SEO対策と販促施策で差をつける!Yahoo!ショッピングのストア構築・見直しポイント
Yahoo!ショッピングのトレンドやお客さまのニーズが変化する中、選ばれるストアになるためには、定期的にストアを見直すことが大切です。
「売上を伸ばすためにストアを見直したいけれど、どこから手をつければよいかわからない」「SEO対策って何をしたらいいかわからない」というストア様も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、Yahoo!ショッピングのストアや商品ページを見直すために取り組むべき具体的なポイントをリスト形式で解説していきます。
これを参考に、まずは基本的な項目から改善を進め、売上アップを目指しましょう!
- 検索やカテゴリリストからの流入を狙い、SEO対策の基礎をしっかりと押さえたストア作りが重要
- 買いやすいストア作りのためには、優良配送やレビューの表示が効果的
- アイテムマッチやプロモーションパッケージを併用することで、さらに露出アップが見込める
目次
ストアの見直しはどこからするべき?
Yahoo!ショッピングのお客さまの約7割以上は「検索」や「カテゴリリスト」からストアへ訪れています。
そのため、売上アップを狙うには、検索結果で上位に表示されるようなストアや商品ページのSEO対策が不可欠です。
SEO対策と聞くと難しく感じるかもしれませんが、適切な対策を取ることで、ストアの露出を増やし、集客(特に新規顧客)が期待できます。
まずは、検索結果ページやカテゴリリストで自分たちのストアや商品ページを見つけられやすくするようにすることから始めましょう。
お客さまに見つけられやすく、買いやすいストアになるために、ストア構築をSEOの観点で見直していきます!
SEOを意識したストア構築:やるべきことリスト
まず取り組むべきSEO対策の要点をリスト化し、優先的に見直すべき項目をわかりやすくまとめました。
以下に「商品ページ、ストア設定」「販促強化で露出をサポート」に分けてやるべきことをピックアップしています。
■商品ページ、ストア設定
- 商品名、キャッチコピー、商品情報のSEO対策
お客さまが検索しそうなキーワードを盛り込み、検索結果に表示されやすくする - ブランドコード、JAN、 型番の設定
正確なブランドコード、JANコード、型番を設定して、検索精度を向上させる - プロダクトカテゴリ設定、見直し
適切なカテゴリを設定し、商品が見つけやすいようにする - 内部リンクの強化
関連商品やカテゴリページへのリンクを設定し、お客さまの回遊を促進する - ストア名にもキーワードを入れる
ストア名に主要キーワードを含め、検索されやすくする - 優良配送
迅速で信頼できる配送を設定し、お客さまに安心感を与える - 支払い方法の見直し
多様な支払い方法(クレジットカード、PayPay、コンビニ決済など)を見直し、購入時のハードルを下げる - レビューの設置
お客さまからのレビューを集め、ストアに表示することで信頼性を高める
■販促強化で露出をサポート
9.アイテムマッチ
アイテムマッチ広告を利用し、検索結果、カテゴリリスト専用枠での表示を狙う
10.プロモーションパッケージ・PRオプション
検索結果順位アップ効果がある、プロモーションパッケージやPRオプションを積極的に活用する(特に大型販促イベントでは露出の機会が増える)
それぞれ具体的に説明します!
商品ページ、ストア設定でやるべきこと
商品ページやストア設定は、SEO対策の要となる部分です。
お客さまがストアを訪れる際に、最初に目にするのが商品ページであり、その内容次第で購入につながるかどうかが決まります。
ここでは検索結果ページでの露出を高め、より多くのお客さまに商品ページを見つけてもらうために、まず取り組むべき設定について紹介します。
1.商品名、キャッチコピー、商品情報のSEO対策
商品ページにお客さまが検索しそうなキーワードを盛り込み、検索結果に表示されやすくしていきます。
Yahoo!ショッピングでは必要なSEO対策の項目が公開されています。
そのなかでも特に重要なのは「商品名」「キャッチコピー」「商品情報」の項目です。いずれの項目もお客さまが検索に使うキーワードを盛り込んでいくことが重要です。
SEO対策のためのキーワードの見つけ方について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶検索上位表示を目指そう!Yahoo!ショッピングでできるSEO対策
それぞれの項目の対策方法については以下のとおりです。
「商品名」の対策方法はこちら
商品名には全角75文字入れることができますが、SEO対策では先頭の25文字が重要ですので、検索を強化したいキーワードを入れる際にはなるべく先頭に入れましょう。
■商品名を入れる際のポイント
- 商品名にキーワード(メイン、関連検索)を取り入れる
- 商品名の文字数を75文字以内にする
- 重要なキーワードは先頭25文字に入れる
- プロダクトカテゴリと合わせる
例えば「リュック レディース」で検索されていて、検索結果で上位表示を目指したい場合は、関連検索キーワードも加味し、以下のように商品名を付けることができます。
例:リュック レディース 軽量 バックパック PC対応 大容量 通勤 通学
「キャッチコピー」の対策方法はこちら
キャッチコピーは検索結果には表示されませんが、SEO対策では必要な項目です。全角30文字以内で入力します。
「送料無料」や「○○%OFF」などの訴求は商品名ではなく、こちらに入力するのがおすすめですが、SEO対策を意識する場合は商品名と同じキーワードを含めるようにしてください。
■キャッチコピー例
×:大人気! 送料無料 リュック レディース ブラック
〇:リュック レディース 軽量 バックパック PC対応
「商品情報」の対策方法はこちら
商品情報は最大で全角500文字まで入力することができますので、商品名で網羅できなかった関連検索キーワードを入れることも可能です。
ただキーワードを羅列するのではなく、お客さまの知りたい情報をわかりやすい文章にして、その中にキーワードを取り入れてみてください。
■商品情報に入れたいキーワード例
- メーカー・ブランド名や型番
- 商品のスペック:カラー、素材・成分、寸法・重量など
- 商品の使用シーン・用途:ギフト、お中元・お歳暮、入学式など
この項目がYahoo!ショッピングのSEO対策として最も重要です!
2.ブランドコード、JAN、 型番の設定
正確なブランドコード、JANコード、型番を設定して、検索精度を向上させていきます。
お客さまは欲しい商品が決まっている場合、ブランド名やJANコード、型番で検索します。JANコードや型番などの番号が定められている商品は、必ず設定しておきましょう。
これらを設定するメリットとして商品価格をまとめて比較できる「製品ページ(JANまとめ)」に商品が表示され、お客さまが他店の同じ商品と比較出来るようになることが挙げられます。
そのため、他店舗で同じ商品の取り扱いがあり、自店の方が安いなら他店舗からの流入も見込めるようになるのです。
またGoogleからの検索にも対応しているので、かなり重要な対策項目だと言えるでしょう。
各項目の設定方法は以下のとおりです。
ブランドコードの設定方法はこちら
ブランドコードとは、Yahoo!ショッピングが各ブランドに定めたコードのことを言います。
ブランドコードを設定するとYahoo!ショッピング内に、自店の商品を紐づけできるので流入経路が広がります。もし自分のストアでブランド品を取り扱う場合は、忘れずに設定しておきましょう。
ブランドコードは、ストアクリエイターPro>商品管理>ページ編集>カテゴリ・コード・スペック内のブランドコードで設定できます。商品名からブランドが推測できない場合は、ブランド名からの検索も可能です。
上記画面の検索ツール>ブランドコード検索>コードのダウンロードで一覧をダウンロードもできます。
ブランドコードを設定する場合は以下のマニュアルをご確認ください。
▶ブランドコードの設定方法(Yahoo!ショッピングストア限定)
※アクセスにはストアアカウントを取得のうえ、ストアクリエイターProへログインが必要です。
この商品が本当に欲しい商品と同一商品なのかという証明にもなるため、コードを設定しているとお客さまは安心してお買い物ができます。
3.プロダクトカテゴリ設定、見直し
適切なカテゴリを設定し、商品が見つけやすいようにしていきます。
プロダクトカテゴリはカテゴリページや検索結果ページでの商品表示に大きく影響するので、最適なカテゴリを選んで必ず設定しておきましょう。
この項目を正しく設定していないと、Yahoo!ショッピング内のカテゴリリストや検索結果ページで商品が表示されないほか、アイテムマッチの広告表示にも影響します。
このプロダクトカテゴリは自動で割り当てられるものではなく、ストア様がご自身で登録する必要があります。
プロダクトカテゴリが未登録だったり、間違っていたりするとストアへの来訪者数は増えないので注意してください。
プロダクトカテゴリの設定について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶売れにくい理由はこちらのせいかも!?プロダクトカテゴリ設定を徹底チェック
4.内部リンクの強化
関連商品やカテゴリページへのリンクを設定し、お客さまの回遊を促進していきます。
最初に訪問した商品ページだけでなく、他の商品にも興味を持ってもらえるような内部リンクを設置しておけば、ストアの滞在時間も増えて購買率や客単価アップにもつながります。
ひと言コメント枠は商品ページ内の商品説明項目のひとつで、商品ページを訪問したお客様に関連商品やサービスを表示させることができます。
■ひと言コメント表示例
B-Spaceのサービスを使って、関連する商品の特集バナーやキャンペーンバナーを表示したり、おすすめ商品棚、購入情報・レビュー情報が表示されるように設定できます。
ひと言コメント欄はストア内の回遊やついで買いを促すことができるので、ぜひ活用しましょう。
ひと言コメントの活用について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶商品ページの作り込みで効果が変わる|B-SpaceでYahoo!ショッピングのストアページを作ってみよう!(PC版 商品ページ編)
5.ストア名にもキーワードを入れる
ストア名に主要キーワードを含め、検索されやすくしてみましょう。
専門性のあるストアで、検索されたい主なキーワードが決まっている場合は有効です。
ストア名の文字数は24文字以内ですが、可能であればストア名の末尾に、検索されたいキーワードを入力して設定します。
例:△△ストア ペット用品/〇〇店 レディースファッション/□□ショップ 自然食品
優良誤認を与えるような表現(日本一・こだわり・人気など)はNGなので注意してくださいね!
6.優良配送
迅速で信頼できる配送を設定し、お客さまに安心感を与えましょう。
配送日数がいつかわからないストアより、配送が安心できるストアの方が当然選ばれます。
さらに「優良配送」ストアになれば、検索結果でも優先的に表示されます。
「優良配送」とは、Yahoo!ショッピングが定める基準をクリアした、安心かつスピーディーなお届けである配送を指す呼称で、「優良配送」が行われている商品には、トラックマークのアイコンが表示されます。
■検索結果ページ
「優良配送」アイコンを表示させるためには以下の3つの条件を満たす必要があります。
- ストアパフォーマンス「出荷遅延率」5%未満ストアの商品
- ストアパフォーマンス「ストア都合キャンセル率」2.5%未満のストアの商品
- お客さまに表示され主要配送方法の「配送日」が「注文日+2日以内」の商品
ぜひ「優良配送」ストアを目指して、迅速な配送を心がけてください!
「優良配送」表示条件について詳しくは以下のページをご確認ください。
▶優良配送(Yahoo!ショッピングストア限定)
※アクセスにはストアアカウントを取得のうえ、ストアクリエイターProへログインが必要です。
7.支払い方法の見直し
クレジットカード、PayPay、コンビニ決済など、多様な決済方法を用意することで、ユーザーが選びやすい環境を整えましょう。
お客様のニーズに合った支払方法を選ぶことをおすすめします。
- クレジットカード決済(自動)
- PayPay残高払い(自動)
- ゆっくり払い(選択・後払い)
- コンビニ払い(選択)
- モバイル支払い(キャリア決済)(選択)
- ペイジー決済(選択)
- 銀行振込(選択・一部後払いも選択可能)
- 商品代引き(選択・後払い)
※クレジットカード決済の一部は個別に加盟店審査が行われます。
Yahoo!ショッピングではスマホでお買い物をされるお客様が7割以上なので、モバイル支払い、コンビニ払いなどスマホで決済がしやすい支払い方法は揃えておくといいでしょう。
お客様層が若い商品カテゴリ(例えばファッション)の場合は、ゆっくり払い、商品代引きなどの後払い可能な支払方法も加えておくと購買率が高くなることが期待できます。
支払い方法によって手数料も変わりますので、ご注意ください!
8.レビューの設置
お客さまからのレビューを集め、ストアに表示することで信頼性を高めましょう。購買率アップにもつながります。
B-Spaceの「にぎわいタイムライン」を使うと、お客様の購入情報やレビュー情報をリアルタイム表示ができます!

行列のできる飲食店のように、他のお客さまの購入情報やレビューが並んでいると気になりますよね!
販促強化で露出をサポート
ストアや商品ページのSEO対策だけでなく、販促施策を活用することで、さらにお客さまへの露出を増やし、集客効果を高めることができます。
Yahoo!ショッピングでは、アイテムマッチやプロモーションパッケージ、PRオプションなど、検索結果での順位向上やカテゴリリストでの優先表示を狙える施策が多数用意されています。
これらの販促オプションを効果的に活用し、ストアの露出をさらに拡大しましょう。
9.アイテムマッチ
アイテムマッチを利用し、検索結果、カテゴリリスト専用枠での表示を狙いましょう。
アイテムマッチで広告設定をした商品は、検索結果ページやカテゴリリストページの上部専用枠に商品ページへのリンクが表示されます。
専用枠での上位表示をどうしても狙いたい商品の場合は、他店に負けない入札価格を設定する必要があります。
入札価格の目安は、毎週水曜に更新されるアイテムマッチ人気カテゴリランキングを参考にしてみてください。
人気カテゴリランキングデータから該当するカテゴリの平均CPC(入札価格)が確認できます。
他店と差を付けたい場合は、平均CPC+10円~で検討してみてください!
▶【毎週水曜更新】アイテムマッチ人気カテゴリランキング(Yahoo!ショッピングストア限定)
※アクセスにはストアアカウントを取得のうえ、ストアクリエイターProへログインが必要です。
アイテムマッチ人気カテゴリランキングについて詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶集客を最大化|アイテムマッチ人気カテゴリランキングをチェックして広告運用を最適化しよう!
10.プロモーションパッケージ・PRオプション
プロモーションパッケージ、PRオプションは検索対策として有効な販促オプションです。いずれも検索結果順位アップ効果があります。
なかでもプロモーションパッケージはYahoo!ショッピングの全出店者様が申込可能な販促オプションです。
プロモーションパッケージの加入には商品販売価格(税抜き)の3%の手数料が必要ですが、加入すると以下の主な特典が得られます。
- 検索結果順位アップ効果
PRオプション3%分の検索順位アップ - 顧客育成・クーポン発行ツール「Store’s R∞(ストアーズアールエイト)」提供
ターゲットに合わせたクーポン発行が可能 - 「プレミアム統計」機能提供
通常のレポート・統計情報に加え、高度なデータ分析が可能 - 「会員向け価格」機能提供
LYPプレミアム会員のお客様が、「会員向け価格」を設定した商品にアクセスした場合、 自動で「会員向け価格」が表示される機能 - 加入ストア限定キャンペーンへの参加
Yahoo!ショッピングの大型販促イベント(超PayPay祭やヤフービッグボーナスなど)で優遇される
プロモーションパッケージとPRオプションについて詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶知らないなんてもったいない!プロモーションパッケージとPRオプション活用法
プロモーションパッケージに入っているとボーナスストアPlusや超PayPay祭の対象ストアになれるので、ストアの認知拡大、売上アップに効果的です!
まとめ
今回は、Yahoo!ショッピングでお客さまに選ばれるストアを目指すために、SEO対策を中心としたストア構築の見直しでやるべきことを紹介しました。
商品ページのSEO対策やカテゴリ設定、優良配送といった基本的な対策をしっかり行うことで、検索結果での露出を増やし、集客効果を高めることができます。
また、アイテムマッチやプロモーションパッケージなどの販促施策を併用することで、さらに多くのお客さまに見つけてもらえる環境が整います。
今回のリストを参考に、まずはできるところから一つずつ改善を進め、お客さまに選ばれ続けるストア作りを実現してみてください。
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