2021年10月05日

500円引きクーポンと10%OFFクーポンどっちが効果的?最適なクーポンを導き出す簡単テスト方法!

クーポンを発行する時にはどんな内容のクーポンを発行したらよいのか、どのストア様も一度は悩んだことがあるのではないでしょうか?

〇〇円などの値引額での割引と〇〇%の値引き率での割引のどちらが良いのかもよくある悩みの1つです。

そんな時に便利な機能があるのを知っていますか?

一般的に「ABテスト」と呼ばれているこの方法は、複数のクーポンを実際に発行して効果を比べることができるんです。

今回はそんな「ABテスト」の概要と設定方法について解説していきます。

■この記事のポイント

  • STORE’s R∞は簡単にABテストが実施でき、クーポン効果を比較できる
  • いろんなクーポンを比較することで最適なクーポンがわかる
  • 最適なクーポンがわかったら、ABテストを停止して、効果の高いクーポンだけに切り替えることができる

発行したいクーポン内容がいくつかあると、どれが最適なのかいつも悩んでいました。

そんな時は実際に発行してみて結果を比較すると一目瞭然です。
ABテストと呼ばれるものですが、STORE’s R∞で実施できるんですよ!さっそく説明していきますね!

ABテストとは

ABテストとはWEBマーケティングにおける手法の1つで、WEBページや広告バナー、広告文などでよく実施されています。

例えば、AパターンとBパターンの2つで「どちらがより良い結果を得られるか」ということを検証するものです。

下の図の例では、Aグループには全品送料無料クーポンが配布、Bグループには全品500円引きクーポンを配布されます

STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)のクーポン発行ではABテストをすることができます。最大で5件のクーポンを比較することが可能なんです!

STORE’s R∞で実施できるABテストとは

STORE’sR∞(ストアーズアールエイト)ではどのパターンのクーポンがより効果の高い結果が得られるかを比較検証できます。

比較できるクーポン内容は以下のとおりです。

  • クーポン名
  • 値引き内容(○円引き・△%OFF・送料無料)
  • クーポンの利用条件
  • 利用回数

比較できるのはストア内全商品が対象のクーポンのみとなります。

ABテストをするときのポイント

ABテストをする際には以下のポイントを守りましょう。

  • テストする目的を決める
  • テストする内容は1種類
  • 配信期間は最短でも1カ月(一定期間続けないと効果が測定できないため)

Aパターン、Bパターンは確かめたい項目のみ変更した内容にしましょう。

他にも違う項目があると、結果を正しく判断できなくなってしまうので注意してください。

ABテストのおすすめ内容

どのような内容でABテストを行えばいいのか?ABテストのおすすめ内容をご紹介します。

テスト内容テストの目的(テストでなにがわかるか)
値引き内容最適な値引きのラインを見極める

【100円引き】購買率:変化なし
【500円引き】購買率:上がる
【700円引き】購買率:500円引きと差はほとんどない
最適な値引きライン:500円引き
クーポン利用条件最適なクーポン利用条件のラインを見極める

【5,000円以上】客単価:上がる クーポンの利用率:下がる
【3,000円以上】客単価:下がる クーポンの利用率:上がる
 総売上:1番高い
【1,000円以上】客単価:下がる クーポン利用率:3,000円以上と変化なし
最適な利用条件ライン:3,000以上

それでは、具体的なテスト内容を紹介します。

値引き内容の違いで比較する

値引き方法や値引き額で比較します。このABテストは費用対効果の確認にも役立ちます。

値引き方法の違いで比較

例えば、商品単価が5,000円のストアでクーポン発行する際に同じ値引き額であってもどちらの表現の方がお客様の反応がいいのかなどテストできます。

例:「500円引き」と「10%引き」/「250円引き」と「5%引き」

値引き額の違いで比較

どのくらいのクーポン金額でお客様がお得感を感じてくれるのかをテストしたい場合に値引き方法は同じで、金額や率を変えてみて比較することができます。

例えば、商品単価が5,000円のストアで、「100円引き」と「500円引き」でお客様の反応、クーポン経由の売上がどう変わるのかテストします。

例:「100円引き」と「500円引き」

意外と「100円引き」でも反応が良ければ「500円引き」クーポンは実施しなくてもいいことがわかります。

その分、他の販促施策に予算をあてることも検討できそうです。

送料無料が値引きより響いてるかどうか比較

送料無料と値引き率や値引き額のどちらの方が反応が良いかを見るときに、テストパターンで送料無料パターンと値引きパターンを比較してもいいでしょう。

例:「全品送料無料」と「全品500円引き」
「5,000円以上送料無料」と「5,000円以上500円引き」

クーポンの利用条件の違いで比較する

クーポンの利用条件で比較をします。

注文金額や注文個数の上限を設定し、クーポンの利用率に違いがでるか確認します。

クーポンの利用条件はゆるい方がクーポン利用率は上がりますが、ストア様にとって値引きできるラインもあると思います。

クーポンの利用条件をどれくらいに設定すれば、クーポンの利用率が上がり、売上にも貢献するのかを確認しましょう。

例:「1,000円以上で使えるクーポン」と「5,000円以上で使えるクーポン」
「注文点数制限なしのクーポン」と「2点以上注文で使えるクーポン」

利用条件をテストする際は、クーポンの値引き内容は同一で設定しましょう。

利用回数の違いで比較する

利用回数の違いでもABテストができます。

例:「期間内なら何回でも利用可能の500円OFFクーポン」と「お一人様1回限り利用可能の1,000円OFFクーポン

クーポン名で比較する

「今だけ」「自分だけ」の限定感が合った方かいいのか、長い方がいいのか、短い方がいいのかなどクーポン名の違いでもテストができます。

例:「最大5%OFFクーポン発行中!」「LYPプレミアム会員限定!5%OFFクーポン発行中」

クーポン名はクーポン取得画面で表示されます。

STORE’s R∞(ストアーズアールエイト)のクーポン発行ページにある「クーポン名」を変えることでテストできます。

クーポン名だけで比較する場合はその他のクーポン内容は変更しないでくださいね!

ABテストをする際は、何について比較するのかを明確にして実施しないといけないですね!

ABテストの設定方法

それでは、ABテストの設定方法について説明していきます。

STORE’sR∞の管理画面トップページの「キャンペーン登録」の「セグメント選択」から設定できます。

アクションを設定するの「クーポン発行」の項目にある「ABテストを実施する」のチェックボックスにチェックを入れます。

abtest_01

「ABテストを実施する」にチェックを入れるとテストグループを追加できるようになります。

はじめはテストグループAとテストグループBの2パターンが表示されるので、比較対象を増やしたい場合は、「+テストグループを追加する」をクリックします。最大5件まで増やすことができます。

比較するテストグループを決めたら、次は発行するクーポンの割合を決めます。

2パターンの比較の場合は、50:50、3パターンの比較の場合は、40:30:30とあらかじめ値が入っていますが、変更することができます。

自分で変更した場合は、最終的にテストグループの合計が100%になるように設定してください。

最後に「クーポンを発行する」をクリックしてクーポン内容の設定を完成させます。

ABテスト結果の分析方法

配信結果は、ダッシュボードの「配信中セール・お知らせキャンペーン」の配信結果の詳細ボタンなどから確認できます。

  • ダッシュボードの「配信中セール・お知らせキャンペーン」の配信結果の詳細ボタン
  • ダッシュボードの「配信中クーポンキャンペーン」の配信結果の詳細ボタン
  • 「通常キャンペーン管理」のABテスト結果ボタン
  • 配信結果の「ABテスト配信結果」ボタン

■ダッシュボードの「配信中セール・お知らせキャンペーン」の配信結果の詳細ボタンをクリック

■ダッシュボードの「配信中クーポンキャンペーン」の配信結果の詳細ボタンをクリック

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 配信結果02.jpg

■「通常キャンペーン管理」の配信結果の詳細ボタンをクリック

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 配信結果03.jpg

■配信結果の「ABテスト配信結果」ボタン

配信結果の「ABテスト配信結果」ボタンをクリックすると、該当するキャンペーンのテストグループ毎の配信結果を見ることができます。

下図のABテスト配信結果画面からテスト結果後に効果のありそうなクーポン内容の「採用」ボタンをクリックすると、ABテストの実施を終了します。

採用ボタンがクリックされた時点からキャンペーン実施期間中は、採用された1つのコンテンツのみを100%で配信します。

採用後の変更・取り消しはできませんのでご注意ください。

ABテストを実施したら配信結果で、どのクーポンの効果が高かったか確認しましょう。

ABテストでクーポン内容をどんどん比べて、最適なクーポンにしていきましょう!

まとめ

今回はABテストに着目して、その概要と設定方法について解説しました。

クーポンの内容は組み合わせによって何通りも考えられる自由さがある反面、自由であるがゆえにどれが良いのか迷ってしまう事も多いですよね。

「最適なクーポンはどちらなんだろう?」と迷ってしまった、そんな時にはABテストを利用して、効果の違いを確認してみましょう。

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