OFFクーポン |
5のつく日・日曜日・ぞろ目の日 | 優良顧客層獲得 | LYPプレミアム会員 | 【一括定期キャンペーン】「LYPプレミアム会員×5の付く日/ぞろ目の日/日曜日」 5%OFFクーポン |
おトク期間(セール最終期間) | 売上アップ&リピーター育成 | 全顧客 (既存顧客へはメールで通知) | 【通常キャンペーン】300円OFFクーポン※最終2日間のみ |
毎月※ | リピーター育成 | 初回購入した顧客 | 【通常キャンペーン】購入後の再購入促進10%OFFクーポン ※購入サイクルに応じて利用期間を2週間限定とする |
毎日 | 新規顧客獲得&満足度向上 | お誕生月の顧客 | 【一括定期キャンペーン】バースデー300円OFFクーポン |
上記はあくまでも例です。取り扱うアイテムによって値引額も変わります。
値引額について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶クーポン戦略完全ガイド!カテゴリ別・客単価別の値引率&値引額を大公開
クーポン施策の具体的な設定方法
これまで説明してきた各クーポンの具体的な設定方法をご紹介します。
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)では簡単な操作でこれらの設定ができるので、ぜひ実践してみてください。
新規のお客さま限定クーポン発行方法
バースデークーポン発行方法(一括定期キャンペーン)
STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)にログイン後、以下の画像のようにサイドメニューの「一括キャンペーン登録」から設定します。
一括キャンペーン登録を選択後は、クーポンの具体的な内容を設定していきましょう。
以下のキャンペーンから「バースデー対象者限定」を選択しなければ特設ページに掲載できないので、選択するときは注意してください。
ここまで設定できればバースデークーポンをバースデー特設ページに掲載する条件をひとつクリアしました。
割引条件を設定する
割引条件が下記のいずれかに当てはまれば、クーポンが30分ごとの入れ替えでバースデー特設ページに掲載されます。
■割引条件
- 定率10%以上
- 定額300円以上
- 送料無料
クーポン費用の他に掲載費用が発生することはないので、ご安心ください。
複数のクーポンを発行した場合、発行されたSTORE’s R∞クーポンおよび、お客様がすでに獲得しているクーポンの中から、表示対象のクーポンが決定され、各表示面毎にクーポンが表示されます。
クーポンの表示順について詳しくは以下のページをご覧ください。
▶クーポンの表示順について(STORE’S R∞単体)
これらのクーポンを活用して、ストアの集客力と売上アップにつなげましょう!
まとめ
クーポン施策は、目的に応じてタイミングや内容を工夫することで、集客や売上に大きな効果を発揮します。
大型セールでは新規顧客を獲得し、セール後にはリピーターを育成することで、ストア全体の売上を安定させることができます。
継続的な施策と適切な運用で、他店との差を広げ、リピーターを増やす仕組みを作りましょう。
STORE’s R8(ストアーズアールエイト)を活用し、簡単にクーポン施策・CRMを実現してみてください。

STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)の利用には全商品1%以上のPRオプション料率の設定、もしくはプロモーションパッケージにご加入いただくことが必要です。
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