2021年09月08日

『●×円引きクーポン』と『▲▼%オフクーポン』どっちを発行する?値引き金額はどうする?ークーポン金額のお悩み解消編ー

クーポン発行する時に、値引額をいくらにしようか悩まれたことはありませんか?

また、「100円引きなどの金額での値引き」と、「10%OFFなどの率での値引き」では、どちらがいいのかも迷いどころの1つですよね。

お得にすればするほどお客様からの反応がよくなり、販売個数も増えますが、ストアの取扱商品カテゴリや利益率によって値引きできる範囲も限られてきます。

ストアに合った値引き額はどのように決めたらいいのでしょうか?

そこで今回は、クーポンを値引きする方法は値引き率と値引き額ではどちらがいいのか、そしてどの程度値引きしたら良いのかを解説していきます。

■この記事のポイント

  • クーポンの値引き分は販促費
  • 値引きの方法は、値引額値引き率の2種類ある
  • 値引きの目安は定額値引きの場合、平均購入金額の5~10%
    定率値引きの場合、5~10%OFF
  • 値引き額を、競合ストアの値引額をリサーチして決定する
  • 在庫を売り切りたいときは、値引きしてもいい金額を算出した上で大きく値引きをする

Yさん、クーポン値引きをいくらにするかいつも迷うんですよね。
あと、クーポンの値引きって金額で設定したほうがいいんですか?
それとも値引き率で設定したほうがいいんですか?

クーポンの値引き金額は迷いますね!
ストアの状況によって値引き金額も値引き方法も違うので、クーポン値引きついて説明していきますね。

クーポンの値引きは買ってもらうための『販促費』として考える

Yahoo!ショッピングは他モールと違って出店が無料です。

そのため出店のコストがかからなかった分を広告費にまわしたり、お客様に還元する販促費にまわすストア様もたくさんいらっしゃります。

クーポンの値引き分は、買ってもらうための販促費として考えると、自分たちのストアではクーポン施策にいくら費用をかけられるのかという目安になりそうです。

クーポンを初めて発行する場合や、販促費があまりとれない場合、値引きするのが怖いストア様は、まずは少額(例えば10円でも)でクーポンを発行し、お客様の反応を見ながら値引き額を変えていくのもよいでしょう。

値引き額と値引き率(%)どっちがいいの?

クーポンの値引きには100円引きなどの金額値引きと10%オフなどの値引き率の2種類の方法があります。

1.値引き
「◯◯円引き」という、値引き金額を決める方法です。
どの価格帯の商品であっても同じ額を値引きするので、単価の低い商品の方がお得に感じられます。

2.値引き率
「◯◯%引き」という、値引き率を決める方法です。
単価に合わせて値引き額が変動するので、単価の高い商品の方がお得に感じられます。
全ての商品に一律で値引きをするため、ストアの売上管理がしやすいことも特徴です。

自分たちのストアではどちらの方がいいのでしょうか?

値引き方法や金額の決定はそれぞれのストアの取扱い商品の特性や商品単価、利益率によって変わってきます。

クーポンの値引き方法として、値引き額がいいのか、値引き率がいいのか、決めるためのヒントを以下に挙げました。

それぞれ見ていきましょう。

お客様への印象の違い

例えば、平均購入金額が3,000円で、300円引きの場合と10%OFFの場合は、値引き額は同じですが、お客様への印象が違います。

金額での値引きの場合、実際に支払う金額がイメージしやすい事が利点です。
率(%)での値引きの場合、単価の高い商品を購入した方がお得だなと感じさせる効果があります。

またレディースファッションなど、値引き率(例:50%OFF)で表記される事が一般的なカテゴリでは、値引き率表記の方がお客様に受け入れられやすい場合もあります。

同カテゴリのストアがどちらにしているのかリサーチしてみるとよいでしょう。

お店にとっての管理のしやすさ

金額で値引きをした場合、購入された商品によって利益率が計算しにくくなってしまうケースもありますが、値引率のクーポンは、売上に対しての値引き率は一定です。

一方で、金額で値引きをした場合は、クーポンの発行枚数を事前に決めておくことで、最大の値引き額を把握できますが、値引き率のクーポンは値引き金額の上限はわかりません。

ストアによって運営しやすい値引き方法を選択するのも1つの方法です。

ABテストしてみる

値引き方法をにするかにするか迷う場合、両方試してみる方法もあります。

STORE’sR∞(ストアーズアールエイト)は、クーポンのABテストが簡単にできる機能が装備されています。

ABテストでは以下のような確認ができます。

  • 定率・定額値引きどちらがよいのか
  • 最適な値引率はどこか
  • 最適な利用条件は何円~か

最大で5種類のクーポンを同時にテストする事が可能です。

例えば、平均購入金額が3,000円で、300円引きと10%OFFではどちらが効果が高いのか迷う場合などにおすすめの方法です。

ABテストを実施する事で、結果的に同じ金額の値引きだとしてもどちらのクーポンがお客様に響くのか、反応を確かめる事ができます。

ストアのお客様にとって、どちらの方法が適しているのかを知る事ができ、今後のクーポンの発行の際に反映する事が可能です。

正直なところ、どちらの方法がより効果的であるかはストアによって違うので、一般論で語る事ができません。

迷われている場合は、ABテストで両方試していただく事をおすすめします。

ABテストについては詳しくは以下の記事をご参照ください。
STORE’s R∞で最適なクーポン発行をしよう!ABテスト編

目的別クーポン金額の例

クーポン金額をどれくらいにしたらいいのか、ここが一番の迷いどころかもしれません。

目安は定額値引きの場合、平均購入金額の5~10%、定率値引きの場合、5~10%OFFです。

クーポン金額っていつも迷うんですよね。せっかくなら高い効果を狙いたいし・・・。

高い効果って、何を指していますか?

そりゃ、売上をアップすることですよ!

クーポン金額は、「競合店に対抗するため」「在庫整理をしたい」など、ストアによって解決したい目的によって決めるのもよいですよ!
今回は、ストアの目的別の金額の決め方をお伝えしますね。

1.競合ストアの値付けやクーポン内容を確認して決める

検索結果やカテゴリリストから、競合ストアがどれくらい値引きをしているかをチェックします。

クーポン適用後の価格で優位に立てればお客様も増えるはずです。

元々客単価が低いストアでは、低い値引き額でも売上アップに有効な場合もあります。

競合店に対抗できるよう、クーポン金額を決めてみるのもおすすめです!

2.在庫をすべて売り切りたい場合

在庫を沢山抱えていたり、シーズン商品を売り切りたい場合は、お客様にお得さをアピールする事で買ってもらえる可能性が高くなります。

在庫を残してしまうよりは安くなっても売ってしまった方がいい場合は、在庫一掃セールとして、50%オフなどのクーポンを発行すると、お客様の購買意欲もぐんと高まります。

値引きしてもいい金額を算出してみる

もちろん、お客様にとっては値引き額が大きい程良いのですが、無茶をしてしまうとストアにとっては打撃にもなりかねません。

必ず、どこまで値引きをしていいのか算出しましょう。

仕入れ価格、送料、倉庫保管料などクーポン施策にかけられる費用などを考慮した上で金額を決めることが重要です。

3.前回のクーポン施策結果を参考にする

過去にクーポンを発行している場合は、以前の結果を踏まえて金額を設定してみましょう。

レディースファッションのストアAの例です。

クーポン
値引き率
購買率(CV)クーポン獲得率クーポン経由売上高
過去のクーポン10%23%12%300万
今回のクーポン20%100%12.5%480万

過去のクーポンでも成功しているので、もっと値引きをしてみたところ、売上高が更にアップしました。

このように、以前の結果を有効活用すると、ある程度反応が予想がつくので金額が決めやすくなります。

まとめ

今回は、クーポンの値引き方法と値引額の決め方について解説しました。

クーポンには金額での値引きと率(%)での値引きがある事、どのくらい値引きするのかはストアの課題によって違う事がお分かりになったでしょうか?

迷った場合には、ABテストを活用して、ストアに合ったクーポンを見つけるのが最適解です。ぜひ試してみてください。

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