予算5万円から始める!アイテムマッチの効果的な入札方法「全品指定価格入札」×「個別設定」を徹底解説
アイテムマッチをはじめてみたけれど、どの入札方法で運用してばいいの?と迷うストア様も多いのではないでしょうか。
できればアイテムマッチを効果的に活用し、なるべく多くのお客様を自分たちのストアに集めたいですよね?
1人でも多くのお客様に訪問してもらうためには、ひとつでも多くの商品をお客様に見てもらい、クリックしてもらう必要があります。そのためにはまず、商品の表示回数を増やすことが重要です。
そこで今回は、アイテムマッチの入札方法をうまく使い分けて、集客効果を高めるテクニックを解説します。
■この記事のポイント
- アイテムマッチの効果的な入札方法は「全品指定価格入札」×「個別入札」の併用
- 全品指定価格入札で全商品の露出機会を確保しつつ、個別入札で売れ筋商品をさらに露出させて売上アップをはかる
- 集客成功の鍵は、配信後の効果測定と入札商品のチューニングを継続して行うこと
目次
店長、アイテムマッチを効果的に運用するためには、入札方法を使い分けることが肝心なんですよ!ご存知でしたか?
いいえ、どうすればいいんですか!?
アイテムマッチの集客効果が高まるおすすめの入札方法があります!
どうずればいいか、わかりやすく説明していきますね!
アイテムマッチの中で効果的な入札方法はこれ!
アイテムマッチで効果的に商品の表示回数を増やす入札方法は、「全品指定価格入札」と「個別入札」とを組み合わせて入札する方法です。(※月次予算5万円以上)
なぜならば「全品指定価格入札」と「個別入札」を併用することで両方のいいとこ取りができるからなんです。
それぞれのメリットを見ていきましょう。
全品指定価格のメリット
全品指定価格入札のメリット=簡単、出品中の商品全てをアピールできる
商品ページはストアへの入り口でもあります。全品指定価格入札で全品を広告設定しておくことで商品ページへの入り口が増え、その入り口が多ければ多いほどたくさんのお客様が入ってきて、良い流れが作れます。
実際にアイテムマッチの広告運用に成功しているストアは出品商品の50%以上を入札していることがわかっています。まずはたくさんの商品を入札しておくことが重要です。
全品の入札を行うことで、広告運用の成功に近づくことができます。
入札商品数について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶もう迷わない!入札は出品商品の50%以上が◎|広告運用成功ストアの実績公開
個別入札のメリット
個別入札のメリット=特定の商品のアピールに注力できる
個別入札は商品ごとに入札価格を設定できます。売れ筋や注力したい商品を選んで設定できるので、より自分たちのお店の希望に沿った運用が可能です。
先にお話しした、全品指定価格入札と併用した場合は、こちらの個別入札の設定が優先となります。
その際、個別指定ではライバル商品より上位表示を目指すために、提案された入札金額より少し高めに設定しておく方法がおすすめです。
全品指定価格入札で、全商品の露出機会を確保しつつ、個別入札で売れ筋商品の表示機会をさらに増やし、売上アップを目指していきます!
次節では入札の手順を解説していきます。
入札の流れ
まずは全品指定価格入札と個別入札について説明します。
全品指定価格入札を行う
まずは、全品指定価格入札を設定します。アイテムマッチのトップページより可能です。
全品指定価格入札は月次予算が5万円以上であることが条件なため、あらかじめ予算を確認しておきましょう。
▶全品指定価格入札|ストアマッチヘルプページ
また、掲載される商品は「全品」とありますが、販売中のものに限ります。赤枠で囲まれた「1クリックあたりの入札金額」に任意の金額を入力し、設定を保存すれば入札は完了です。
全品指定価格入札の入札価格目安
全品指定価格入札で入札価格に迷う場合は、最低入札価格25円+10円で設定することをおすすめしています。
最低入札価格より少し高めに設定しておくことで、表示回数が増えることが期待できます。
なお、この次に行う個別入札で指定した商品については、「金額がいくらであっても個別入札の入札金額が優先される」ことを覚えておきましょう。全品指定価格より高くても低くても、個別入札が優先されます。
入札価格について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶入札価格ってなに?1クリックあたりの入札価格決定ポイント
個別入札を行う
個別入札ではアイテムマッチに掲載したい任意の商品を選択し、入札金額を個別に指定します。
▶︎個別入札|ストアマッチヘルプページ
個別入札する商品は、自社ストアの「戦える商品」をピックアップすることがコツです。
ピックアップする商品数は、売上上位の50%以上(例:全商品数が100であれば、50以上を入札)を目安に選定しましょう。
売れ筋商品を選ぶ方法
よく売れている商品を確認するためには、ストアクリエイターProの管理画面から「販売管理」>「商品分析」>「月次」から先月を選び、「CSVファイルをダウンロード」ボタンをおしてファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたCSVファイルの中は以下の項目になっているので、購買率(CVR)や売上金額の高いものから並ぶように、降順に並び替えます。
■商品分析データ
この中から売れ筋の商品を選び、アイテムマッチに追加してみてください。ここでピックアップした商品をまとめて入札設定することも可能です。
詳しくは以下の記事で解説していますのであわせてご覧ください。
▶売れ筋商品を一括入札!アイテムマッチの商品を一括で登録(追加・変更・削除)する方法
個別入札設定方法
商品選定はいくつか方法がありますが、カテゴリ選択で選ぶ方法で説明します。
「カテゴリ選択」から大カテゴリ>サブカテゴリを選んで「商品選択」ボタンをクリックします。
対象商品リストから入札したい商品にチェックを入れて、入札金額を設定します。
個別入札で指定する入札金額は、全品指定価格の入札金額より少し高めにしておくとよいでしょう。
全品指定価格入札より低くても個別入札の入札金額が優先されるのですが、戦える商品なので競争力を高めておくことと、効果測定で効果を測りやすいというメリットがあります。
これで「全品指定価格入札」と「個別入札」の設定ができました!
これでアイテムマッチの運用が開始されます。広告配信後は広告の効果を測定し、さらに効果がだせるように調整していきましょう。
アイテムマッチの効果測定
そして、ただ広告を入札するだけでなく、広告の配信結果を確認して、その後の効果測定を必ず行っていきます。
まずは、最初に設定した広告予算分の配信がされているかを確認しましょう。
アイテムマッチの管理画面のトップで売上金額と利用金額(広告費用)を見ることができます。広告予算どおりに利用金額(広告費用)が使われたかどうかはここで確認します。(80%以上使われていれば◎)
■アイテムマッチ管理画面
効果測定の方法
効果測定にはROAS(Return On Advertising Spend)という数値を用います。
これは広告の費用対効果を測る指標で、かけた広告費に対して何倍の売上だったかを測ります。ROASの値が高ければ高いほど広告の費用対効果が高かったと判断できます。
ROASはアイテムマッチを掲載した商品ごとに、以下の計算式で算出できます。
ROAS=広告経由の売上÷広告費用×100(%)
ROASは手動で計算しなくてもアイテムマッチ管理画面で確認できるので、月に1〜2回程度「レポートを確認する日=効果測定を行う日」を決めておきましょう。
ROASの目安と目標ROAS
ROASが100%の場合は、売上額と広告費用が同じということになります。ROAS1,000%の場合は、投資した広告費用に対して10倍の売上があったことを示します。
アイテムマッチをはじめて最初のレポート確認日で現状のROASを把握し、自社ストアの目標ROASを決めておくと良いでしょう。
ROASについて詳しくは以下の記事をご参照ください
▶広告効果の目安「ROAS」を徹底解説
クリック課金型広告の運用においては、この効果測定こそが効果を高めるカギと言っても過言ではありません。
広告の配信結果をもとに効果測定をして、商品ごとのチューニングを行い、広告効果の改善を図りましょう!
入札商品をチューニングする
アイテムマッチ全体の効果測定ができたら、商品別レポートを確認して、個別に調整(チューニング)を行います。
具体的なチューニング方法は以下のとおりです。
全品指定価格入札で結果がよかった商品は個別入札に追加する
全品指定価格入札で結果がよかった商品は、入札価格を上げるとさらに売れる可能性があります。
全品指定価格入札の入札価格で結果が出ているということは、その商品を個別入札に追加して入札価格を上げるとさらに露出が増え、集客、売上アップが期待できるということです。
アイテムマッチの商品別レポートをチェックして、結果の良い商品は個別入札に追加して、入札価格を上げてみましょう。
■商品別レポート
商品別レポートの見方について詳しくは以下の記事をご参照ください
▶あなたのお店に何が必要?アイテムマッチ実績レポートの見方を徹底解説
全品指定価格入札の商品を確認したら、次に個別入札の商品の結果も確認し、チューニングしていきましょう。
個別入札商品をチューニングする
アイテムマッチの商品別実績レポートを見て、クリック数(訪問客数)とROASを元に個別商品のチューニングをどう行うか判断していきます。
その商品が集客できているか、広告効果は高く出ているかを軸に見ていきます。
クリック数とROASを軸に商品をみて、以下のパターンに分類し、パターン別に対策をとっていきます。
- クリック数が目標達成、ROASも〇
- クリック数が目標達成、ROASは✖
- クリック数が目標未達成、ROASは〇
- クリック数が目標未達成、ROASも✖
パターン別の対策は以下のとおりです。
クリック数が目標達成、ROASも〇の場合
クリック数が目標よりも多く、ROASが基準値よりも高い商品は、入札順位を確認し、さらに上位掲載が可能そうだったら入札金額を上げ、広告を最適な位置に留めておきましょう。
クリック数が目標達成、ROASは✖の場合
クリックされているのにROASが低く、売れていない商品は入札価格を下げて各種数字の変化(CV数、ROAS)を見ていきましょう。
ROAS(広告回収率)が低く、アイテムマッチの上位枠に掲載されている場合、広告が効果的でない状態であるといえます。
なお、広告の効果を高めるために商品ページを見直してみるのも手です。魅力的な商品画像や情報を充実させることでROASが改善することもあります。
商品ページの改善について詳しくは以下の記事をご参照ください。
▶商品ページの作り込みで効果が変わる|B-SpaceでYahoo!ショッピングのストアページを作ってみよう!(PC版 商品ページ編)
クリック数が目標未達成、ROASは〇の場合
クリック数が少ない、でもROASは高いという商品は購買率が高い商品といえます。
入札価格が低いために商品掲載がされていないことが考えられるので、入札価格を上げてみて様子を見ましょう。
クリック数が目標未達成、ROASも✖の場合
クリック数が少なく、ROASも低い商品の場合、まずはクリック数が取れないとROASの評価ができません。
入札単価を上げてみて、各種数字の変化(CV数、ROAS)を見ていきましょう。
ROASが改善すれば順位が問題であり、改善しなければ最低入札価格にして様子を見ましょう。
個別入札商品の見直し方法については以下の記事もご参照ください。
▶アイテムマッチレポートはこう見る!クリック、ROASの結果別アイテムマッチ運用方法まとめ
▶広告のチューニングってどうして必要なの?|アイテムマッチのチューニングポイントを解説
入札商品の見るべきポイントがわかれば、チューニングも簡単ですよね!
アイテムマッチの数値を見て、改善しながら運用を継続していくことが集客成功の近道です。ぜひ続けてみてくださいね!
まとめ
一見すると難しく感じられてしまうクリック課金型広告の運用ですが、順を追って意味を理解しながら進めていけば初心者でも難しくありません。
アイテムマッチで効果を出す最大のコツは、継続とチューニングです。広告費を最適化しつつ、ストア全体の商品スコアを上げるため、こうした運用にも頑張ってチャレンジしてみましょう。
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